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気の赴くままにつれづれと。
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典型的な症状を呈していればあまり迷いませんが、実際には微妙なケースもよくあります。「数日前から咳とくしゃみがあったが、今日になって39度の熱が出たので受診した。関節痛はあるといえばある。倦怠感はさほどでもない」という患者さんはどっちでしょう?こういうケースはインフルエンザの検査をすることで、ある程度はっきりします。
緩やかな発症で高熱がなく全身症状に乏しく、ぜんぜんインフルエンザっぽくない患者さんでも、検査をしたらインフルエンザウイルスが陽性、というケースもあります。インフルエンザの流行期には「インフルエンザっぽくないけどインフルエンザウイルス陽性」という例はけっこうあると言われています。
そう考えると風邪とインフルエンザの境界はあいまいです。実際、青年期(平均年齢24歳)の普通の風邪(common cold)の患者さん200人を調べると、風邪の原因ウイルスとして代表的なライノウイルス(105人)やコロナウイルス(17人)のみならず、インフルエンザウイルスが12人から検出されたという研究があります。
普通の風邪の患者さんの中にはインフルエンザウイルスに感染している人もいますが、あまり心配する必要はありません。普通の風邪であろうとインフルエンザであろうと、ほとんどの場合は自然に治ることが多いです。抗インフルエンザ薬は熱が出る期間を数日短くすることができますが、そもそも高熱が出ていなければインフルエンザであっても薬の必要は乏しいです。逆に、高熱で全身症状が強ければ、風邪やインフルエンザ以外の病気も考える必要があります。
症状が軽ければ、インフルエンザかどうかを調べるために病院を受診する必要はありません。症状が重ければ、インフルエンザかどうかに関わらず、受診することをお勧めします。
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