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「リベラル」知識人とは何者か

これも「世に倦む日々」記事の一部で、日本の「リベラル」知識人の偽善性がよく分かる。私も内田樹あたりが「ガザ問題」について何か言っているか探したが、見つからない。
もちろん、リベラルがダメだから右翼ならいいという話にはならない。要は、陣営はどうでもいい話で、「知的誠実さ」の問題だ。ただ、マスコミはリベラル知識人を重用しているので、その発言が大衆に伝わりやすい「リベラル」の責任を問うているのである。「壁にぶつけられる卵」の側に立つと言った村上春樹ですら、発言を聞かない。

(以下引用)


今週号(11/3)の週刊金曜日を復たチェックしよう。私の 10/27 のXポスト(やそれに類する界隈の怪訝な声)に意趣返ししたのではあるまいが、愕然とする編集結果が刷り上がって販促されている。驚く。憤慨する者は少なくあるまい。これが内田樹と編集委員の脳内なのだ。で、その大御所様の内田樹のXポストを再び眺めると、相変わらず本人はガザについて発言皆無である。岡真理の紹介と推薦もない。10/7 から1か月経つというのに、何も意見せず傍観に徹している。日本の左翼リベラルの御本尊様の実態だ。最近、私は日本の左翼リベラル群衆を「親米右傾リベラル」と表象するようになった。正確な概念だろう。中国との戦争がカウントダウンの段階になり、目先の利く姑息な者たちは周到に身辺整理に努めている。生き残ることが肝要であり、誰でも小林多喜二の二の舞は避けたいから、その判断は妥当かもしれない。


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もう一つのリテラを確認しよう。これまた滑稽で噴飯な意地を張っていて、呆れた気分になる。ガザ関連記事は一切掲載せぬ方針を貫徹している。批判する敵は国内勢力だけ。アメリカへの忖度だろうか。面妖だ。この国の左翼系や良識派の者たちは、ガザに関する論説を欲しているのではないのか。刻一刻の追跡と分析にも関心があるし、深層と本質を抉り出す総括も読みたい。岡真理に続くところの、秀逸な報告と提起に触れたいはずだ。それがジャーナリズムの需要というものだろうし、市民の多数は不満に違いない。なぜ業界人たちはビジネスに精を出さないのか。あのNATOの代弁者たる反動の松原耕二ですら、ガザ問題を毎晩のテーマに取り上げて視聴率を稼いでいる。週刊金曜日は部数と売上を稼ぐ必要はないのか。定期購読者の大半が高齢の日本共産党員だから ー と北村肇が辺見庸に白状したが ー 編集や営業の工夫努力は必要ないのか。


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とまれ。日本の左翼の低俗化と劣化も深刻な病気だけれど、ここで厳しく非難し糾弾する必要があるのは、エジプトやサウジやUAEなど中東のアラブ諸国である。私は心底から憤って血管が爆発寸前だ。何をやっているのか。彼らの不作為の人道犯罪は、イスラエルの嗜虐と狂気の戦争犯罪以上である。中東イスラム民衆をそれなりに代弁しているステイツマンは、エルドアンだけ。コロンビアのペトロやマレーシアのイブラヒムやアフリカ連合のファキによる国際法上の正論は、本来、エジプトやサウジの首脳の口から指摘されねばならない政治の言葉ではないか。エルドアンは、ハマスはテロ組織ではないと明言した。アラブ首脳はこの政治指導に続かなければならず、その行動を示せなければ、民衆は(イスラエルに恭順する)各国の独裁政権を倒す「アラブの秋」に踏み出すに違いない。


それ以外に、220万人のガザの人々の命を救う方法はないからだ。


※と、以上を書いたところで、TBS『報道特集』の放送時間となり、番組欄に目を止めると、何と献立は「経済政策」と「死刑」の二本立てで、ガザ特集は排除されていた。週刊金曜日と横並びの媚米編集に脱力させられる始末となった。膳場貴子がガザに興味がないのだろう。明日(11/5)は日比谷でデモが予定されているのだけれど。


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