まあ、もともと岡氏は「地球は破滅する」的な海外記事を好んで引用する傾向があるのだが、その引用記事の信頼性にあまり関心が無いのではないか、というのが私の批判だ。
というのが、この記事を読んで、そのいい加減さに頭に来たからである。何の根拠も無い想像を何かの根拠があるらしい口調で言っているが、まったく説得性が無い。
第三次世界大戦が起こる可能性が高いのはウクライナ紛争(戦争)を見れば誰でも分かることで、そうなると世界の人口の3分の1が消えてもおかしくはない。それだけのことだ。で、その予測を「自分の研究の成果だ」と言っておけば、後で「ほら、私の予測は当たった」と威張れるわけである。
まあ、競馬場で、何人もの人に違う予想を「カネは予想が当たった後でいい」と売って、後で、当たった相手にだけ近づいて「ほら、私の予想どおりだっただろ」と言ってカネを得る詐欺師と同じである。
だいたいが、この男は元ゴールドマンサックスに勤めていた人間であり、DS側の最下層の人間だ。「地政学」の専門家でも何でもない。そもそも、地政学など大学で教えているところはないだろう。学問と言えるほどのものではないからだ。つまり、現在の政治学からは邪道と見られるような「陰謀論」系統の要素も入れて政治を論じれば「地政学」の専門家と名乗れるわけである。
次の世界大戦ではどのくらいの死傷者が出ると分析しているのだろうか。ネナー氏は、次のように見積もっている。
その計算方法は非常に興味深いものです。これは、IBM のサイクルを計算するのと同じ方法です。IBM が下落しているのを見ると、私たちが持っている上方価格目標を得ることができます。戦争サイクルでも同じ分析が可能なのです。 人口の約 3分の 1はこの世界で生き残ることはないと見られます。
この説明で「成る程」とあなたは思えるか。よほどの馬鹿しか引っかからない詐欺商売であるのが見え見えではないか。「in deep」氏も、何にでも飛びつくのはやめたほうがいい。
ついでながら、この「何にでも飛びつく」というのは「陰謀論系」ブロガーによく見られる悪癖である。「神戸だいすき」さんなどにもかなりその傾向がある。
そういう軽率な姿勢が本物の「陰謀実在論」の信頼性を失わせるのである。
(以下引用)
チャールズ・ネナー氏は「世界人口の3分の1は次の戦争サイクルを生き残ることができない」と警告している
Third of Global Population Killed in Next War Cycle – Charles Nenner
USA Watchdog 2022/05/17
著名な地政学および金融サイクルの専門家であるチャールズ・ネナー氏は、自身の分析により、世界は 2023年までに巨大な戦争サイクルを開始するだろうという。
このタイプの戦争は第二次世界大戦に似ているが、はるかに大きいと述べる。
ネナー氏は次のように説明している。
私が戦争に関して行うサイクル分析作業は、イエス・キリストがこの世に登場する前の 3,000年前の中国の帝国の時代から始まっています。このような長期間のサイクルでは大きな戦争だけがピックアップされます。たとえば朝鮮戦争やイラクでの戦争はこのサイクルではピックアップされません。
私は、大きな戦争サイクルが始まると述べていますが、小さな戦争が現れないまま、大きな戦争になるでしょう。なので、とても心配しています…。
かつてユダヤ人の預言者が「最後の戦争にかかる時間は 8分間」と述べたことがありました。当時は、誰もこの話を真剣には受け止めませんでした。何しろ、どうやったところで、戦争は 8分間以上続きますので…。しかし、戦争に 8分間しかかからない理由がわかってきました。
この夏、短期的には物事が落ち着く可能性があります。しかし、来年、再び全力でそれは開始される可能性があり、全体が非常に危険です。
次の世界大戦ではどのくらいの死傷者が出ると分析しているのだろうか。ネナー氏は、次のように見積もっている。
その計算方法は非常に興味深いものです。これは、IBM のサイクルを計算するのと同じ方法です。IBM が下落しているのを見ると、私たちが持っている上方価格目標を得ることができます。戦争サイクルでも同じ分析が可能なのです。 人口の約 3分の 1はこの世界で生き残ることはないと見られます。
間近に迫った次の世界大戦で 25億人以上が亡くなるということなのだろうか。ネナー氏は、以下のように述べる。
はい、次の世界大戦では、世界人口の 3分の 1を奪うことになると数字は述べています。
金融面では、ネナー氏は次のように述べている。
債券のカタストロフがあります。 それらは資本を失い、元に戻ることはありません。 株で起こっていることと同じことです。
ネナー氏は今年の年初、債券市場と株式市場の両方から「脱出する」ことをアドバイスしていた。それは現在はそのようになっているように見える。
氏は、株式や債券についてはさらに悪化すると予測している。次のマイナス面の目標は「ダウで 15,000ドル」であり、最終的には「ダウは 5,000ドル」前後になると述べている。
また、今後、食糧は決して安くなることはなく、将来的に何年にもわたって食糧不足と大幅な価格上昇を予想していると述べている。
ネナー氏はまた、石油は上昇を続け、1バレルあたり 150ドルに達し、最終的には 1バレルあたり「 250ドル」に達する可能性があると考えていると述べる。
ネナー氏は依然として長期的に金(ゴールド)に対して強気であり、それほど遠くない将来に「 2,500ドル」に達すると言う。ネナー氏は、世界が金本位制に戻ると、「金はオンスあたり 40,000ドルに達する」と述べている。
氏は、年金を受給している人々は、将来的に大幅な年金の削減が予測され、また激しいインフレも起こることが予測されると述べる。それは多くの世界で過去最悪になると。
その中でアメリカ市民の不安は成長し続けるだろうという。
ネナー氏の40分間のインタビューはこちらにある。