滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール(大津市)

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール(大津市)


オペラ「神々の黄昏」の制作発表をした出演者や沼尻監督(右)ら=2019年8月、びわ湖ホール

オペラ「神々の黄昏」の制作発表をした出演者や沼尻監督(右)ら=2019年8月、びわ湖ホール


 滋賀県立びわ湖ホール(大津市)は4日、新型コロナウイルスの感染防止のため公演中止を決定した自主制作オペラ「神々の黄昏(たそがれ)」を、当初予定していた7、8日に無観客で上演すると発表した。動画投稿サイト「ユーチューブ」を通じて無料で同時配信する。


 「神々の黄昏」は、同ホールが2017年から毎年1作ずつ手掛けてきたワーグナーの大作「ニーベルングの指環」の4部作の完結編。オペラ界の巨匠ミヒャエル・ハンペさんが演出し、管弦楽は京都市交響楽団が担う。制作費1億6千万円をかけて約1年がかりで準備を進めてきた。
 2月28日に中止を決めたが、昨年11月のチケット販売で即日完売するなど人気は高く、中止の撤回を望む声も強いことから異例の無観客上演を決めたという。
 担当者は「4部作を楽しみにしていた観客の期待に報いたい」と話しており、両日午後1~7時の公演を同時配信する。録画したDVD(日本語字幕付き)も制作し、後日販売する予定。