まあ、何事も常識的に判断すればいいということだ。新しい流行はだいたい極論が多いのである。炭水化物は一番のエネルギー源なのだから、それを制限したら活動能力が失われるのは当然である。だから中日の立浪の米禁止令ほど愚劣なものはない。ただし、プロスポーツ選手でない場合はさほど炭水化物を摂る必要もない。「雨ニモマケズ」の「一日に玄米４合と味噌と少しの野菜を食べ」というのは肉体労働をする農民には理想的な食事だが、デスクワークの都会人が一日に米を4合食えばデブになる運命だ。玄米と白米の違いも大きい。まあ、白米は美味いから、美食のためなら死んでもいいというなら、それもひとつの選択だ。しかし、白米に欠乏している栄養素は、今の時代ならサプリメントやビタミン剤で補える。
糖質という曖昧な言葉は厄介で、何を意味しているのか誤解している人も多いと思う。
コメント１の記事の一部を先に引用しておく。要は「炭水化物＝糖質」という理解でいいかと思う。私などは「甘い物＝糖質」とついイメージしてしまう。

東北大学大学院農学研究科の都築毅准教授らは、「糖質を抑えた糖質制限食を食べ続けると、体の老化を促し、健康に影響をもたらす恐れがあるかもしれない」との研究報告をおこないました。   　３週齢の老化促進モデルマウス※1を1週間予備飼育後、20匹ずつの2グループに分け、片方には脂質、糖質、タンパク質のバランスが日本食に近い「通常食」、もう片方には、炭水化物を脂質とタンパク質に置き換えた「糖質制限食」で飼育し、その生存率や老化度などを比較しました。

 

　糖質制限食群は、通常食群と比べ老化の進行が30％速くなり、平均寿命が20～25％短命でした。また、生後24週（ヒトの年齢で60歳頃）辺りから、皮膚の老化や脱毛などがひどくなり、毛並みの悪さも目立ちました。それに、背骨のゆがみまで見られました。

 

　さらに、54週（ヒトの年齢で70代後半）に行った学習記憶能力のテストでは、通常食群に比べて30％ほど機能低下が見られました。脳の老化を促進させる過酸化脂質の量を調べると、通常食群に比べ、46％多いと判明しました。

 

　この実験データから、厳しい糖質制限食を30年、40年と続けると、全身や脳の老化が進行すると考えられます。

 

これはマウスでの実験成果です。それを、そのままヒトに当てはめることはできないかもしれません。しかし、糖質制限のあり方に対し警鐘を鳴らす内容といえるかもしれません。

（以下引用）

【悲報】糖質制限ダイエット、老化の進行が30%早くなっていた

2023年09月24日