これは馬淵睦夫氏が指摘していたことだが、アメリカでユダヤ(「ユダヤ人」とは言えないので、ただユダヤと書くしかないが、主に富裕層や社会的上位階層だ。馬淵氏は「ユダヤ人」とは言わないで「ユダヤ系」と言っている。私はユダ金と言っているが、弁護士もいれば政治家もいるので、正確に言うならユダヤと言うしかない。で、必ずしもユダヤ教徒だけでもない。まあ、思想は旧約聖書におけるユダヤ人の思想に近い。つまり、自分たちの集団以外を「家畜」として人間視しない連中だ。)が支配権を握った手法は実は黒人などの下層人種の権利を拡大することだった、と言う。現在のBLMなどはまさにそれである。それによって、かつてのWASPの支配力は激減していったわけだ。この手法はユダヤ系支配層の大物であるブレジンスキーがその著書の中で明言しているらしい。
念のために言うが、私は黒人やヒスパニックの人権向上は良いことだったと思うし、それによってアメリカ社会が崩壊しつつあるのをむしろ良かったと思っている。何しろ、この2世紀の世界の悪事のほとんどはアメリカが関係しているのだから。
(以下引用)
全米で治安悪化、アマゾン本社のあるシアトルが「ワースト1位」に
アマゾン本社のあるシアトルが全米で最も犯罪被害額が増えた都市に JOHN MOORE/GETTY IMAGES
<アメリカの治安はそもそもよくないが、実は、ロックダウンやBLM運動を機に荒廃が加速している>
「道で寝ているホームレスを追い払い、汚物を片付けるのが朝の開店前の日課。もう嫌になるよ」と嘆くのは、シアトル中心街にある店の店員だ。
水と緑の都「エメラルドシティ」とうたわれたシアトルの街に、以前の美しい面影は跡形もない。ホームレスがたむろし、汚物やゴミが道端に散乱。彼らが歩行者に付きまとって叫んだり、路上での暴行、銃撃事件が後を絶たず、荒廃の一途をたどっている。
日本に比べ、民間人が3億9000万丁もの銃を所有するアメリカの治安がそもそもよくないことは、広く知られている。どの都市にも観光客は足を踏み入れるべきでない危険な地区が存在すると言われる。
だがコロナ禍以降、シアトルに限らず、都市部の荒廃は一層加速した。
ロックダウン(都市封鎖)による経済的打撃に加え、BLM(ブラック・ライブズ・マター=黒人の命は大事)運動が吹き荒れ、各地で警察力を制限する動きが広まった。
結果、暴動や略奪、強盗、殺人事件が急増。FBIによると、2020年の他殺による死者数は2万1500人以上で前年から約30%増、1960年代に統計を取り始めて以来最大の増加率を記録した。
2020年に犯罪被害額が増加した都市のワースト3は、シアトル、ニューオーリンズ、シカゴだ。それぞれ前年比42%、40%、29%増となった。
シアトルに本社を構えるアマゾンも独自の警備員を配置しているものの、治安の悪化を理由に今年3月、シアトル中心街にあるオフィス1カ所の一時閉鎖に踏み切った。
こうした事態を重く受け止め、今年1月に就任したブルース・ハレル新市長はホームレスの一掃にさらに強力に取り組んでいるが、根本的な解決には至っていない。
住宅価格やガソリン代、食費も高騰し、アメリカ人の家計は逼迫している。全米で最も豊かな都市の1つであるシアトルでさえ、精神的ストレスを抱え、ホームレスに転落する人が後を絶たない。治安が悪化し、住民や企業は逃げ出し、さらに街の荒廃が進むという悪循環だ。
街の荒廃は人々のすさんだ心を反映している。この終わりのない戦いに、アメリカはどう立ち向かうのだろうか。