アマチュアの地震研究家である「東海アマ」氏の記事の一部で、ここに書かれたことはほとんどが正しいだろう。アマ氏の偏見と僻見は世界の政治に関してはひどいものだが、原発と地震に関しては専門家以上なのではないか。地震に関しては、ほとんどの大学の先生などは「原発村」に睨まれたら生きていけないので、嘘ばかりついていると見たほうがいい。
日本列島自体が地震の巣のようなものだから、どこに逃げても安全ということはない。そういう覚悟のうえで生きるとしても、しかし、そこに原発を作るというのは人類史上最大の愚行だろう。
(以下引用)
中央構造線のような巨大断層で大地震が起きると、同じ断層上で複数の連鎖活動が起きる。
2016年4月に発生した、複数の熊本地震が、その典型で、中央構造線上の震源が100Kmにわたって移動し、連鎖しながら活動した。
(2016%E5%B9%B4)
【震度7を観測する地震が4月14日夜(前記時刻)および4月16日未明に発生したほか、最大震度が6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生している。日本国内の震度7の観測事例としては、4例目(九州地方では初) および5例目 に当たり、一連の地震活動において、現在の気象庁震度階級が制定されてから初めて震度7が2回観測された。また、熊本県益城町で観測された揺れの大きさは計測震度6.7で、東北地方太平洋沖地震の時に宮城県栗原市で観測された揺れ(計測震度6.6)を上回り、国内観測史上最大となった。さらに、一連の地震回数(M3.5以上)は内陸型地震では1995年以降で最多となっている】
巨大地震は、なぜ連鎖するのか?
以下一部引用
2003年宮城県北部地震、2004年中越地震・2007年中越沖地震、2007年能登半島地震などは、日本海形成時の断層が再活動したものであることが分かってきた。
2000万年から1500万年前の日本列島がアジア大陸から分離して日本海ができる時期には、広範な地域が引張性の力を受け、多くの断層が形成された。岩盤中の断層は一度形成されると弱面として長い間存続する。
日本列島形成後も、伊豆-小笠原弧との衝突、本州弧と千島弧の衝突、沖縄トラフの拡大、沈み込むプレートの運動方向の変化など、様々な地学的な事件が発生してきたが、多くの断層が再活動を繰り返しながら、現在に至っている。
こうした地質学的な知見は、震源断層の形状理解に有用である。大規模な反射法地震探査によって、1923年関東地震の震源断層が、これまで考えられていたより浅い領域に位置していることが明らかになった。
(紹介文執筆者: 地震研究所 教授 佐藤 比呂志 / 2019)
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引用以上
今回の震源分布は、まさしく日本列島断層の存在を裏付けるものになっている。
上の赤い部分が今回の連鎖震源、明らかに佐渡島に向かって連鎖している。
緑は実際に確認されている断層帯。水色は、日本列島断層が過去数十万年にわたって活動したことによって生成された「地溝帯」を表していると考える。
なぜ、巨大断層沿いに、大地震が連鎖するのかといえば、古い断層内では、過去の活動によって固着した岩盤層が破壊されていて、容易に動くことができるからと考えられる。
巨大な断層活動のエネルギーを、固着岩盤が伝播を阻止するので、より柔らかい地質に向かってゆくため、断層活動が同じ位置で累積するのだ。
今回の150Kmにわたる連鎖震源域を見るだけでも、木村政昭名誉教授が提唱してきた「日本列島断層」の存在が浮き彫りになっている。
だが、学会もメディアも、それに決して触れようとしない。
簡単にいえば、中央構造線のような巨大断層は、地下構造がぐちゃぐちゃに柔らかくなっていて、地震エネルギーが容易に伝播するため、ひずみの貯まっている場所に連鎖地震を起こしやすい。
だから、能登半島地震が日本列島断層という巨大断層によって引き起こされているとすれば、熊本地震のように大地震連鎖が起きる。
それは東北方面の佐渡島かもしれないし、南西方面の福井県方面、とりわけ敦賀、若狭湾周辺で起きる可能性がある。
もしも若狭敦賀でM7級が連鎖するなら、現在稼働している超老朽原発というべきPWR加圧式原発5基は、非常に危険なものになる。最悪、耐圧容器が割れて160気圧の放射能が莫大な量、環境に噴き出してくる。
その被害は、フクイチ事故の比ではない。その100倍の単位になると予想されている。
京都は放射能汚染によって壊滅し、大阪も人間の居住不適環境になる。私の住む中津川市も、おそらく、とてつもなく汚染されるだろう。
もしも、日本列島断層の存在が事実なら、若狭周辺の原発群は、すべてただちに廃棄されなければならない。
そうなると数十兆円の費用がかかるので、関西電力は事故を起こすまで、運転を継続したい。そして日本列島断層の存在を、もみ消してしまいたいのだ。
だが、本当に敦賀市の日本列島断層が連鎖活動したとすれば、原発破壊によって、その被害額は、数千兆円という天文学的数字になる可能性が強い。
我々日本人は、日本列島に住めなくなる可能性が強いのだ。またはロシアと交渉して択捉国後にでも、まとまって移住しなければならなくなる。
今回は、私の古いブログから、能登地震に関する問題を抜粋して紹介する。
現在起きている能登半島の群発地震は、まさに日本列島断層の本格的活動である疑いが極めて強い。
この日本列島断層は、過去に、どのような活動を行っているのか?
以下引用(週刊実話)
2019年6月18日午後10時22分頃、新潟県村上市で震度6強の地震が襲った。気象庁によると、震源地は山形県沖で震源の深さは14キロ。地震の規模はマグニチュード6.7だった。山形県鶴岡市では6弱を記録した。
「新潟、山形両県などを襲った今回の地震の震源付近は、北海道沖から新潟県佐渡島沖にまたがるプレート境界周辺でひずみが集中する一帯です。これまでも大きな地震が度々起きています」(サイエンスライター)
同一帯は北米プレートと、ユーラシアプレートとの境界にある。南海トラフのようにプレートが沈み込む形ではなく、2つのプレートがぶつかり合っており、ひずみが集中しているのが特徴だ。
戦後にこの一帯で起きたM7クラスの大地震は、1964年の新潟地震(M7.5)、’83年日本海中部地震(M7.7)、’04年新潟県中越地震(M6.8)、’07年新潟県中越沖地震(M6.8)などがある。今回の地震は東西方向から押し合う力が働いて起きた「逆断層型」。新潟地震や日本海中部地震も同様の逆断層型だった。
武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏が言う。
「北海道、東北が乗っかった北米プレートとその西側にあるユーラシアプレートがぶつかっているわけですから、ひずみはできやすい」
江戸時代にもM7級の地震は度々発生していたが、1833年の庄内沖地震以降は100年以上落ち着いていたという。
「庄内沖地震は山形県沖の日本海で発生したM7.5の地震です。7~8メートルに達する大津波が庄内地方、能登半島を襲い、多数の溺死者が出ましたが、その後は静穏期が続いた」(前出・サイエンスライター)
ところが、’64年の新潟地震から地震が活発化した。
「日本海中部地震、新潟県中越地震、新潟県中越沖地震と続いていますから、ひずみが溜まっていることは間違いないようです。新潟県中越地震から3年後に新潟県中越沖地震が発生していることを踏まえれば、同じように数年以内に山形県沖で今回と同程度の地震が起こる可能性があります」(前出・島村氏)
現在、地震の活動期にあるとされる日本。絶対安全な場所はなく、どこにいても震度5~6の揺れは覚悟しておかなければならないというのが、地震専門家らの一致した見方だ。
琉球大学理学部名誉教授の木村政昭氏には独自で「日本列島断層」と呼んでいるものがある。東北沖の日本海を通り、石川・能登半島周辺から日本列島に入り込んで、北米プレートと大陸プレートの境界から近畿・四国地方を経て、西端は長崎・島原の雲仙普賢岳に達する巨大な断層だ。
日本列島断層はさらに鹿児島から海に入り、沖縄、台湾にまで伸びている活断層と推定されるのだが、木村氏の「日本列島断層」説に照らし合わせると、台湾東部・花蓮で4月18日に起きたM6.1の地震もある意味、合点がいく。
木村氏は1000㎞以上ある中央構造線よりも「さらに巨大な日本列島断層の想定が必要である」と指摘している。新潟・山形地震が起こった一帯も、実は日本列島断層にかかっており、昨年6月に発生した大阪北部地震、そして’95年の阪神淡路大震災も、日本列島断層沿いで起きているのだ。
「力の根本は、伊豆・小笠原沖の空白地帯にあると思います。太平洋プレートが北米プレートを通じて押してきて、新潟・山形地震にもつながった。そもそも、大阪北部地震、3年前の熊本地震が発生したのも、同じ原因です」(木村氏)
つまり、日本列島断層は広範囲に渡って影響を及ぼすと見られているのだ。
「いまも、熊本で震度5の地震があるのは日本列島断層が活性化している証拠ですよ。裏を返せば、大阪北部地震の震源とは別の、日本列島断層付近の断層でいつ大きな地震が起きても、何ら不思議ではない」(前出・サイエンスライター)
大阪北部地震はM7以上の地震が想定されている「近畿三角地帯」と呼ばれる活断層密集地帯で発生した。その三角地帯とは福井県の敦賀湾を頂点にして、兵庫・淡路島から三重県の伊勢湾を底辺とした地域。活断層が集中し、江戸時代前期に起きた寛文近江・若狭地震(1662年、M7.6)、現在の三重県や奈良県で被害が出た伊賀上野地震(1854年、M7)などを引き起こしている。
「大阪北部地震は近畿三角地帯にあるうえ、3つの活断層、すなわち兵庫県神戸市北区から大阪府高槻市まで東西方向に走る『有馬―高槻断層帯』、大阪府枚方市から羽曳野市まで南北方向に走る『生駒断層帯』、大阪府豊中市から岸和田市まで南北方向に走る『上町断層帯』に近いのです」(同)
歴史を紐解けば、1586年に天正地震が発生し、10年後の1596年には慶長伏見地震…。この2つの大地震も日本列島断層沿いで起きているのだ。
「天正地震は日本海の若狭湾から太平洋の三河湾に及ぶ歴史上例のない巨大地震ですが、震源域もマグニチュードもはっきりした定説はありません。しかし、日本列島断層沿いで起こったのは間違いない。若狭湾はいまや“原発銀座”といわれる原子力発電所の密集地域で、もし巨大地震の再来があればとんでもないことになる」(同)
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引用以上
最後の方で述べられているように、戦国時代の天正地震、慶長伏見地震も、日本列島断層の活動であった可能性が強い。冒頭に紹介した能登群発地震は、もしかしたら天正地震の再来の前兆である可能性が小さくないのである。
天正地震は、中部地方の地形に巨大な爪痕を残した。
例えば、白川村の帰雲城崩壊地など、以下に紹介されている。
1891年の濃尾地震は、天正地震と似た規模、被災地域だったといわれている。
両者は、同じ断層の活動ではないかと考える研究者も少なくない。
もしかしたら、今起きている能登半島の群発地震とも、なんらかの関係があるのではないかと疑われている。
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以上、自分のブログからの引用
能登半島地震は、もしかしたら天正地震(M8?)を引き起こした若狭湾~岐阜の日本列島断層巨大地震の前兆である可能性がある。能登地震M7.6が若狭M8にドミノする可能性が示されている。
天正地震も、明治濃尾地震も、福井地震も、日本列島断層の連鎖活動である可能性が少なくないのである。
もしも若狭で巨大な日本列島断層連鎖活動が起きるとすれば、日本人の多くが日本列島に住めなくなることを覚悟しなければならない。
日本列島自体が地震の巣のようなものだから、どこに逃げても安全ということはない。そういう覚悟のうえで生きるとしても、しかし、そこに原発を作るというのは人類史上最大の愚行だろう。
(以下引用)
中央構造線のような巨大断層で大地震が起きると、同じ断層上で複数の連鎖活動が起きる。
2016年4月に発生した、複数の熊本地震が、その典型で、中央構造線上の震源が100Kmにわたって移動し、連鎖しながら活動した。
(2016%E5%B9%B4)
【震度7を観測する地震が4月14日夜(前記時刻)および4月16日未明に発生したほか、最大震度が6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生している。日本国内の震度7の観測事例としては、4例目(九州地方では初) および5例目 に当たり、一連の地震活動において、現在の気象庁震度階級が制定されてから初めて震度7が2回観測された。また、熊本県益城町で観測された揺れの大きさは計測震度6.7で、東北地方太平洋沖地震の時に宮城県栗原市で観測された揺れ(計測震度6.6)を上回り、国内観測史上最大となった。さらに、一連の地震回数(M3.5以上)は内陸型地震では1995年以降で最多となっている】
巨大地震は、なぜ連鎖するのか?
以下一部引用
2003年宮城県北部地震、2004年中越地震・2007年中越沖地震、2007年能登半島地震などは、日本海形成時の断層が再活動したものであることが分かってきた。
2000万年から1500万年前の日本列島がアジア大陸から分離して日本海ができる時期には、広範な地域が引張性の力を受け、多くの断層が形成された。岩盤中の断層は一度形成されると弱面として長い間存続する。
日本列島形成後も、伊豆-小笠原弧との衝突、本州弧と千島弧の衝突、沖縄トラフの拡大、沈み込むプレートの運動方向の変化など、様々な地学的な事件が発生してきたが、多くの断層が再活動を繰り返しながら、現在に至っている。
こうした地質学的な知見は、震源断層の形状理解に有用である。大規模な反射法地震探査によって、1923年関東地震の震源断層が、これまで考えられていたより浅い領域に位置していることが明らかになった。
(紹介文執筆者: 地震研究所 教授 佐藤 比呂志 / 2019)
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引用以上
今回の震源分布は、まさしく日本列島断層の存在を裏付けるものになっている。
上の赤い部分が今回の連鎖震源、明らかに佐渡島に向かって連鎖している。
緑は実際に確認されている断層帯。水色は、日本列島断層が過去数十万年にわたって活動したことによって生成された「地溝帯」を表していると考える。
なぜ、巨大断層沿いに、大地震が連鎖するのかといえば、古い断層内では、過去の活動によって固着した岩盤層が破壊されていて、容易に動くことができるからと考えられる。
巨大な断層活動のエネルギーを、固着岩盤が伝播を阻止するので、より柔らかい地質に向かってゆくため、断層活動が同じ位置で累積するのだ。
今回の150Kmにわたる連鎖震源域を見るだけでも、木村政昭名誉教授が提唱してきた「日本列島断層」の存在が浮き彫りになっている。
だが、学会もメディアも、それに決して触れようとしない。
簡単にいえば、中央構造線のような巨大断層は、地下構造がぐちゃぐちゃに柔らかくなっていて、地震エネルギーが容易に伝播するため、ひずみの貯まっている場所に連鎖地震を起こしやすい。
だから、能登半島地震が日本列島断層という巨大断層によって引き起こされているとすれば、熊本地震のように大地震連鎖が起きる。
それは東北方面の佐渡島かもしれないし、南西方面の福井県方面、とりわけ敦賀、若狭湾周辺で起きる可能性がある。
もしも若狭敦賀でM7級が連鎖するなら、現在稼働している超老朽原発というべきPWR加圧式原発5基は、非常に危険なものになる。最悪、耐圧容器が割れて160気圧の放射能が莫大な量、環境に噴き出してくる。
その被害は、フクイチ事故の比ではない。その100倍の単位になると予想されている。
京都は放射能汚染によって壊滅し、大阪も人間の居住不適環境になる。私の住む中津川市も、おそらく、とてつもなく汚染されるだろう。
もしも、日本列島断層の存在が事実なら、若狭周辺の原発群は、すべてただちに廃棄されなければならない。
そうなると数十兆円の費用がかかるので、関西電力は事故を起こすまで、運転を継続したい。そして日本列島断層の存在を、もみ消してしまいたいのだ。
だが、本当に敦賀市の日本列島断層が連鎖活動したとすれば、原発破壊によって、その被害額は、数千兆円という天文学的数字になる可能性が強い。
我々日本人は、日本列島に住めなくなる可能性が強いのだ。またはロシアと交渉して択捉国後にでも、まとまって移住しなければならなくなる。
今回は、私の古いブログから、能登地震に関する問題を抜粋して紹介する。
現在起きている能登半島の群発地震は、まさに日本列島断層の本格的活動である疑いが極めて強い。
この日本列島断層は、過去に、どのような活動を行っているのか?
以下引用(週刊実話)
2019年6月18日午後10時22分頃、新潟県村上市で震度6強の地震が襲った。気象庁によると、震源地は山形県沖で震源の深さは14キロ。地震の規模はマグニチュード6.7だった。山形県鶴岡市では6弱を記録した。
「新潟、山形両県などを襲った今回の地震の震源付近は、北海道沖から新潟県佐渡島沖にまたがるプレート境界周辺でひずみが集中する一帯です。これまでも大きな地震が度々起きています」(サイエンスライター)
同一帯は北米プレートと、ユーラシアプレートとの境界にある。南海トラフのようにプレートが沈み込む形ではなく、2つのプレートがぶつかり合っており、ひずみが集中しているのが特徴だ。
戦後にこの一帯で起きたM7クラスの大地震は、1964年の新潟地震(M7.5)、’83年日本海中部地震(M7.7)、’04年新潟県中越地震(M6.8)、’07年新潟県中越沖地震(M6.8)などがある。今回の地震は東西方向から押し合う力が働いて起きた「逆断層型」。新潟地震や日本海中部地震も同様の逆断層型だった。
武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏が言う。
「北海道、東北が乗っかった北米プレートとその西側にあるユーラシアプレートがぶつかっているわけですから、ひずみはできやすい」
江戸時代にもM7級の地震は度々発生していたが、1833年の庄内沖地震以降は100年以上落ち着いていたという。
「庄内沖地震は山形県沖の日本海で発生したM7.5の地震です。7~8メートルに達する大津波が庄内地方、能登半島を襲い、多数の溺死者が出ましたが、その後は静穏期が続いた」(前出・サイエンスライター)
ところが、’64年の新潟地震から地震が活発化した。
「日本海中部地震、新潟県中越地震、新潟県中越沖地震と続いていますから、ひずみが溜まっていることは間違いないようです。新潟県中越地震から3年後に新潟県中越沖地震が発生していることを踏まえれば、同じように数年以内に山形県沖で今回と同程度の地震が起こる可能性があります」(前出・島村氏)
現在、地震の活動期にあるとされる日本。絶対安全な場所はなく、どこにいても震度5~6の揺れは覚悟しておかなければならないというのが、地震専門家らの一致した見方だ。
琉球大学理学部名誉教授の木村政昭氏には独自で「日本列島断層」と呼んでいるものがある。東北沖の日本海を通り、石川・能登半島周辺から日本列島に入り込んで、北米プレートと大陸プレートの境界から近畿・四国地方を経て、西端は長崎・島原の雲仙普賢岳に達する巨大な断層だ。
日本列島断層はさらに鹿児島から海に入り、沖縄、台湾にまで伸びている活断層と推定されるのだが、木村氏の「日本列島断層」説に照らし合わせると、台湾東部・花蓮で4月18日に起きたM6.1の地震もある意味、合点がいく。
木村氏は1000㎞以上ある中央構造線よりも「さらに巨大な日本列島断層の想定が必要である」と指摘している。新潟・山形地震が起こった一帯も、実は日本列島断層にかかっており、昨年6月に発生した大阪北部地震、そして’95年の阪神淡路大震災も、日本列島断層沿いで起きているのだ。
「力の根本は、伊豆・小笠原沖の空白地帯にあると思います。太平洋プレートが北米プレートを通じて押してきて、新潟・山形地震にもつながった。そもそも、大阪北部地震、3年前の熊本地震が発生したのも、同じ原因です」(木村氏)
つまり、日本列島断層は広範囲に渡って影響を及ぼすと見られているのだ。
「いまも、熊本で震度5の地震があるのは日本列島断層が活性化している証拠ですよ。裏を返せば、大阪北部地震の震源とは別の、日本列島断層付近の断層でいつ大きな地震が起きても、何ら不思議ではない」(前出・サイエンスライター)
大阪北部地震はM7以上の地震が想定されている「近畿三角地帯」と呼ばれる活断層密集地帯で発生した。その三角地帯とは福井県の敦賀湾を頂点にして、兵庫・淡路島から三重県の伊勢湾を底辺とした地域。活断層が集中し、江戸時代前期に起きた寛文近江・若狭地震(1662年、M7.6)、現在の三重県や奈良県で被害が出た伊賀上野地震(1854年、M7)などを引き起こしている。
「大阪北部地震は近畿三角地帯にあるうえ、3つの活断層、すなわち兵庫県神戸市北区から大阪府高槻市まで東西方向に走る『有馬―高槻断層帯』、大阪府枚方市から羽曳野市まで南北方向に走る『生駒断層帯』、大阪府豊中市から岸和田市まで南北方向に走る『上町断層帯』に近いのです」(同)
歴史を紐解けば、1586年に天正地震が発生し、10年後の1596年には慶長伏見地震…。この2つの大地震も日本列島断層沿いで起きているのだ。
「天正地震は日本海の若狭湾から太平洋の三河湾に及ぶ歴史上例のない巨大地震ですが、震源域もマグニチュードもはっきりした定説はありません。しかし、日本列島断層沿いで起こったのは間違いない。若狭湾はいまや“原発銀座”といわれる原子力発電所の密集地域で、もし巨大地震の再来があればとんでもないことになる」(同)
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引用以上
最後の方で述べられているように、戦国時代の天正地震、慶長伏見地震も、日本列島断層の活動であった可能性が強い。冒頭に紹介した能登群発地震は、もしかしたら天正地震の再来の前兆である可能性が小さくないのである。
天正地震は、中部地方の地形に巨大な爪痕を残した。
例えば、白川村の帰雲城崩壊地など、以下に紹介されている。
1891年の濃尾地震は、天正地震と似た規模、被災地域だったといわれている。
両者は、同じ断層の活動ではないかと考える研究者も少なくない。
もしかしたら、今起きている能登半島の群発地震とも、なんらかの関係があるのではないかと疑われている。
*********************************************************
以上、自分のブログからの引用
能登半島地震は、もしかしたら天正地震(M8?)を引き起こした若狭湾~岐阜の日本列島断層巨大地震の前兆である可能性がある。能登地震M7.6が若狭M8にドミノする可能性が示されている。
天正地震も、明治濃尾地震も、福井地震も、日本列島断層の連鎖活動である可能性が少なくないのである。
もしも若狭で巨大な日本列島断層連鎖活動が起きるとすれば、日本人の多くが日本列島に住めなくなることを覚悟しなければならない。
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