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岐阜県土岐市の核実験


「ブロッギング・エッセイ」というブログから転載。
核融合実験については詳しくないので、記事紹介だけにしておく。例によって「民は依らしむべし、知らしむべからず」という、民主主義の根底を馬鹿にした秘密主義であるようだ。
現地にいる、この実験を知る人々は不安でならないだろう。




(以下引用)



岐阜県土岐市での核実験
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 岐阜県土岐市の核融合科学研で3月7日~7月7日の間(火曜~金曜の9:00~18:00,15分間おき),核融合実験があり,発ガン性の高いトリチウムが放出されます!


 上の情報について一部のブロ友さんからも拡散がありましたが,私も当事者としてひと言,書かせていただきたい。

 わが街はこの研究所から20~30km圏内にあるが,自治体からの情報は一切ない。私が数年前にこの核融合実験計画のことを知ったのも,小さな市民団体からの情報である。以降,地域ぐるみ,国ぐるみの徹底した秘密主義と情報統制で今日まできた。

 この核実験計画については,岐阜県と土岐市,多治見市,瑞浪市の4つの自治体の首長が実験の許可(協定)を署名しただけであり,他の隣接していない市町村は蚊帳の外で一切情報が回ってこない。うちは研究所から20kmほどにあるのに,土岐市から多治見市をはさんだ市であるために連絡が入ってこない。だから,こういう怖い実験が行われることを知らない住民がほとんどである。実際,民主主義とか情報社会とか思えない状況がこの国にはあるわけである。

 核融合は原発(核分裂反応)とは違う(逆の)原理だから安全だと強調する一方で,原発と同様に放出される放射性物質や核廃棄物のことは過小評価し,事故についても問題はないとしか言わない。ここには,まさに原発黎明期と同じ構図が見て取れる。すなわち原発は,原爆とは違って原子力の平和利用が目的の「夢のエネルギー」と喧伝し,安全神話を作って垂れ流したが,一方,事故やトラブルによって原爆と同じ巨大な暴力となりうる側面(放射能汚染や被ばく)をひた隠しに隠してきた。

 確かこの研究所が設立された当初は,トリチウムは扱わない約束だった。それがいつの間にかトリチウムを大量に放出する恐ろしい核実験を行おうとしている。こんないかがわしい研究所の言うことなど信用できるはずがない。こういう公的機関は,どんなに酷い放射能汚染や健康被害を引き起こしても,一切責任を負おうとしないだろう(東電と同じ)。しかも間近に住宅地のある場所で核実験をやるなんて,まともな神経ではない。かつての濃尾地震レベルの地震や,まして南海トラフが起きれば,地域も日本も終わりだ。だからこんな実験は止めないといけない。原子力技術に"絶対安全"はないということは,度重なる原発事故で学んできたはずではなかったか。

 当研究所は,発生するトリチウムを除去装置で回収するとしているけれど,一体どれだけ回収できるのか全く確証はない。トリチウムは水と一体化してしまうから閉じ込めることが難しい物質であるのに,除去装置で閉じ込められると誤魔化そうとしている。水に溶け込んだトリチウムが魚や動物などに取り込まれ,それを人間が摂取することになればどうなるか。水俣病と同じ公害病のメカニズムが,この核融合実験には潜んでいるわけである。それから,核融合で発生する中性子の処理も難しく危険極まりないと,昔,武谷三男さんの本で読んだことがある。

 とりあえず下の新聞記事などを読んいただき,何が行われるか概要だけでも知ってほしい。原発とは原理が違うといっても核という本質は変わりなく,したがって放射性物質や核廃棄物を出すことは避けられないし,そうなれば孫子の代まで環境汚染や健康被害をもたらすことになる。原爆や水爆実験の被害を受け,また史上最悪の原発事故を起こした日本で,核融合発電などやるべき事業ではない。一体いつまで原子力に執着するのか。正気の沙汰とは思えない...








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