昔は「合掌」して参拝していた

では、二礼二拍手一礼ではないとしたら、以前どのような参拝の作法が行われていたのだろうか。


基本的には、両掌を顔や胸の前で合わせて拝む「合掌」である。今でも、二礼二拍手一礼ではなく合掌して参拝するという人もいる。あるいは、二礼二拍手の後に、合掌する人たちもいる。二礼二拍手一礼だと、手順が定まっていて、それに従っていると、それだけで終わってしまう。神に祈るというとき、こころのなかで祈る間が、この作法には含まれていない。二礼二拍手一礼では物足らない。そうした感覚を抱く人は多いだろう。