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学歴社会の寄生虫としての学校

「野球の記録で話したい」から転載。記事の一部だが、この部分は面白い。まあ、薄々感じていたことだが、学校経営の内情というのは部外者にはほとんど分からないので、推測以上には出なかった。記事筆者は、高校野球の取材などを通じて、こうした内情に通じるようになったのだろう。学校、特に私立学校というのが、教育よりも金儲けを優先させていることは、前々から多くの人が分かってはいるだろうが、それでもそういう学校ですら入りたい生徒、入れたい父兄が厖大にいるのは、高学歴を手に入れないと社会の上位層に入れないからである。つまり、「上級国民への道」は小学受験から始まっているわけだ。田舎県に生まれたら、それだけで道は閉ざされる、ということもある。


(以下引用)




日本の私立学校では、校長以下の教員は入れ替わるが、理事長をはじめとする経営陣は、学校が破綻しない限り絶対に変わらない。親族を主要なポストに就かせることも普通に行われている。
また公立学校であっても、学校を管轄する教育委員会は、年功序列で体制維持を第一に考える。教育委員会は、退職した校長や教頭を私立高校の校長、教頭などに押し込むこともしている。私立も公立も同じような体質なのだ。
「いじめ」のような事件で学校側の対応が極めて不誠実で遅いのも、第一に「自分たちの立場を守ること」を考えるからだ。

もちろん、学校の現場には立派な教育者も改革者もたくさんいる。しかし学校の幹部にはそういう有能で雄弁な人ではなく、従順で組織に忠実な人がなりがちなのだ。
典型的な「日本の組織」ではあろう。企業は国際化の中でそういう体質では生き残れないために変貌しつつあるが、学校は国際競争の波にさらされていないので昔の体質のままだ。

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酔生夢人
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男性
職業:
仙人
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考えること
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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