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趣味の病院通いのつけを誰が払うのか

「副島学問道場」掲示板の「おじいさん医師」の投稿から。
日本の医療費高騰の最大原因が無駄な医療にある、というのが私の意見だが、その無駄な医療とは「治療不可能な病気の延命治療」と「病気でもない、ただの老化を病気として扱うこと」「休めば自然治癒する単純な風邪にワクチンを接種し、薬を投与すること」などである。その二番目、「老化を病気と勘違いすること」の例が下記の記事である。
もちろん、老化にともなう障害の緩和が無意味だということではない。それを「老化」だという意識を持たないと無駄な検査や無駄な治療をすることになるから警告しているのである。治療費の本人負担は治療費の1割か2割にすぎないが、残りは全国民の保険費や税金から出ているのだ。


(以下引用)


先日、こういう人(80歳前後、女)が来たんですよ。

「わたしの腰痛の原因がわかりました。靱帯が云々、、」

わたしはやんわり、「年をとるとだれでもそうなりますよ。。」
と言ったのですが、その人は原因がわかってハッピーだったのか、わたしの話は無視していました。

さて、この人、「年をとれば、体は衰える」ことに医学的に病名をつけてもらった。。

でも、一体何軒の病院をまわったと思います?

わたしの知る限り、約3年間くらいで、少なくとも3ヶ所で検査入院、および5ヶ所以上で、MRIをとってます。そして、そのたびに薬剤、処方、リハビリを受けているわけです。。
後期高齢者なので、、再三言いますように、医療費はたったの1割負担です。所得によってはほとんど払わなくていい。。
最悪の医者だと、「腰痛」を理由に「働けないから生活保護」の診断書を書くかもしれない。。

でも再三言いますように、その他の原資は私たち、コクミンの税金です。

検査入院で、1週間、、、10対1看護の病院としても、、80万~100万はいろいろあわせてかかってますね。
MRI、、昔ほどではないですけど、読影料金(放射線科医の収入)をあわせて、2万くらい、造影したら、+1万5千円くらい。

薬剤処方せん料、診察料(馬鹿みたいに安い)、など毎回とられるわけですが、、「年をとったら誰でも体は弱る」ことを、この人が知るのに、概算で
1000万くらいはかかってますね。

ひゃほーー、もう笑いが止まりませんなぁ!
それもこれもみな、あなたの税金です!

このおばあちゃん、やたら元気なんですよ。。
ほんと。。
つまり病院へ行くこと、自分の体のパーツを調べることに生き甲斐を感じているわけです。

先日お話しした、健康器具集めのおばあちゃんもいっしょですね。。

このエネルギーを利用しない手はありませんよ。
わたしはスポーツ系がいいと思いますね。
ゲートボールだけじゃ、いくらなんでも。。
ぷらす若い人とさせること、、小学校を利用すればいいじゃないっすか。

夜は空いてますよ。

そこで、ぱったりいっちゃったら。。
本人は特に困らないと思うけど、無論、親の財産(年金)で食べている人は恐怖のモンスターになるとは思いますが。。

スポーツクラブも高齢化してますけど、やっぱ、病院に行かない人ほど、優遇されるようにシステムを変更する必要がありますよ。
年寄りが病院、行ったもん勝ちみたいなところあるじゃないですか。。

おじいちゃん、おばあちゃん、大志を抱いてどうか病院に来ないでください。。

寝たきりになってしまった、70歳以上の人は、家族の皆さんも天命を知ってください。。




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健康のためなら死んでもいい

日本の医療問題についての参考資料として、「阿修羅」のある記事へのコメントに端を発する討論を転載する。
日本の医療は安くて安全であることは確かである。ただし、製薬会社に支配されており、癌治療や終末期医療やワクチン接種などの儲け主義の無駄な医療や犯罪的医療が多いことも確かである。一方、歯医者などの収入は一般サラリーマン以下になっているという話もある。つまり、日本の医療は多くのひずみがあるということである。医師や看護婦(看護師)の過重労働や、保険制度における技術点の異常な低さ(そのため、薬を出すことや検査費用でしか稼げない)など、改善すべき点は無数にある。
今、TPPにより、日本の医療の米国化が起ころうとしている。日本の医療保険制度が崩壊する日も近いだろう。さまざまな問題点は抱えていても、日本の医療保険制度は国民に安価で安全な医療を提供してきた。その問題点の一部を改善するために医療保険制度が崩壊したら、それこそ医者の間でよく言われるジョークではないが、「手術は成功したが患者は死んだ」という話になる。


(以下「阿修羅」より引用)




01. 2011年2月06日 22:57:30: cHfImM6JJA
私は日本の医師で、現在米国で医学研究に携わっています。
医師である私でさえ、医療保険会社が血も涙もない、人道に反した存在だとは、米国にくるまで知りませんでした。医療保険ほど、非人間的な商売はない。

混合診療ないし医療保険でもっとも得するのは、「日本の」大企業、つまり輸出中心で株主が外人になっている企業です。経団連と言い換えていいかもしれません。
以前は米国も日本と同じような制度だったのですが、従業員の医療費負担が深刻で、三大カーメーカーなど、倒産の原因になりました。つまり、経団連は、定年後の方を含む従業員の医療をしらばっくれて払わないつもりなのです。みなさん、怒ってください。


02. 2011年2月07日 11:34:43: CBoG98aNOg
アメリカの医療費は異様に高いのですが、満足度も高いのです。アメリカの医療費は高く、日本の医療費がまともと考えないで下さい。日本の医療費は異様に安い事を認識しないといけません。また、保険の自己負担割合が3割なんていったら、それで保険かと云わないといけません。医療費をもっと削れと言うのは間違っています。いま、医療で成り立つのは1部です。外科の個人病院だった所はリハビリなどの介護で生計を立てています。同じく外科系の歯科もタイより安い保険料金で苦しんでいます。高福祉国家のヨーロッパ諸国を見習って、保険医療を組み立ててゆくべきです。ヨーロッパの保険治療費は、必要なものにしか支払われません。風邪ごときで医者にはかかりません。薬も出しません。
日本のお医者さんは、薬を売るから製薬会社から保護されているのです。
禁煙のためお医者さんに行きましょう。ニキビは病気です、お医者さんにゆきましょう。等々。スポンサーは製薬会社ですよ。日本の保険制度はよほど余裕があるのでしょうね。
また、良く言われるのが、歯科は高額だから保険は別枠というヤツ。
日本の歯科治療費はタイより安いので、医療費に占める歯科の割合はたったの7%なのですよ。消費税に毛の生えた程度ですよ。昔は倍の割合でしたから厚労省が薬を使わない所をどれ程削りまくるかという証拠ですよ。 これを別枠にしろって言うほうがどうかしてる。よほど数字に弱いんでしょう。噂を信じちゃダメという典型。
あと、介護。これも今もうけ頭。職員を安い給料で働かせて、大きなホテルのような施設を建てるのがはやってます。一泊5万円以上の宿泊費を保険で賄っているのですよ。1か月もえれば自費の白い歯が全部の歯に入るほどの金額ですよ。
外科の先生が、上がったりになったら介護に走るのがうなずけるというものです。
今の制度は偏りすぎてますな。
ただ、何れにしても、ヨーロッパと比較しても全体として安すぎるのは事実ですよ。
高いといってはバチが当たります。




03. 2011年2月07日 15:58:36: cHfImM6JJA
01.です。
02.さんの論点はどこにあるのでしょうか。
混合診療反対、
医療保険会社は日本に立ち入るな、
TPPは米国による(正しくは米国をのっとった国際貴族による)日本人の完全奴隷化だ、
ということに賛成ですね?

02さん、米国の医療は異様に高いけれども満足度は高い、と書いていらっしゃいますが、それはあなたの米国における経験ですか?もし自分の経験による意見でないなら、あなたはマスコミに洗脳されています。考えてみてください、根拠ありますか?
私の経験では、米国の医療は異様に高いのに、満足度は低いです。私は米国で家族の開腹手術を含む医療の経験をしましたし、手術にも立ち会いましたが、日本の医師の方がずっと上手で、医療チームも日本の方がしっかりしています。日本の医師のほうが、まだ患者の病床へ来てくれます(驚きでしょう?)それでも私の支給されている医療保険は、最高級のもので、毎月の掛け金は810ドルです。

昨年奥歯一本のクラウンを入れて28万円、あさって小さい虫歯の治療に9万円払います。あなたの歯、何本ありますか(いったい今後いくらかかるのだろうか)?窓口でにこにこされて、すぐ診てもらったって、ちっともうれしくありません。待たされることぐらい我慢して、安くて上手で丁寧な治療の方がずっと満足です。

02.さんがもし医療関係者なら知っておいてください。医療保険会社からは99.9%返戻が来ます。相手は常時数千人の担当弁護士を配置しています。患者にも難癖つけて100%支払わない。つまり医療保険会社は、医者にも患者にも支払わない。彼らだけ儲かる。

米国でも以前は国民皆保険でした。そこにどうやって医療保険会社がつけいるようになったのでしょうか。医師は患者のことが心配で心配で反対したのですが、マスコミで医師は強欲、というキャンペーンがはられ、国民の声で陥落しました。また、混合診療になれば、苦しい経営から脱却できるという一部の医師も後押ししました。日本では十年ほど前から執拗に、医師と患者を仲違いさせる報道が繰り返されています。なぜそれほどまでに、マスコミはこのネタにこだわったのでしょう?

医療保険会社の存在とはなんでしょうか。人道に対する罪だと思います。

いいですか、みなさん、もうみなさんの医療をうける権利は、すんでのところまで奪われかかっているのです。医者憎し、という感情を持つ方もいったんおいておいて、全力で抵抗してください。残されたチャンスはわずかです。



04. 2011年2月07日 17:37:36: CBoG98aNOg
日本ダントツの1位 いったいどれだけしたら日本人は満足できる
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/180.html
でみると、アメリカとカナダの人たちは、自分の健康状態に満足しているようです。ただ、満足度というのは主観評価ですから客観的なものではありません。また、オバマ大統領の国民皆保険が否決されるような国ですから日本人とは考え方が違うと思います。皆保険がナゼ否決されたか、日本では日本人に納得できるような報道が成されていないのでよかったら教えて下さい。
アメリカの保険制度は最悪だと思いますし、肯定はしません。しかし、日本の今の制度も限界ですし、厚労省主導型だと、製薬会社優先になるのは目に見えています。日本人のくすり好きも考えものです。
ヨーロッパ型にシフトして行く必要があるのではと考えています。ヨーロッパ型といってもいろいろありますが、費用で言えばドイツなどはケチケチしているようなので参考にならないかと期待している次第です。
アメリカの弁護士や保険会社が日本に入ってくると最悪でしょうね。アメリカの保険会社は日本の保険会社以上に行政指導を受けていますし、持病がある人向けに「誰でも入れるが、誰も払ってもらえない保険」なんてのもありました。あくまで商売ですからね。


05. 2011年2月07日 18:04:45: CBoG98aNOg
>昨年奥歯一本のクラウンを入れて28万円、あさって小さい虫歯の治療に9万円払います。
日本では保険のクラウンは1万円以下、プラスチックを詰めるのも5000円以下です。
時給(受付、助手、歯科医師、技工士の工賃)+材料代を考えて見て下さい。これで成り立ちますか?
タイではクラウンは3万円からです。
ヨーロッパでは5万円くらいです。詰め物は1万5千円くらいです。
日本の安さが異常と思いませんか。


06. 2011年2月08日 07:48:20: gUyTYk0imI
›05.へ
言っていることがよくわからないのだが、

日本の医療費が異常に安いことって、喜ぶべき事じゃないの?


07. 2011年2月08日 09:16:20: Z3io1SRMac
医療従事者を奴隷のようにこき使う事は喜ぶべき事ですか?
問題はそれを平気で行う厚労省なのです。
アメリカ型の自由主義も困り者ですが、厚労省の利権主義による保険点数の偏り。
それによる、労働力の極端な搾取。
一度、全ての保険点数をリセットしないといけないという事です。
現行の保険システムは厚労省が全て統制しており、時給100円や200円の単価の保険点数を平気で押し付けた結果の価格の安さである点が問題なのです。
リセットした先をどうするかというと、厚労省抜きで、ドイツ等のまともなシステムをそっくりそのまま持ってくるくらいの大改革を行う必要があるという事です。厚労省を入れるとろくな事はありません。利権団体なのですから。もう一度、武見太郎に復活してもらいたいくらいです。今の制度を見たらどういうか?
安いのは良いが、異常に安いのはおかしいという事です。
偏っている例では、眼科のレーザー1回20万円、歯科のレーザー1回400円です。
眼科はアメリカ並、歯科は日本という所でしょうか。
1年間厚労省の役人の給料を時給400円にしてさしあげたらいいでしょう。今の国民皆保険がその上に成り立っている事を知るべきです。「日本の平等で良質な医療システム」が時給400円の上に成り立っているとすれば先がないのは見えています。アメリカ型は困りますが、厚労省抜きの大改革が必要なのは明らかです。

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役所の、意図的非効率性

「阿修羅」記事からasy8氏の投稿を転載する。この人の文章は段落分けが無いので非常に読みにくいが、文章自体は確かだし、日本の庶民生活の実体をよく観察していて参考になる。自分では実際に知りもしないことについて大所高所から偉そうに論説したがる私のような人間にはいいお手本だ。


(以下引用)


グッバイワーク-c
http://www.asyura2.com/10/idletalk39/msg/160.html
投稿者 asy8 日時 2011 年 1 月 21 日 00:30:10: 3ati27iqg4fYY


どこのハローワークでも共通する事だが、ものすごく多くの人が来ている。とにかく少しも減らないのだ。昨年の後半から減らないし、それどころか逆に増えている。一時期は減少した。しかし、それは一時的なものだった。ハローワークに来る人がすべて失業者ではなく、現在は働いているが、不当解雇されそうなので、事前に就職活動をしようという人もいるだろう。また、求人募集のために来ている会社の人事担当者もいるだろう。だが何にしても異常だ。車を駐車するスペースがないことが多い。しかも予備の駐車場が準備されていても、そこも満杯で駐車できない事が多い。それで、周辺の道路に路上駐車したり、周辺のコンビニや店やスーパーの駐車場に車をとめる人が多い。店員もそれをよく知っており、不満に思っているようだ。ハローワークへの苦情も多いらしい。しかし、失業者も真剣であり、何とかして、仕事を見つけようと必死なのである。ただ、ハローワークの求人票は、嘘ばかりで、年齢不問とか、男女を指定することがないので、すべていちいち職員に問い合わせないといけない。職員も会社から提出された求人票の内容を調査もしていないので、何もわからない。それでいちいち電話で問い合わせないといけない。担当者が不在の事も多い。それで一人当たりの相談時間がとても長くなる。たった1件だけを見つけて、窓口で相談するのは、無駄である。まずその求人票は、無効であることが多い。すでに誰か別の人が見つかっていることがある。あるいは、年齢不問と明記されていても、三十歳以下であるとか、性別を指定している事がある。そういう条件により、結局面接にまで至らない事がほとんどである。そういうことはあらかじめきちんとできるだけ詳細に求人票に明記してくれれば、いちいち問い合わせなくて済むのだが、何故かそうしない。男女雇用均等法があるとか、年齢差別になるとか、そういうことらしいが、非常に非効率である。そういうことを少しも改善しないのは、厚生労働省の官僚の陰謀である。何が狙いなのか不明だ。ハローワークでは点数制で、職員が失業者に応対した数とか、面接紹介状を出した数とか、そういうことで給与に加算されるらしい。それで故意にそういうことをしているようだ。納得ができないのは、国の方針である行政サービスをきちんとしない事であり、各ハローワークで対応に差があるということである。非常に機械的な応対であり、生活困窮者に対する情報提供をしない。家賃補助制度とか、生活支援制度があることを教えない。そういう隠ぺい工作をしている。これは組織ぐるみでやっている。普通の一般人は、そういう知識がないので、大変な損をしている。いつも思う事だが、公務員というのは、住民の知識レベルに対応して応対する。つまり、相手が無知だと知ると、適当にごまかして、詳しい事を親切に教えたりはしない。住民が知っているレベルに応じて対応する。普通の住民は、役人は、きちんと知らない事を教えてくれるだろうと期待する。しかし、そうではないのだ。住民が無知であれば、支援制度があっても、それを故意に隠して教えない。そういう汚いところがある。それが役人だ。  

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世界の未来予測

古い記事だが、世界の未来を洞察した文章であると思うので、転載しておく。筆者の白石隆は同姓同名の学者さんとは別人で、山口大学空手部OBの方のようだ。「奇兵隊」という山口大学OBの掲示板にかつてはよく投稿していたが、今はどうだろうか。
この白石隆氏は、その識見の高さは藤永茂老教授ばりの人物である。度胸もありそうな感じなので、日本の総理大臣にしてもいいくらいである。まあ、亀井静香氏が政治のプロだから、亀井静香総理が一番だろう。小沢一郎よりも総理向きのキャラクターである。小沢は党務を統括する役目が一番向いている。飯山一郎老人や崖っぷち社長は面白すぎて、公人にはあまり向いていそうもない。森ゆう子総理という手もある。田中真紀子も度胸はあるが、本来が庶民ではないから、真に国民目線で考えることはできないタイプだろう。


(以下引用)



世界の未来を予測する 投稿者:白石隆 投稿日:2002年06月26日 (水) 03時53分

私は性格上、日本の政治を語るにしても、現在の世界は一体のどのような大局的な流れにそってどこへ向かおうとしているのか、そしてこのまま放置しておけばどのような過程を辿り、行き着く先に何があるのかを、あらかじめ考えてしまう性向の人間なのです。これはどうも性分だから致し方がないようです。

科学の方法論として帰納法というのがありますが、私はここ200年ばかりの歴史上の多くの出来事とその変遷を見るにつけ、どうしても以下のような歴史的な流れがあるような結論に到達せざるを得ないのです。

これはあくまで私の仮説なのですが、

世界はこの200年間を通じて、既存の国民国家と新興の金融帝国とが熾烈な食うか食われるかの闘争を展開し、その結果、現在、金融帝国が地球上の3分の2を完全に制圧して支配下に置く段階に達しているが、近い将来、金融帝国が全世界を統一して支配する頂点の極みに達する。この時点で金融帝国は自ら内包する自己矛盾のために急激にシステム崩壊を起こし、人類は大混乱に陥る。

というものです。SFじみた非現実のたわごとのように聞こえることでしょうが、「金利」で回転している現行の金融資本主義のシステムの行き着く先はこのような道程を必然的にたどるように思えてならないのです。以下に19世紀以降の歴史の流れを俯瞰しながらその理由を説明してみます。

国民国家とは古くからある伝統的な国民を主体とした国家のことです。もちろん現在の日本もこれに含まれます。政体が資本主義であれ、社会主義であれ国民による統治がなされている限りは国民国家と考えます。したがって現在のロシアも中国も国民国家の範疇に含まれます。基本的には社会システムはピラミッド型の階級構造構成し、自然な権力闘争の歴史をへて国家形成された国を指します。

これに対して金融帝国ですが、これは19世紀後半にイギリスで歴史上初めて出現した、金融資本による国家支配の形態です。従来の国民国家に金融資本が寄生し、「金利」を武器として、国家の資産の全体に網の目のように食指を伸ばし、国家を借金ずけにしたあげく、国家を乗っ取り、その栄養を吸い取って完全に国家を支配してしまうといったシステム形態です。支配の道具はお金であり、金利が強力な武器となり、富を生みます。いい換えれば、不労所得による富の収奪を肯定し、その効率的な収奪を最上の美徳とする悪魔的魅力に富んだシステムです。これを金融資本主義と呼びます。要するにサラ金が国家をお客として金を貸し、徹底的に絞り取ることです。その目的は金融資本家の資産の増加の追求に尽きます。

イギリスでは19世紀初めにユダヤの金融資本であるロスチャイルド家がフランクフルトからロンドンに根を下ろし、19世紀末のビクトリア朝時代に完全にイギリスを手中に収めました。従来の支配階級であった王族、貴族、富裕階級は戦争やその他諸々の出費のためにロスチャイルドから資金を調達することで借金を重ね、遂にその金利の奴隷となり結果的に国家そのものがロスチャイルドの軍門に下(くだ)ることになったのです。表向きは民主主義が標榜され、議会があり、国民が国家を運営している体裁を整えていますが、その実態は国家運営の実権を担う全ての要職はロスチャイルドのエージェントによって占められ、ロスチャイルドの司令に従って、金融資本の富の増加を目的に国家運営が遂行されて行くシステムとなりました。この場合国民は富の増加を担う奴隷の役割をあてがわれます。また国家間で貸した金を取りたてる場合は兵隊の役もあてがわれます。そして民主主義や議会は国民の目をごまかす見せかけのハリコの虎に過ぎないのです。これが金融帝国です。帝国の主(あるじ)はもちろん金融資本家そのものです。この金融帝国は富の増加を目的としているため必然的に国家が膨張していく傾向があります。つまり寄生虫が繁殖するのために次の宿主を必要とするように、金融帝国も次に寄生する国民国家を必要とするわけです。一般に帝国主義とは国家の対外膨張のように言われますが、国家は好きで戦争をする訳ではなく、実はこの金融の必然的な膨張が背景にあってそうさせるのです。

イギリスで発生した金融帝国の次の寄生のターゲットは巨大な資源と市場のもつアメリカに必然的に向かいました。アメリカはもともとイギリスの植民地から出発していたため、支配階級がイギリスのそれとダブっており縁戚関係にありました。いわゆる初期のアメリカの支配階級である東部エスタブリシュメントはWASP(英系プロテスタント白人)で構成され、英国の支配階級に繋がる連中だったのです。イギリス本国のロスチャイルドはこの東部エスタブリシュメントを金融的に支配するためにアメリカにモルガンを代理人(エージェント)として送りました。これがウオール街を支配したモルガン金融財閥です。モルガンは実物経済のパートナーとしてロックフェラーを育て、これをアメリカの産業資本の雄に育て上げ産業界を支配させました。つまりモルガンもロックフェラーもロスチャイルドに紐付きで育てられた連中だったのです。こうしてアメリカは金融資本に寄生され、徐々に侵食され、現在ではその巨体から、金融資本の寄生のメイン宿主となっています。この寄生化は同様に現在英連邦であるカナダ、オーストラリア、それにヨーロッパのオランダなどに広がり、国際的にネットワークで結ばれた金融資本のシンジケートを形作しています。これが国際金融資本(財閥)と呼ばれるものです。アメリカこそはその図体の大きさから国際金融資本の寄生した現代の金融帝国と呼ぶべき存在です。

金融資本に乗っ取られて金融帝国となった国は自国の資産を食い尽くすと、自然と他の普通の国民国家を食い物にしなければ生きて行けません。ここで国家間の戦争が起こります。20世紀に入って勃発した第一次世界大戦、それに続く第二次世界大戦は簡単に言えば、この国際金融資本と伝統的な国民国家の産業資本家との存亡を賭けた戦いであったわけです。たとえば第二次世界大戦における連合国と枢軸国の戦いは、連合国は国際金融資本、枢軸国は各国の産業資本をバックとした文字通りの国を上げての総力戦となりました。

たとえば欧州戦線におけるイギリスとドイツの戦いは、実質的にはロスチャイルド金融財閥とドイツの土着の産業資本クルップ=ジーメンス・グループとの生き残りを賭けた壮絶な死闘であった訳です。チャーチルはロスチャイルドの、そしてヒットラーはクルップの戦争代理人でした。ヒットラーは実に有能な政治家でマルクの魔術師シャハト博士を起用してワイマール時代にどん底に落ち込んでいた経済を公共事業と軍需産業の活性化に力を注ぐことで短期間に回復させました。当時のドイツ国民がヒットラーを救国の英雄として讃えたのもそれなりの理由があったのです。歴史というものはいつも勝ったものに都合の良いように改ざんされる運命にあります。勝てば官軍です。勝った方は正義、負けた方を悪として決め付けられてしまいます。戦後ヒットラーやムッソリーニは最悪の戦争犯罪人として日本でも語り伝えられていますが、事実は二人とも国民国家を代表する優秀な国家指導者であったのです。

第二次大戦が国際金融資本側の勝利に終わると、敗戦国となった日本、ドイツ、イタリアの枢軸国は連合国によって国家的な解体を施され、それぞれの国の上層部の指導者達は国際金融資本側に完全に取り込まれ、その傀儡と化し、国際金融資本の意向を受けて各国の国民を管理する役割に当たることになりました。こうして枢軸国と呼ばれた国の国民は、連合国とよばれた国の国民と同様に、民族としての自覚を失い、マスコミによる情報操作と偏向教育によって国家意識の希薄な盲目のロボットに改造され、3S政策(スポーツ、スクリーン、セックス)で痴呆と化し、東先輩ご指摘の通りの「ただ楽しくてカッコ良く生きれば良いジャン。強盗が来たって金を出せばなんとかなるさ、それで駄目なら逃げるよ。オラなんにも責任はないかんね」という男や、世界中で男のケツを追っ掛け回してるようなメスザルを大量に飼育し、かつての国民国家の基盤は完全に崩壊しました。特に日本ではこの傾向が顕著でした。1990年には金融帝国の揺さ振りによって社会主義国ソビエトも崩壊し、金融帝国の美味しい餌食とされました。そして日本のバブル経済も意図的に崩壊に導かれ日本国民資産の多くが知らぬ間に掠め盗られることになりました。

2000年に入っても金融帝国と国民国家との闘争はさらに激化して行き、このまま進めばが中国などの残るいくつかの共産主義国はアメリカの軍事力を行使することなくソビエト型崩壊に追い込まれ金融帝国の軍門に下ることでしょう。さらに2001年のアメリカにおける911事件を切っ掛けに、金融帝国と「金利」を否定するイスラム諸国との闘争が激化し、国民国家の最後の砦としてイスラム国家群がその教義に従って頑強な抵抗を続けることになります。そしていづれ金融帝国とイスラム国家群とは最終戦争の段階に突入することになるでしょう。イスラム教の利子を取らない教義は金融資本主義と真っ向から対立するからです。ここで最終決戦が行われ、軍事力の圧倒的に優位な金融帝国が勝利することになるでしょう。

こうして最終的に金融帝国による世界統一政府が全地球を支配することになります。ところで金融帝国がイスラム国家群に勝利し、世界帝国となった段階で、皮肉にも世界統一帝国は自滅の道を必然的に歩むことになります。金融帝国とはいわば寄生虫です。地球上の既存の国民国家に寄生して宿主を増やして行くことで繁殖を続けて来ました。しかし世界統一帝国が完成された暁には、もうこの地球上には新しく取り付く宿主がなくなります。つまり新しく利益を生むカモがいなくなってしまい、金利の支払が不能に陥ります。ここである日、全世界が一瞬にして大恐慌に突入し、国家がシステム的に大崩壊することになります。人類は大混乱に陥るでしょう。こうなれば人類は金利という概念を地球上から抹殺する以外に方法がなくなります。

一応18世紀後半から現代にいたる歴史の流れをたどり、近未来にいたる流れをは以上のようになるのではないかと予測しています。

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善意で舗装された道は

私は、赤十字というのは古くからある西欧のスパイ組織だと思っている。人道的名目があれば、どのような場所にも行くことができるし、安全に行動できるからである。そういうスパイ活動に利用できるのは、学術研究隊(ナショナル・ジオグラフィックなどもそれに近い)や報道関係もそうだし、近年ではNGOやNPOがスパイ活動や政治的工作活動に相当に利用されていることが一部では知られている。ハイチへの寄付金のかなりな部分がNPOやNGOの懐に入ったことは前に転載した記事にあった。
もちろん、そうした組織の末端にいる人間の多くはその組織の真の活動を知らずに善意で活動しているのだろう。
募金活動の中にも正体不明の団体は無数にあり、自分の出した金がどう使われているか、わかったものではない。
心臓手術のために米国に行って手術しなければならないから、1億5000万円の金を募金する、などという話を聞くが、なぜそれほどの大金が必要なのか。いったい、金のどれだけが実際の手術費用で、どれだけがコーディネーターの懐に入るのか、知りたいものである。まさか医者の手術報酬自体に1億円もかかるわけはないだろう。もしそうなら、心臓提供さえあれば、毎日でも心臓手術をして大儲けができる。患者のいる家族はおそらく言われるままにその大金を準備するだけなのだろう。そして集まった金の大半は、おそらく手術とは無関係な人間の手に入るのだと思われる。
いかに心臓手術が難しい手術だからといって、1億5000万円を要求できるという、その神経が私には理解できない。相手が日本人だから金額を吊り上げているにきまっているのだ。
もちろん、日本人が金で手術の優先権を手に入れる間に、米国人で心臓提供を待っている患者が押しのけられているのである。私が米国人なら、日本人を憎悪するだろう。
金、金、金、すべてが金である。
募金の話に戻るが、なぜ人々はどう使われるのかも不確かな募金に平気で金を出すのだろう。
最近、車の後ろにリボンマークのステッカーを貼っている車をよく見かける。リボンマグネットという団体の売っているステッカーらしく、売上の一部が様々な人道的活動支援に寄付されるという。
私は赤十字でさえ信じない人間である。赤い羽根の募金も信じていない。社会的弱者の救済は政治の課題として行政が行うべきものだと思っている。ただの詐欺ならまだましだが、民間のそういった「人道的集金活動」の背後に何かの宗教団体や政治団体の存在があるのではないかと私は疑っている。

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ジェラルド・セレントの言葉

大不況への心構え(ジェラルド・セレント)下線部はウィリアム司教による
 *(注)下線部は転載する際に消えた。
 *(注2)不動産関係・出版・小売・建設・自動車はもはや成功可能性の無い分野だとされている点に注意。


(以下引用)

「金融界を襲っている嵐を乗り切るには何をすべきかについて,私たちは傾向に焦点を当てた具体的助言をするよう絶えず求められています.だが単純明快で,なににでも効く万能薬などありません.個々人が直面する状況はそれぞれ違うからです.もしあなたが地方に住んでいて失業中なら,都会やその近郊に住む人たちとは違う可能性,問題を抱えているでしょう.

先ず実感すべき大事な要素は,自分の直面する状況を乗り切るには長期戦を覚悟しなければならないということです.現在は縮小の時代,持ちこたえ防備する時代です.全体的に可処分所得は減ってきており,本質的なこと以外に使えるドルは少ない状況です.お金が流れているあいだ「本質的」と思えたことは,お金が底をつくと「つまらないこと」に変わります.

「職探しをするに当たり,もし見つかった仕事がもはや選択の対象にならないもの(不動産代理業,住宅ローンブローカー,出版,建設,小売,自動車製造従業員,などなど)と自分で判断したのであれば,いまこそ実務的に考えてあなた自身の夢をかなえる好機でしょう(訳注・原文 “…now may be the time, if at all practical, to live out your dream.” あなたはこれまで常々何をしたいと願ってきましたか?あなたは,他の人たちと自分との違いを際立たせるような他人にはない才能・資質や能力を自分自身のうちに見出し(発掘し)ましたか?そうしたことをあなたは自問しそれに基づいて,自分が楽しくできることは何か,それをすることで生計を立てる可能性はどの程度あるかを,自分自身に問うてみることです.それが出発点です.仮に,つまらない仕事しか見つからなかったとしても,その仕事が他の誰よりもうまくできるよう努めるべきです.独創性をもち,かつ恨み言をこぼすことなく,その仕事に打ち込むべきです.そうすれば,より高い可能性がそこから現れ出てくるでしょう.好きなことをしていると,「働かされている」と思わなくなるものです.(訳注・原文 “If you do what you love, you’ll never have to “work.” 心〈愛〉を込めて〈=主体性を持って・自主的に〉仕事をすることができるならば,誰かの管理下で使われ義務的強制的に働かねばならないと感じることには決してならない.)幸福とはなんでしょうか?一つの定義は「朝目覚めたとき,しなければならないことが自分の選んだことだと思える」ことではないでしょうか.

「自分の置かれた状況を正しく評価することです.同じような状況にいて,互いに補いあえる能力を持ち,考え方を共有できる仲間を見つけることです.数は力となります.一つの目標を共有するグループは,ひとりでは思いもよらない,実現不可能なプログラムの立ち上げを可能にします.」

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責任回避システムの確立した日本企業社会

日本の労働・雇用問題はこちらのブログに書くという方向でいくことにした。健康・医療と労働・雇用問題が中心になるわけだ。もちろん、これは私の備忘としての目的もあるので、読む人がいるかどうかはあまり顧慮しないが、できれば読む人がいてほしい。(矛盾したことを言っている)


(以下「阿修羅」より引用)



アフターサービス消滅-c
http://www.asyura2.com/10/idletalk39/msg/211.html
投稿者 asy8 日時 2011 年 2 月 05 日 21:02:24: 3ati27iqg4fYY


「責任回避システム」電気製品の故障とか、その他のいろいろな日本製品、あるいは、取次店、サービス業務、その他の施設利用や組織の問題、八百長相撲協会の隠ぺい工作等、カスタマーセンターの解約電話窓口対応から、日本の責任回避システムの問題点が見えてくる。まず修理対応当については、日本人ではなく、外国人が電話対応をすることが多い。さらに責任者は絶対に出てこない。すべて窓口対応専門の人間である。しかも別会社であり、正社員ではなく、パートアルバイトか、派遣社員で、本社とは無関係である事が多い。そもそもそういう電話対応の専門会社であり、それを商売としている。まず電話がすぐにつながることはありえない。何度電話をしてもつながらない。そして数多くの項目があり、とても手間隙がかかる。担当者の名前は偽名かもしれない。各分野で綿密に区分けがされており、別の分野とはまったく無関係である。担当者はころころ変わる。電話がつながるまでに恐ろしく時間がかかる。いちいち、こちらの住所、氏名、電話番号、生年月日、お客様番号、ICカード番号を教えなければならない。しかもほとんどの場合、その場の担当者には、まったく何もできないし、問題点も把握できない。別会社である事が多いので、内容も不明だ。長くかかりそうになると、「後でこちらから電話をかけます。」と言い、電話を切らせるが、いくら待っても電話はかかってこない。再び電話をかけると、別の人が対応してくる。そしてまたはじめから、住所、氏名、電話番号、生年月日、お客様番号、ICカード番号を言わねばならない。そして別の人に代わりますという、それにも時間がかかる。結局翌日に連絡しますと言う。このやり取りに2時間ぐらいかかったのが、カスタマーセンターだ。そして閉業時間午後8時以降になると、背後で、女の馬鹿笑いやら嘲笑が聞こえてきた。こんなことだともまもなく倒産するなと予感した。とにかくまるで役所みたいである。もはやまったく問答無用という感じである。要するに、何も事故なり、トラブルがなければそのまま済ませられるが、何かが起きるとまったく対応できない。この状態が、日本に蔓延化しつつある。もはやアフターサービスはまったくしなくなりつつあるのだ。それはコスト削減のためであり、人件費を削減するために、対応する者も減らしているからだ。それに正社員ではないし、別会社だし、まったく何の責任感もない。自分の会社に対する愛着も仕事の誇りも何もない。後は野となれ山となれという方針なのである。あらゆる面で、逃げの姿勢が見える。いつも何も知らないと言う。あらゆる面でいい加減であり、でたらめである。詳細に綿密に担当者を区分けしており、横のつながりがまったくない。少しでも担当が違うともう闇の中であり、別世界の事なのだ。全体的な視点がない。責任回避の構造は非常に巧妙であり、綿密にそれは事前に準備されている。まるで公務員のようだ。あらゆる面で、日本の信用が低下している。日本製品の信頼も低下している。日本が中国化しつつあるのだ。安かろう悪かろうの状態である。だが高くても、悪くなりつつある。これはとても危険な事である。要するに、日本の会社で働いている人が、ほとんど正社員ではなく、非正規雇用労働者となり、もはや自分に夢も希望ももてなくなったのだ。そして自分の仕事に対しても、誇りも自信もないし、一切いかなる責任も背負いたくないということである。これはよくない。それは日本製品の品質低下になるし、そうなると、もはや市場競争能力もなくなり、ますます日本製品は売れなくなる。日本の中小企業までもが公務員化すると、もはや空中分解し、連鎖倒産を招くだろう。だが、現在の日本の労働条件では、やる気が出ないのも当然だろう。不当解雇ばかりするからだ。

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