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体の関節や筋肉の廃用性劣化(関節運動の勧め)

記事の大半は私が経験していないことなので、紹介しても良さそうな部分だけ引用する。
まあ、日常的な作業の中で関節をほぐす動作をして体の可動域を広げればいいという、単純な話だ。
とにかく、体は使用しないと退化するという、中学校の保健体育で習う「廃用性萎縮」は身体作業と無縁の現代人の宿痾であり、その影響は中年以降に出てきて、老年期にはかなり進行しているわけである。(「萎縮」は筋肉についての言葉なので、関節などを含めるなら「廃用性劣化」「廃用性退化」とするべきだろう。)
机に向かっている時でも、時々肩をすくめる動作をするだけで肩関節の運動になる。台所仕事をしている時、時々つま先立ちしたり、両手の開閉をするだけでも足関節や手指の運動になる。
スクワットができない(関節故障で困難な)人も、体重負荷をかけないで膝関節や股関節の可動域を広げる動作をすればいい。とにかく、「廃用性萎縮(劣化)」にご注意。(体重をかけない運動には、椅子の背もたれを利用して体重を預けて運動するなどの方法がある。壁や階段なども利用できるだろう。腕立て伏せはできない人も、「壁を押す」「机を上から押さえる」ことはできる。椅子に座ったままできる運動もほとんど無限にあるのではないか。極端に言えば、パソコンから目を離し、窓の外を見るだけでも目の運動だ。立って伸びをするだけでも立派な運動である。)
なお、無理に力をこめる必要はない。軽い動作だからこそ継続でき、体の関節機能が保持できるのである。「運動=筋肉運動」という固定観念は害悪だろう。もちろん、筋肉運動には別のメリットはあるが年齢との関係がある。若いころに「体を作る」のには筋肉運動は必須だが、老年は「体の維持」が基本だ。

(以下引用)

しゃがむトイレは、股関節に効果大

2002 年に発表された中国と米国の大学による共同研究に、中国に住む高齢者と米国に住む高齢者の股関節炎の有病率を比較したものがある。それによれば、関節炎による股関節痛の発生率が、アメリカ人の男女と比べて、中国人の男女は 80 ~ 90 パーセントも低かった。この違いを生む原因の一部が遺伝にある可能性を指摘しつつも、中国人の日常的な体の使い方に起因していると研究者らは結論付けていた。


そして、「深くしゃがむと股関節がエンドレンジまで達し、直立姿勢では負荷がかからない股関節軟骨に負荷がかかる。使われない股関節軟骨は脆くなりやすいし、ストレスに弱い。しゃがむことが、軟骨のターンオーバーと再生を刺激している可能性がある」と報告している。


しゃがむときは、股関節のほかに、足首と膝の 2 つの関節もかかわってくる。足首は過小評価されがちな部位だが、実は進化の賜物であり、体全体のバランスを維持するうえでとても重要なものだ。


もう1つ大きくかかわってくるのが膝関節だ。膝を 90 度以下の角度に曲げるしゃがみ方は、その膝を悪くすると言う人がいる。しかし、躊躇する必要はない。関節は深く曲がるように設計されており、膝関節も同じだ。スクワットは膝を傷めるどころか、膝を支える筋肉を鍛え、膝を保護するのに役立つ。


実際、最も人間的な行為の 1 つ――うんち――は、膝を深く曲げてしゃがむ能力に依存している。ちょっと前までは、世界のどこにおいてもそのスタイルで排泄を行っていた。ある歴然とした事実がある。しゃがんでトイレする文化圏では、過敏性腸症候群や炎症性腸疾患などの消化器疾患の発生率が明らかに低いことだ。


都会に住む私たちが使っているトイレは、椅子、コピュータ、クルマを使うときと同様、体のデザインと一致しない不自然な姿勢を強いるものになっている。もちろん、それを放棄するよう求めているのではない。しかし、排泄時の姿勢について考えると、しゃがむのが自然であり、その一点を取ってもしゃがみ込むことが定期的にとるべき姿勢であることがわかる。

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