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ウクライナ戦争の戦略的概観

まあ、単に「三国志」みたいな歴史(戦争)ドラマ的興味での、宗純氏用語を使えば「不真面目な」話 をするのだが、下の「deeply japan」からコピーした「ウクライナ軍の東部制圧戦略」図は、面白い。まるで軍事マニアの考えた「戦略図」である。まあ、専門家もマニアもこういうところは同じようなものだろう。
ロシアがドンバス救出に向かうとしても、ロシア国境側(東側)から入って来るとウクライナ政府(軍)は想定していたのではないか。つまり、ドンバス「人民軍」と共闘してウクライナ軍と正面から対峙するだろうという想定だったと思う。それなら、ドンバスを包囲したウクライナ軍は大砲やミサイルの撃ち放題である。ドンバス住民ともども皆殺しだ、と思っていただろう。
で、プーチンが対ウクライナ軍事作戦を立てたのか、それともロシア軍に切れ者がいたのか分からないが、ロシアのウクライナ侵攻は、このウクライナの「机上の空論」的戦略を見事に打ち破ったわけである。つまり、ウクライナ政府(軍)としては、「ウクライナ東部が戦場になる」という想定ですべての戦略を立てていたのに、ロシアはいきなりウクライナ全土の空港を占領して制空権を握り、そしてキエフ近くに軍を送ったわけだ。それで、ウクライナ側は、ドンバス包囲網どころか、キエフ救出の行動を取らざるを得なくなったため、ドンバス包囲網は穴だらけになり、後は東部戦線での局地戦の連続となったわけだろう。そうなるとウクライナ軍は戦略の禁則とされている「戦力の逐次投入」の連続となり、現在の必敗情勢になったというのが、私の素人戦略論である。
この分析が正鵠を射ているとすれば、英語の諺に言う

The first blow is half  the battle

そのものである。

(以下引用)

2月特殊作戦開始直前にはウクライナ側はこういうフォーメーションを取って、ドンバスを襲おうとしていたと考えられている。あらためて眺めるに、行けると思ったんだろうなぁ。

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