このブログを読んでくださっている皆さんへのクリスマス・プレゼントである。
この前から、今後の世界のキーワードは「ほんの少しの優しさを」あるいは「ほんの少しだけでいい」ということにしようと勝手に決めているのだが、これは昔聞いたオーティス・レディングの「Try a little tenderness」が私の深層心理の中から浮かび上がってきたのだろう、というわけでその歌をユーチューブから拾って転載する。
最初にCMが入っているのがウザいが、ステージ版よりレコード版の方がこの歌に関しては優れているので、レコード版と思われるこの動画にした。
ディケンズの『クリスマス・カロル』も、いわば「ほんの少しの優しさで世界は変わるよ」、という話と読めないこともない。クリスマスは、世界中がそうした優しさに包まれる日だと考えれば、無神論者でも大いにクリスマスを祝っていい。
なお、後でもう一つ動画を追加する予定である。
「ポップス名詞撰30」より(解説文章および訳は夢人による)
22 「少しの優しさを」(「トライ・ア・リトル・テンダーネス」)
Try a little tenderness
She may be weary
Woman do get weary
Wearing thethe same shabby dress
And when she is weary
Try a little tenderness
(彼女は疲れている
女は本当に疲れるものだ
いつも同じ着古したドレスを着て
そして彼女が疲れている時には
少し優しくしてあげなさい)
You know she is waiting
Just anticipating
Things she may never passes
While she‘s without them
Try a little tenderness
(彼女が待っているのは分かるだろう
期待しているんだ
それ無しではいられない物を
彼女が持たない時には
少しの優しさを見せてやりなさい)
It‘s not just sentimental
She has her greef and care
And a word that‘s soft and gentle
Makes it easier to bear
(それはただセンチメンタルなことじゃない
彼女には自分の苦悩や心配事がある
そして優しく親切な一つの言葉は
それらを耐え易くする)
You won‘t regret it
Woman don‘t forget it
Love is their whole happiness
It‘s all so easy
Try a little tenderness
(君はそれを後悔はしないさ
女は君がしてくれたことを忘れない
愛は彼女たちの幸福のすべて
それは本当に簡単なことなんだ
少しの優しさを試してごらん)
1933年のテッド・ルイスとかいう歌手のヒット曲だが、ほとんどの人は知らない歌だろう。ただし、オーティス・レディングのカバー曲で知っている人もいるかもしれない。
オーティス・レディング版では、第二連の意味不明の「thethe same」が「that same old」となっていたような気がする。辞書を引いても「thethe」なんて語は出てこないから、これはこの歌詞を拾ったインターネットサイトの誤記だろう。
ポップスの歌詞としては珍しく、男女の恋愛ではなく、一種の博愛をテーマとしている。
それも、仰々しい博愛行為ではなく、「少しの優しさを」というところがいい。我々の社会生活の軋轢のほとんどは、この「少しの優しさ」で解決できるところを、それぞれの「少しの強欲」が逆に増幅している気がする。歌に社会改革の力を求めるつもりはないが、案外と、こうした歌が心に残って、何かの影響を社会に及ぼすこともあるのではないだろうか。
その2
「小さな」「少しの」つながりで、バート・バカラックの「Pray a little prayer for you」がうまく使われた「My best friend's wedding」中の私の好きな場面を、同じくユーチューブから拾って転載する。この映画は音楽の使い方が実に私好みで、楽しい映画であった。ジェローム・カーンの「今宵のあなた」が出てきた時には、驚いたものである。まあ、主人公の女の自己中ぶりがうんざり、という人も多いだろうが、そういう話なのだから、これでジュリア・ロバーツを嫌っては可哀想である。なお、ネタバレだが、ジュリア・ロバーツとダンスをしている男は、実はホモであり、彼女とは友情関係なのである。彼女の暴走を引き止め、救う役柄だ。ここでも「少しの優しさ」がすべてを救うということである。
もしもクリスマスに見る映画に迷っているなら、ディズニーの実写・アニメ融合映画の『魔法にかけられて』などがお勧めである。あの中の公園での楽しい群舞シーンだけでも、見る価値はある。もちろん、全体に楽しい映画であり、クリスマスは感動映画か楽しい映画に限る。
*動画そのものを貼る予定だったが、指定の場所に動画が来ないので、動画のアドレスだけ貼っておく。
http://www.youtube.com/watch?v=4Jjedn__Wxk&feature=player_detailpage
この前から、今後の世界のキーワードは「ほんの少しの優しさを」あるいは「ほんの少しだけでいい」ということにしようと勝手に決めているのだが、これは昔聞いたオーティス・レディングの「Try a little tenderness」が私の深層心理の中から浮かび上がってきたのだろう、というわけでその歌をユーチューブから拾って転載する。
最初にCMが入っているのがウザいが、ステージ版よりレコード版の方がこの歌に関しては優れているので、レコード版と思われるこの動画にした。
ディケンズの『クリスマス・カロル』も、いわば「ほんの少しの優しさで世界は変わるよ」、という話と読めないこともない。クリスマスは、世界中がそうした優しさに包まれる日だと考えれば、無神論者でも大いにクリスマスを祝っていい。
なお、後でもう一つ動画を追加する予定である。
「ポップス名詞撰30」より(解説文章および訳は夢人による)
22 「少しの優しさを」(「トライ・ア・リトル・テンダーネス」)
Try a little tenderness
She may be weary
Woman do get weary
Wearing thethe same shabby dress
And when she is weary
Try a little tenderness
(彼女は疲れている
女は本当に疲れるものだ
いつも同じ着古したドレスを着て
そして彼女が疲れている時には
少し優しくしてあげなさい)
You know she is waiting
Just anticipating
Things she may never passes
While she‘s without them
Try a little tenderness
(彼女が待っているのは分かるだろう
期待しているんだ
それ無しではいられない物を
彼女が持たない時には
少しの優しさを見せてやりなさい)
It‘s not just sentimental
She has her greef and care
And a word that‘s soft and gentle
Makes it easier to bear
(それはただセンチメンタルなことじゃない
彼女には自分の苦悩や心配事がある
そして優しく親切な一つの言葉は
それらを耐え易くする)
You won‘t regret it
Woman don‘t forget it
Love is their whole happiness
It‘s all so easy
Try a little tenderness
(君はそれを後悔はしないさ
女は君がしてくれたことを忘れない
愛は彼女たちの幸福のすべて
それは本当に簡単なことなんだ
少しの優しさを試してごらん)
1933年のテッド・ルイスとかいう歌手のヒット曲だが、ほとんどの人は知らない歌だろう。ただし、オーティス・レディングのカバー曲で知っている人もいるかもしれない。
オーティス・レディング版では、第二連の意味不明の「thethe same」が「that same old」となっていたような気がする。辞書を引いても「thethe」なんて語は出てこないから、これはこの歌詞を拾ったインターネットサイトの誤記だろう。
ポップスの歌詞としては珍しく、男女の恋愛ではなく、一種の博愛をテーマとしている。
それも、仰々しい博愛行為ではなく、「少しの優しさを」というところがいい。我々の社会生活の軋轢のほとんどは、この「少しの優しさ」で解決できるところを、それぞれの「少しの強欲」が逆に増幅している気がする。歌に社会改革の力を求めるつもりはないが、案外と、こうした歌が心に残って、何かの影響を社会に及ぼすこともあるのではないだろうか。
その2
「小さな」「少しの」つながりで、バート・バカラックの「Pray a little prayer for you」がうまく使われた「My best friend's wedding」中の私の好きな場面を、同じくユーチューブから拾って転載する。この映画は音楽の使い方が実に私好みで、楽しい映画であった。ジェローム・カーンの「今宵のあなた」が出てきた時には、驚いたものである。まあ、主人公の女の自己中ぶりがうんざり、という人も多いだろうが、そういう話なのだから、これでジュリア・ロバーツを嫌っては可哀想である。なお、ネタバレだが、ジュリア・ロバーツとダンスをしている男は、実はホモであり、彼女とは友情関係なのである。彼女の暴走を引き止め、救う役柄だ。ここでも「少しの優しさ」がすべてを救うということである。
もしもクリスマスに見る映画に迷っているなら、ディズニーの実写・アニメ融合映画の『魔法にかけられて』などがお勧めである。あの中の公園での楽しい群舞シーンだけでも、見る価値はある。もちろん、全体に楽しい映画であり、クリスマスは感動映画か楽しい映画に限る。
*動画そのものを貼る予定だったが、指定の場所に動画が来ないので、動画のアドレスだけ貼っておく。
http://www.youtube.com/watch?v=4Jjedn__Wxk&feature=player_detailpage
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