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これこそが有益無害な体育

基本的に「スポーツ」と呼ばれるものは勝ち負けを競うもので、そのために異常な執着や過度な入れ込みが生じ、それが様々な不祥事の温床になるのだが、この「体力向上部」は体育というものの本来の意義にまさにぴったりである。
この部に入っても異性にもてることはなさそうだが、実質的な利益(体の健全な発育と機能向上という、おそらく生涯にわたる利益)は大きく、将来の部活動の多くはこれに近い、「同好会」的なものになっていく予感がする。



(以下引用)





<世田谷・東深沢中>ユニーク部活、その名も「体力向上部」


7/22(土) 11:12配信


毎日新聞


 ◇目標は勝つことではなく 平日の週4日、朝の45分間だけ

 活動は平日の週4日、朝の45分間だけ--。東京都世田谷区立東深沢中にユニークな部活動がある。その名も「体力向上部」。目標は勝つことではなく、体を動かし体力をつけること。長時間の部活動は疲労やけがの原因になると指摘される中、部活の新しい形を示している。【金秀蓮】

 午前7時過ぎ。体操着姿の生徒たちが続々と校庭に集まった。男女約50人が校庭を数周走った後、小型のハードルを跳び、はしご状のトレーニング用具「ラダー」の上でステップを踏んで汗を流した。タイムを計ったり、競ったりすることはない。「無理せず自分のペースでいいからな」。顧問の佐々木政紘教諭(35)が、周りより遅い生徒に声をかける。

 創部は5年前。「特定の競技をやるほどではないけれど、体を動かしたい」「塾に通っていても続けられる運動部に入りたい」という生徒の声を受けてできた。佐々木教諭が、持久走や腕立て伏せ、縄跳びなど日々のメニューを作っている。活動は火曜から金曜まで。放課後や休日、夏休みなどの長期休暇は活動しない。

 正式登録している部員は46人。体力向上部だけに所属するのは17人で、レベルアップを目指すサッカーなど他部の部員や、民間のスポーツチームに所属する生徒も多い。

 文部科学省が昨年度に実施した調査によると、部活動の休養日を設けていない中学は全国で2割以上あった。部活動は教員の多忙の一因になっているほか、大会で勝つための過度な練習が生徒の疲労やけがを招いていると言われている。

 1年の男子生徒(13)は「テニス部があれば入りたいと思っていたがなかった。でも、体は動かしたくて、体力も付けたかったので入った。週に4日は体力的にちょうどいい」と話す。創部当初から顧問を務める佐々木教諭は「大会に向けて練習をたくさんすることが好きな子も苦手な子もいる。できる範囲で体を動かすという部活があってもいいと思う」と語った。


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