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当ブログの今後について

「徽宗皇帝のブログ」に書いた通り、パソコン不調のため、書いた記事が無事アップできるかどうかこころもとない。
しばらくは、パソコンの様子を見ながらの不定期更新になると思うので、いつもお読みいただいている方々にはお詫びかたがた、ご連絡した次第である。
まあ、世の中への批判ばかりのこんな「小言幸兵衛」ブログに興味を持ってくれる奇特な方々もいるのは嬉しいが、世間の大多数は「優しい言葉」「癒される話」が大好きで、相田みつをの言葉のようなのが好きなのが多い。そういう心性が社会への批判精神を失わせ、日本を腐らしているというのが私の考えだから、私のブログがその対極となるのは仕方がないことである。
「他人を批判するより自分の至らなさを反省しよう」というのは大間違いで、正当な批判が存在するからこそ社会悪は正されるのである。
まあ、他人の悪口を言うことほど楽しいことはないと荻生徂徠も言っているくらいで、実は私もただ他人の悪口を言う楽しさで書いているという面もあるが、他人(社会・組織などなど)への批判にはそれなりのリスクもある。ブログを書くこと、一般の前で発言することは、そういうリスクを負うということでもある。
というわけで、今日は現在の状況報告であった。

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宗教家と原発問題

「山本宗補の雑記帳」というブログから転載。
さまざまな宗教家が原発問題についてどう発言しているかを調べた結果が幾つか載っているが、その中で私が一番いい発言だと思ったのが、この佐々井氏(まあ、「師」でもいいのだが、彼は別に私の先生でも指導者でもないから、「氏」と呼ぶことにする。もともと私は宗教家の9割まではクズだと思っているので。特に新興宗教は99%がインチキ商売である)この佐々井氏の発言は、あるいは彼がバックグラウンドを持っていないフリーな立場だからできた発言ではないだろうか。ダライ・ラマを初め、大多数の宗教教団指導者は、原発問題には口を濁しているのである。それは、スポンサーを気兼ねしてのことだろう。


(以下引用)


◯追記:インドに渡って仏教興隆に尽くして40数年の佐々井秀嶺師の口上(6月18日)
(佐々井師の被災地での読経写真はこちら)

「このように大規模な被害は想像を絶するもので、ことばでは言い尽くせない。胸がいっぱいになりました。同時に私たちは大自然の脅威に対し、もう何もできなく手を挙げております。

ただ、原子力発電所の問題については、全東日本、あるいは全日本、ないしは全世界に深い影響を与えています。原子力発電は我々のために人工的に良いことをするというために成したことですが、科学的なもので人類の手によって人類を滅亡せしめ、人類の手において日本を破滅に導く現代の科学、そうしたものに対し大きな怒りを覚えました。

お勤めしたように仏陀は平和の使途である。そのためには遠慮ない呵責ない発言をさせていただきました。まず原子力発電所を止めなければならない。地下に眠った多くの人たちに対する本当の回向は、政府が原発を廃止することが真実の回向となると思う。地下に眠る25000人の怨霊は、地下において絶叫している。その声が聞こえないのか、これからの日本を再びわれわれのようにするのかと絶叫している。

いかに坊さんが教典を読経して歩いても、この原子力発電所を廃止できなければ、教典も無力であり、仏法の法道も教学も一切の宗教の教学姿勢も無益である。ましてや「もんじゅ」だとか「ふげん」だとか、菩薩の名前においてそうした原子力発電所などができていることは断じて許し難いものである。文殊菩薩の本当の菩薩道を見つめよ。普賢菩薩の本当の菩薩道を見つめよ」

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母親の暴走のツケは子供が受ける

「2ちゃんねる」から転載。
まあ、世間的には「悲劇の母親」というスタンスで承認されているだろうから、批評したり批判したりするほうが逆に非難されそうだが、これは全面的に野田議員の落ち度だと思う。というのは、出生前に、この子供が重篤な障害を持っていることは分かっていたらしいのだが、強行的に出産したようなのである。高齢出産、しかも体外受精という「生命操作」をしての強行出産の最悪の結果が出たわけだ。
体外受精は科学の暴走の一つだと私は思っている。そんなことをしなくても、この世には無数の人間がいる。恵まれない子供をなぜ養子にしないのか。自分の子供でなければ愛せないのだろうか?自分の子供なら、それがどんな屑でもいいのか?(補足しておく。これは、育った後にクズのような存在、やくざやチンピラになる人間のことを言ったものである)
しかもこの場合は卵子は他人の物だから、本当は自分の子供でさえない。そんなに出産体験がしたいのか。謎の思考である。さらにわけが分からないのは、精子は現在の内縁の夫のものではなく、前の内縁の夫のものを使ったということだ。つまり、現在の内縁の夫に対して「あなたは駄目男だから、あなたの子供は欲しくない。前の人の方が優秀だから、その子供を生みます」と宣言したのと同じである。よくこれで夫婦関係が破綻しないものだ。
まあ、モンスターである。
松田聖子もある意味、自己中モンスターだったが、聖子という名前だとそうなるのか。橋本聖子も、スケートだけで満足せず、自転車競技にまで出てオリンピック出場権を独占したモンスターであったが、あの時も「他人に一生一度のオリンピックを味わわせてやればいいのに」と私は思ったものだ。そんな甘い人間にはスポーツなどできないのだが。
全国にはそういう聖子ばかりとは限らないだろうからこれ以上は言わないが、そういう怪物をまたマスコミがもてはやすのである。


(以下引用)


2011年12月14日09:18    

痛いニュース これは酷い
コメント( 5 )

壮絶としかいいようがない。野田聖子議員の子ども・真輝くんの闘病人生が

1:名無しさん@涙目です。(アラバマ州):2011/12/14(水) 04:08:07.33 ID:66oXfhe40

壮絶としかいいようがない。野田聖子議員の子ども・真輝くんの闘病人生が――。

野田は今年1月、50歳という超高齢出産を果たした。しかもアメリカで第3者から卵子提供を受けての体外受精による妊娠の末だった。
超法規的手段である。10年来不妊治療を続け、その総額は1千万円以上と試算する医療関係者もいるほどのセレブベイビーでもある。

 しかし、生まれてきた真輝くんにはいくつもの障害があった。妊娠中に肝臓と心臓の異常が判明し、生まれてからは食道閉鎖症も見つかった。
生後11カ月で7回もの手術を受けた。最初は胃に栄養を送り込むチューブの手術、次が肝臓を体内に入れる手術、食道閉鎖症の手術、心臓の手術。
10月の心臓手術後は呼吸停止になり、緊急手術、気管支切開、人工呼吸器装着、さらに脳梗塞で右半身マヒ。
11カ月になるのに体重は5キロに満たず、一時は17本ものチューブをつけていたというーー。他人の子どもとはいえ、あまりに忍びない。

 野田の妊娠が公表された時点で多くの批判や議論があった。日本では不妊治療が認められていないほどの高齢、
障害のリスク、米国での卵子提供、高額の治療費を払える特権階級、法整備の問題などなど。
だが野田の「自身」告白を読むと、そんな社会的議論以前の問題ではないと思う。
もちろん、一番大変な思いをしているのは野田聖子ではなくて生まれてきた真輝くんだ。生まれてからずっと集中治療室で、言葉も発せない、右半身も動かない。
何度も苦しい手術をしてきた。かなり無理やりの超法規的かつ超高齢不妊治療の末に生まれてきたというのにーー。

http://www.cyzowoman.com/2011/12/post_4819.html

3:名無しさん@涙目です。(アラバマ州):2011/12/14(水) 04:08:31.29 ID:66oXfhe40
 にもかかわらず、野田の物言いの主体はあくまで「自分」である。「自身」記事にも「(野田の)出産」という言葉は乱用されているが、「(真輝くんの)誕生」という言葉はひとつもない。
さらに野田は、産後に子宮を摘出し「もう1人などと考えていたが、もはや望むべくもない」と泣き濡れたこと、母乳が出ないで内出血で乳房が真っ青になったこと、
「人間ってこんなに泣けるものなのか」とのエピソード、さらに子どもの人工呼吸器用のバンドを手作りするためにミシンを買ったことなど、さかんに、そして切実に自分の感情を吐露するのだ。

 野田の妊娠、出産、子育てエピソードは、真輝くんが主体なのではなく、あくまで主人公は野田自身だ。「こんなに大変な思いをしてまで子育てをして頑張る自分」。
しかし壮絶な戦いを強いられているのは、野田ではなく真輝くんだ。そもそも政治家という公人が特段の問題提起もなく(今回の記事はまさにそう)、
感傷的にしかも恒常的に事態を公表するのはどんな意味があるのだろう。
これを続ける野田の根源は、親や人間のエゴなどという生易しいものではない。はっきりいって 、"政治家のエゴ"ではないのか。

 野田のこれまでの出産手記や告白記事を見続けて、これまでの違和感の正体が段々分かってきた。
これは高齢出産の物語ではない。政治家のエゴ物語だと。だから野田ケースは子どもを切望する多くの不妊カップルや法整備には何の役にも立たない。一般性もない。
だから不妊に悩む女性や社会的問題として捉えるのではなく、政治家の性分、自己愛、執着の強烈さとして考えるべきだと思う。

219:名無しさん@涙目です。(長野県):2011/12/14(水) 04:55:18.71 ID:USENWKqe0
>>204
精子は、前の内縁の夫の精子。
今の内縁の夫の精子は使いたくなかったみたい。
ちなみに、夫婦別姓論者なので法律婚は絶対にしたくないみたい。

アメリカ人の卵子に前の内縁の夫の精子を使って体外受精して
婚外子だからシングルマザーというモンスターが野田。

231:名無しさん@涙目です。(大阪府):2011/12/14(水) 04:57:27.66 ID:qlisbVr20
>>219
完全にキチガイ
こんなのが大臣やってたのか…

242:名無しさん@涙目です。(東京都):2011/12/14(水) 04:59:57.45 ID:hFL7LO0vP
>>219
うわぁそこまでヒドイのかw

244:名無しさん@涙目です。(東京都):2011/12/14(水) 05:00:18.09 ID:EWNUQgtE0
>>219
ここまでエゴ突き通して
医療費は税金負担っておかしいわホント

250:名無しさん@涙目です。(アラバマ州):2011/12/14(水) 05:01:45.96 ID:waozkOMw0
>>219
人体実験のレベルだろ、何がしてーんだよ

262:名無しさん@涙目です。(長野県):2011/12/14(水) 05:03:55.56 ID:USENWKqe0
>>250
本人は人体実験だと言ってる

>(卵子提供による体外受精は)立法しなければいけない事態だと思っていたので、
>それを知ってもらうためには、自ら人体実験しなければだめだなと思いました。
>http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=32687

280:名無しさん@涙目です。(福岡県):2011/12/14(水) 05:07:26.23 ID:MjwWe1zP0
>>262
ある意味ここまで悲惨な失敗例を示せたことで
境遇が似たような女性への被害拡大を防ぐことに貢献してくれたのかもな

303:名無しさん@涙目です。(神奈川県):2011/12/14(水) 05:14:03.07 ID:4sOyzyG70
>>262
人体錬成かよwwww
ワロタ

402:名無しさん@涙目です。(神奈川県):2011/12/14(水) 05:34:11.17 ID:ilyWKnPV0
>>262
自分が苦しむ人体実験なら好きなだけやりゃいいけどさ
実験させられて実際に苦しんでんの子供だろ?ものすごい言い分だな
好き勝手していい所有物とでも思ってんのか

534:名無しさん@涙目です。(宮崎県):2011/12/14(水) 06:04:23.57 ID:IypJjLSA0
>>262
えげつないなこれ…笑顔が怖ぇよ

209:名無しさん@涙目です。(東京都):2011/12/14(水) 04:53:03.79 ID:GWK5F4HD0
かわいそうにな
もっと別の生の受け方だってあっただろうに

213:名無しさん@涙目です。(関東・甲信越):2011/12/14(水) 04:53:39.39 ID:lJqJv7HOO
まあまともな神経してたら政治家辞めて介護に専念するよね
ましてや次の選挙の宣伝材料になんかしないよな

しないよな?

223:名無しさん@涙目です。(アメリカ合衆国):2011/12/14(水) 04:55:51.22 ID:7akNLXRJP
高齢でも出産できる、希望の星になりたいとか言うけどさ、お前の仕事はそんなことじゃないんだよ。
女性が適切な年齢で安心して出産できる社会を作るのがお前たち政治家の役目なんだよ。
自己顕示欲旺盛なのはけっこうだけど、政治家を芸能人か何かと勘違いするのはやめろ勘違い女。

227:名無しさん@涙目です。(関西・東海):2011/12/14(水) 04:56:18.74 ID:qkwxBiSbO
子供は完全に洗脳されて育てられるから
健気に痛みに耐えて成長してくだろうね
「母を悪く言う人もいますが僕に生きる力をくれたのはまぎれもなく母です」
とか10代になったら言っちゃうんだろうなぁ
でも野田が死んだら堕落し金がそこをついた暁には暴露本を出してほしい
「僕は母の見栄とプライドのため産まれ政治の駒となった」なんてタイトルでよろ

341:名無しさん@涙目です。(広島県):2011/12/14(水) 05:22:01.76 ID:UYukzW660
>>227
いや、とてもそこまで生きられないでしょう。
集中治療室から出られないのに。

301:名無しさん@涙目です。(長野県):2011/12/14(水) 05:13:18.16 ID:USENWKqe0
罰だって言う人もいるけど、野田は今最高にハッピーだからね。
念願の子供を産めて、しかも病気だから悲劇の母親気取れて、選挙的にもアピールできる。
実際は医者と看護師に任せっきりで、たまにパフォーマンスで行くだけ。
苦しいのは赤ちゃんだけで野田は幸せの絶頂なんですわ。

317:名無しさん@涙目です。(東日本):2011/12/14(水) 05:16:47.08 ID:ArcAVG4d0
>>301
精神病があったよね

悲劇の母親になりたいがために子供を壊しちゃうってやつ

あれに近いよね

325:名無しさん@涙目です。(京都府):2011/12/14(水) 05:18:22.60 ID:NN1B80u90
>>301
叩けば叩くほど、悲劇の母ってプレミアがついて大喜びですな。

数年前、野田と同じパターンで妊娠・出産した60歳がニュースになったが
お産の受け入れ先が見つからず、結局例の根津医院で出産するしかなかったと。

普通の人は野田のような金も権力もないから、真似したくてもできないが
息子は金と権力によって、もう数年無茶な延命治療で生かされるわけだ・・・

350:名無しさん@涙目です。(西日本):2011/12/14(水) 05:22:45.88 ID:w/xWL9G+0
こういうのを知ると、
この世に生を受けることは、
本当に幸せなことなのか疑問に思ってしまう・・・

458:名無しさん@涙目です。(東京都):2011/12/14(水) 05:44:52.07 ID:DdJqZJhM0
医療の現場の人達はどんな気持ちなんだろう

470:名無しさん@涙目です。(アラバマ州):2011/12/14(水) 05:47:17.67 ID:r3PG5WeL0
なあ、11月29日のブログに「私たちが来る時だけ人工呼吸器を外して苦しそう」とか書いてるんだけど・・・
ねえ何これ・・・なんだよ・・・

もう子供が可哀そうすぎて涙が止まらねえよ・・・。

473:名無しさん@涙目です。(コネチカット州):2011/12/14(水) 05:48:10.70 ID:LMuk/q4KO
野田は世間からの冷た~い視線を感じないのかな ただのおバカさん?

482:名無しさん@涙目です。(新潟県):2011/12/14(水) 05:51:47.69 ID:v+f3TxS50
>>473
残念ながら世間は同情の視線を送るんだ
野田はこれを望んでる
狂ってる

605:名無しさん@涙目です。(長野県):2011/12/14(水) 06:25:07.60 ID:USENWKqe0
しかしこれ、2ちゃん以外で非難するとこっちがキチガイ扱いされるんだよな・・・
どうにかならんのかお涙頂戴大好きの日本人のメンタリティ

632:名無しさん@涙目です。(大阪府):2011/12/14(水) 06:31:14.20 ID:ZWOWBDX30
>>605
まあ死ぬ死ぬ詐欺に近いよな
本気で同情してる人、腹の中で軽蔑してる人で分かれてると思う

607:名無しさん@涙目です。(東京都):2011/12/14(水) 06:25:18.93 ID:PxS+VT5K0
さすがに叩きすぎじゃない?
こういうナイーブな問題を当事者じゃない他人が完璧に理解できるとも思えない。

672:名無しさん@涙目です。(関東地方):2011/12/14(水) 06:47:04.76 ID:nMx+sAGAO
こいつを形容する言葉が見つからない
邪悪という言葉では生ぬるすぎる

694:名無しさん@涙目です。(埼玉県):2011/12/14(水) 06:58:30.63 ID:ekjPVj+A0
子供が欲しけりゃ海外のセレブみたいに里親になれば良いのに・・・
そんなに出産体験って子供の健康より大切な事なのかな

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科学はすでに地上の楽園を準備した。後は政治の問題だ。

一昨日の浮遊思考(まあ、うまくすれば論説になったのだが)記録の補強になりそうな意見として、井口博士の今日の記事の一部を載せておく。うまくコピーカットができないので、中途半端な範囲の引用だが、その最後にある地球人口についてのバックミンスター・フラーの意見が、私が一昨日書いた、「現代文明の科学力は、地球人口が今の2倍になっても容易に養える」という考えとほぼ同様なのである。私はこの記事を今日読んだのだから、私が真似したわけではない。現代文明を虚心坦懐に眺めれば、誰でも同様の結論になるだろうから、数字もデータも論証も不要だと私は書いたのである。
一部の人間への過度の富の集中が、この世の悲惨のほとんどの原因になっており、資本主義とは要するに働かない一部の人間が他の人間を奴隷としてこき使うシステムだ、ということである。苫米地英人なども同じことを言っているのだが、彼が際物扱いされているのも、そんな発言が睨まれてのことかもしれない。


*結局、コピーは不可能だったので、興味のある人は井口博士の今日の記事を見てもらいたい。その最後のあたりである。


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これからの正義と公正について

まるでまとまっていない文章だし、結論もグズグズだが、読み手自身の考察のきっかけくらいにはなるだろうから、ご笑覧を願おう。



経済学的に見た「正義」と「公正」


「これからの正義」について私も考えてみようというわけだが、まず話を経済的側面に限定しておく。そして、正義ではなく「公正」について論じることにする。
正義と公正に違いがあるかと言えば、多分ある。それは「公」という字が冠についているかどうかという違いである。「公」の字がつくとなると、「正義とは個々人の主観にすぎない」という議論は排除されることになる。すなわち、「最大多数の人間が許容する正義」が「公正」だと定義できるだろう。
誰が何と言おうと俺こそが正義だと主張するのは個人の勝手だが、それが多くの人の賛同を得なければ公正のレベルには達しないわけだ。
では公正は正義より上かというと、そうでもない。これは、客観が常に主観より価値があるわけではないのと同様であり、話が面倒だから、ここでは正義と公正の価値の上下は論じない。

さて、経済学的に見た公正の問題とは、当然ながら「分配の問題」である。内田樹風に言えば「社会的リソース」の配分の問題だ。すなわち、様々な社会的資源をどのように配分するのが公正であるかということだ。
わかりやすい例を言えば、「働かない人間を社会が養うのは公正か」という問題がある。実は、この問題こそが、社会全体に常に多くの軋轢を生んでおり、生んできたのである。富裕層や「有能な人間」はそうした「穀潰し」を社会が養うのは不正義だと常に主張してきた。政治は時には福祉政策によって「穀潰し」を養い、時には福祉削減政策を行って「穀潰し」を死に追いやってきた。
ここで私が「穀潰し」という差別語を使うのは、福祉反対論者の心の底には必ずこの観念があると思うので、それを代弁しているわけだ。社会的弱者と言っても、その中には働いている人間が無数にいるのだから、働かずに生きている人間を「穀潰し」と表現するのは不適切ではないだろう。ただし、大金持ちのドラ息子はここでは考慮の対象外とする。あくまで、福祉の対象者としての「穀潰し」を社会が養う必要があるかどうかを考察しようというわけだ。

独力では生き切れない人間を社会が制度的に養うのは、それ以外の人間の取り分を奪うから不公正である、というのが「福祉否定論者」の考えだろう。
その考えへの批判は簡単だ。
我々の社会は、「穀潰し」を養うのに十分以上の余力がある。
人類の科学の進歩は、食物生産能力の面でも、エネルギー獲得の面でも、人類全体の人口をさらに二倍にしても養えるだけの能力を持っているはずだ。これはべつに証明された事実ではないが、世界の姿を虚心坦懐に眺めれば、そう推察できる。
つまり、マルサスの主張(人口増加に食糧生産は追いつかない)は、科学の進歩の前に破綻した、というのが私の主張だ。何の数字的根拠も資料的根拠も無いが、それは直感的に分かる。直感で分かることは数学的前提のようなもので、証明の必要もないことだ。

では、なぜこれほどの貧民が世界におり、これほどの飢餓があるのか。
すべては配分の問題である。配分があまりに異常であり、富裕者の優位性を維持するために下層民への配分が意図的に異常に低く抑えられているからである。
しかも、富裕者は、その持っている富を必要とすらしていないのだ。当たり前の話だが、生活のためだけなら、年間に1000万円もあれば優雅そのものの生活ができるはずだ。では、年収が何十億円とある人間は、その金をどう使うのか。使いようなどないのである。死蔵するだけだ。つまり、世界の富は流通などしていないのだ。もちろん、帳簿の上で移動するマネーゲームの金は別の話だ。
実体経済の上で流通すべき巨額の金が、超富裕者の懐に入ることで、残りの人間が貧困生活を送ることになる。
これが世界の現実である。
で、私はこれを不公正だと見るが、法律上はこの状態が公正と見做されているわけだ。
こんなのは公正か?

いや、彼らはそれを自分で稼いだんだから、それを死蔵しようがどうしようが勝手だ、と言われるだろうが、果たして、それは本当に自分の手で稼いだと言えるのか。詐欺だろうが何だろうが、法的に許容される手段であれば問題ない、というのが社会的合意のようである。で、私はそれを不公正と見るわけだ。
要するに、100人の人間が利用する資源が100あって、それをその中の一人が99独占したら、残りの人間にとってそれは公正か、という話である。「手続きが正しければ、それでも公正だ」というのが法律家的判断だろう。そんな法律など、糞喰らえである。では、その法律とやらが、その99を独占するためにその男が作ったものならどうなる? 実はこれが各国の中央銀行の起源であり、自由貿易制度や金融システムの起源だというのが私の考えだ。法律など、法律を作る人間を抱きこめば、いくらでも作れる。その程度のものだ。経済システムも国家財政も然りである。
我々が見るべきことは、現在の科学水準から見れば、全世界の人口を養うのは実に容易なことだ、という事実だ。工場などの生産能力は、商品価格維持のためにその半分以下に抑えられ、過剰生産された農産物は、これも価格維持のために廃棄される。全世界の工業製品が、本当に必要な機能だけに限定された堅牢な製品になれば、あらゆる国の国民に安価な工業製品が行きわたり、収穫された農産物や漁獲物を無駄なく加工して配分すれば、全世界の飢餓など解消されるはずだ。
つまり、ここにも配分の誤りがある。
仮に、世界政府を作ろうという人間が、そのように貧困や飢餓や戦争の無い世界を作ろうというのなら、私はNWOだって受け入れる。だが、全世界から血と汗と涙を絞り取ってきた悪魔が、世界に奉仕することなど絶対にありえないことである。

さて、話が飛躍したが、こういうわけで、「穀潰し」を養うかどうかが問題になるのは、社会に余力が無い場合であり、社会に余力があれば、こんなのは問題にすらならないことだし、むしろ社会的弱者を救うのは大いに褒められることだ、と私は考える。

考えてみればいい。あなたの前に可愛い子猫がいる。これは生産性ゼロの存在だ。では、あなたはわざわざ足を上げて、それを踏みつぶすか?
子猫が例として不適当なら、では汚らしい老人がいたとしよう。援助すればあと数年は生きる。援助しなければ数日で死ぬ。これを死ぬに任せるというのが現在の福祉削減の方向である。子猫は「可愛さ」という能力があるから生かしておくが、汚い老人は殺してもいいな、というのが大方の人間の気持ちだろう。そんなものである。まあ、私もそう思うし、私自身がそう見られている可能性もある。では「可愛い老人」を目指すか? それくらいなら死んだ方がましである。要するに、金のない老人は社会的に存在価値がない、というわけで、多くの人々は老年が近付くにつれて、必死で蓄財に励むのである。そしてますます嫌悪すべき存在になるのだが、まあ、それはどうでもいい。
子供は可愛いから保護し、援助するが、老人を保護し、援助するのは金の無駄だなあ、と大半の人は心の中で思っているだろう。それは無理からぬことではあるが、少し立ち止まって考えよう。
どんな人間であれ、少なくとも社会的に無害な存在なら、生かしておくだけの人情味のある社会こそが、人間らしい社会と言えるのではないか? それが野獣の世界とは違う人間の世界ではないか? 福祉削減や福祉の廃止というのは、私から見れば野獣の世界に戻るということなのである。
また、人間の価値を能力や効率性だけで考えるというのも問題がある。簡単な話、仕事などまったくしたことのない陽気なプレイボーイと、仕事一筋で趣味などまったくない仕事人間と、女ならどちらを選ぶか。人間の生活は、仕事だけではないのである。私はプレイボーイなど大嫌いだが、後者のタイプが定年離婚という目に遭うのも自業自得だと思う。
では、老人の価値は何か。別に老人であることに価値などない、と言えば話はそれまでだが、実は(体力の低下と体の脆弱化はどうしようもないが)、頭の中身に関しては、老人でもそれほどの能力低下は無いのである。多少、新しいものへの対応力が鈍くなったり、記憶するのが苦手だったりするが、今の時代、記憶だけならパソコンという外部記憶装置がある。つまり、知的にすぐれた人間なら、老人になっても十分な生産性がある場合もある、ということだ。いや、私まで生産性で人間を量ってしまっている。
ともあれ、人間の価値は、生産性だけではないし、老人でも生産性が高い場合もある、という話である。

で、福祉というものが、「与えるだけ」であることに我慢ができない、というのが実は世の中の福祉否定論者の本音だろうと思う。
あの「穀潰し」どもは、社会的にまったく貢献していない、そんな連中に金など出すな! ということだが、そういうご本人たちが実は社会から搾取するだけの存在であったりする。つまり、「穀潰し」よりも社会的害悪になっているわけだ。
しかし、それはともかく、社会的貢献をしなければ、存在価値はないか?

先ほども書いた、「可愛さ」によって貢献する存在や、未来の可能性を持った存在である子供たちを保護したり援助したりするのはいいが、汚らしい老人に金を出すのはいやだ、という議論にまた戻ろう。
とりあえず言えるのは、「社会に貢献しない存在でも保護し、援助して何が悪いの?」ということである。前に書いたように、それで誰かが損をしているという考えもおかしいのであり、もしも損をしているとすれば、100あるものをその99まで奪っている連中が存在するからである。社会的配分が1しかないから、そのうちの0.00000001の配分さえ許せない気持ちになるわけだ。
「有能さを自負している人間」の他人への冷酷さを見れば、そういう人間のほうが社会に不要だと私などは思う。そういう人間がいなくても、他の「有能な人間」の代わりはいくらでもいるのである。官僚やら陣笠代議士や会社社長などもそうで、取り換え不可能な人間などいないというのは、あの菅総理でさえ総理は務まるし、野田総理でさえ総理は務まるのを見ればわかるだろう。
東電の清水社長など気の毒なくらいで、原発事故さえなければあっぱれ有能なコストカッター社長として偉そうな老後を送れたはずなのである。どこかの製紙会社の御曹司にしても、いい大学を出ているし、ハンサムだしで、ああいう馬鹿なことさえしなければ、一生安泰だったのだ。つまり、本来たいしたことのない人間が、高い地位にいるために後光がさしているだけだ。
逆に言えば、その辺の係長を社長の座に就けても、まったく問題ないのであり、一般的に言って、ちょっと口がうまくてその場をごまかす能力さえあれば政治家も重役も務まるものである。あまり自分は有能だなどと自惚れないほうがいい。要するに、人間の能力など大差はない。ただ図々しい人間や野心的な人間は出世しやすいというだけだ。これは恐ろしいことに学問の世界ですらそうで、学問的実績よりも政治力で上に行く人間はあきれるほど多いという。
なんで長々とこんなことを書いてきたかというと、「無能な人間」と「有能な人間」の差などたいしてないし、能力による人間評価など、評価者の主観が半分だと言いたいのである。
野球なら3割打者と2割8分打者は1億円プレーヤーと5000万円プレーヤーの差があるが、実は、年間の安打数ではせいぜい20本程度の差しかない。いや、10本程度の差でも、打数次第ではもっと打率の開きが出る。では、この給料の差は妥当だろうか?私は、レギュラー選手である限りは、給与の差がこれほど開くのはおかしいと思う。
守備の下手な三割打者と、守備の上手い2割5分の打者と、どちらがチームに貢献しているか、簡単には言えないだろう。だが、後者の給料が前者を上回ることは、まずない。
では、会社社長や重役というものは、平社員の百倍の給料を貰う資格があるか?
あるとすれば、その経営判断が常に正しく、会社が常に大儲けをしている場合であり、会社がうまくいかないならば、平社員よりも給与は低くていいはずだ。彼の経営者としての無能性は会社の不業績で証明されたのだから。だが、経営不振で会社社長や経営陣が自分たちを減給したという話は聞いたことがない。まあ、オーナー社長なら仕方がないが、雇われ社長ですら減給されないのが不思議である。
要するに、我々の社会の能力主義とやらはあまりに度を越しており、野球のチームであれば、レギュラー全員の給与差が数千万も開くのはおかしいということだ。
逆に、能力でばかり人間を見る見方というのが現代社会を毒していると思うから、わざと極端な言い方をしてきたのである。



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知的財産権という概念が人類を窮乏化させる

「阿修羅」から転載。
まあ、TPPというのは外資にとっての打ち出の小槌みたいなもんで、いくらでも外資の利益になることがここからどんどん出てくる。ただし、外資の利益とは当事者国民の不利益ということである。日本国民の懐から外資の懐へどんどん金が移転していく、ということだ。
「知的財産権」という概念も現在では大企業の利益擁護・利益拡大のための道具・武器である。そのために国民生活は様々な圧迫を受けている。
目先の個人的利益のために、全体の利益が失われないようにしたいものである。などと穏健な言い方をしているが、私の本音は、知的財産は人類全体の共有財産であり、それによって一部の人間の利益だけが拡大されるべきではない、というものだ。人類の知的遺産が常に人類全体に解放されていたからこそ、人類の文明はここまで発展してきたのである。
今や、金がすべてという連中に、知的財産まで囲い込まれようとしているわけだ。


(以下引用)



TPP 安い薬 ピンチ/「国境なき医師団が」警告/「知財保護」でもうけ独占狙う米(しんぶん赤旗)
http://www.asyura2.com/11/senkyo123/msg/372.html
投稿者 gataro 日時 2011 年 12 月 09 日 10:08:21: KbIx4LOvH6Ccw


http://heiheihei.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/12/09/akahata_0002.jpg
TPP 安い薬 ピンチ/「国境なき医師団が」警告/「知財保護」でもうけ独占狙う米
「しんぶん赤旗」 2011.12.09 日刊紙 1面 


 環太平洋連携協定(TPP)の知的財産権保護条項で、安価な医薬品の供給が脅かされるという懸念が強まっています。

 国際的な医療・人道援助団体「国境なき医師団(MSF)」の米国組織は、入手したTPPの米国提案とみられる流出文書には、ジェネリック医薬品(後発医薬品)の供給を脅かす内容が含まれているとしています。MSFは、流出文書、米国が締結した貿易協定、米通商代表部(USTR)の発表などを照合して分析し、医薬品の分野で、米国が狙う知的財産権保護強化の危険性を次のように指摘しています。

 ①型を変えただけの古い医薬品に新薬の特許を認める。
 ②特許への異議申し立ての手続きを困難にする。
 ③知的財産権侵害の「疑い」だけで、ジェネリック医薬品の貨物を差し押さえる。
 ④臨床実験データの独占を強化し、ジェネリック医薬品が出回るのを困難にする。
 ⑤特許期間を延長する。
 ⑥医薬品認可当局に特許管理責任を負わせる。

 米国が知的財産権保護の強化を図る背景には、新薬の知的財産権を使って収益を上げようとする米国の製薬業界の要求があります。

 製薬企業と生物工学企業の団体である米国研究製薬工業会はTPPに関する広報で、研究開発投資を回収するために知的財産権保護の強化が必要だと主張し、特に一定期間、ジェネリック医薬品メーカーが臨床実験データを入手できないようにする措置を求めています。米国のAP通信によると、米国研究製薬工業会は、特許法の改定、外国での知的財産権保護の強化などを求める働きかけに、2011年第1四半期に454万㌦(約3億5412万円)、第2四半期に470万㌦(約3億6660万円)を支出しました。

 MSFによると、ジェネリック医薬品により、過去10年間で第1世代のHIV/エイズ治療薬の価格が99%引き下げられました。その結果、2002年時点で1人当たり年間1万㌦(約78万円)だった価格が現在の60㌦(約4680円)へ大幅に引き下げられました。MSFは、TPPで知的財産権保護が強化されると、発展途上国で安価な医薬品の入手が困難になると訴えています。

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ジェネリック医薬品 新薬(先発医薬品)の特許期間が終了し、独占的な製造・販売権が失効した後、新薬と同じ有効成分や製造法を使って製造される医療用医薬品で、後発医薬品ともいわれます。効き目、品質、安全性は同じですが、価格は低くなります。

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【関連記事】

TPP:知的財産権保護でジェネリック薬の供給が脅かされる恐れ――TPPが途上国向け医薬品の供給に及ぼす影響について、MSFは日本政府に考慮を要請(国境なき医師団)
http://www.msf.or.jp/news/2011/11/5363.php

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世界は彼らの手の平の上で踊り続けるか?

「さてはてメモ帳」から転載。
アウン・サン・スー・チーというぶりっこ女やダライ・ラマという悪相の坊主がアメリカのスパイ、あるいは買弁的存在であることを、インターネットを始めるだいぶ前から私は見抜いていたが、ネットを始めるようになってそれは確信に変わった。
スー・チーが本当に政府にとって危険な存在なら、歴代政府によってとうの昔に死刑になるか暗殺されていたはずだ。彼女が「自宅軟禁」とかされながら、政治的発言を自由にしていたのは、彼女もビルマ軍事政府と同じ穴の狢であり、どちらも欧米の手先であったことの証明である。政府への民衆の不満はスー・チーへの支持となるように仕組まれているのだが、そのスー・チーもまた欧米の傀儡であるわけで、これが欧米お得意の植民地・属国支配の手法である。
日本の場合は自民党と社会党がその役目を担い、また場合によっては学生運動にまで資金を渡して、民衆の頭を混乱させるわけである。イスラム世界で、その学生運動に当たるのが、「アラブの春」であることは言うまでもないだろう。
ところで、アメリカで軍部によるクーデターの可能性があるとベンジャミン・フルフォードが言っているようだ。これは支配階級への怒りからの、本当に民衆の側に立つクーデターで、支配階級に操作されたクーデターとは別物のようだ。まあ、フル氏は、いま一つ信頼できにくい人物だが、その話が本当なら、なかなか面白い展開になりそうだ。

(以下引用)


クリントンは、反対派勢力の指導者スー・チーと、木曜と金曜の二度、ラングーンで会談した。オバマ政権は、アメリカの権益により密接に連携する政権を作り出すことを狙って、ビルマの反政府派と密接に協力している。オバマは、クリントン訪問を発表するわずか二週間前に、バリからスー・チーに電話をしたのだ。

スー・チーは、アメリカの戦略を丸ごと支持し、普通の労働者の民主的な権利に対する配慮が、ビルマの反政府派の動機ではないことを、またもや、はっきり示した。むしろ、スー・チーは、何十年間もの軍事支配で隅に追いやられているビルマの支配エリート層を代表して、西欧大国との密接なつながりや、外国投資に対するビルマの開放を得ようと務めているのだ。





昨年は、軍事政権の不正な選挙をボイコットしたが、スー・チーは、今や彼女もNLDも、補欠選挙の反民主主義的な性格にもかかわらず、選挙に参加することを示した。外交問題評議会とのテレビ会議で、スー・チーは、元将軍で、ずっと昔からの軍事政権の政治局員であるテイン・セイン大統領を信頼していると宣言した。

スー・チーは、それによって、NLDがより大きな政治的発言力を持つようになり、反対派を支持している実業界にとって、より大きな経済的機会となる、軍事政権との提携を実現するのに、アメリカの支持を活用しようと願っているのだ。軍事政権そのものと同様に、スー・チーもビルマにおいては“アラブの春”があってはならないという懸念を表明している。つまり労働者階級や地方の大衆による大規模抗議運動があってはならないのだ。





“各企業は、ミャンマーを次ぎのフロンティアと見なしている”と題するウオール・ストリート・ジャーナル記事は、ビルマの経済開放に対して大企業が期待する恩恵を挙げている。潜在市場や、ガスと石油を含む豊富な天然資源の開拓に余念のない財界代表団は、既にビルマに流れ込みはじめている。記事は、ビルマの利点は“製造業賃金が低く”、英語が話せる知的階級がおり、イギリスの習慣法を起源とする法制度のある、低賃金労働の基盤であることだ、としている。

経済的な配慮も明らかに動機の一つではあるが、オバマ政権の主要目的は、地域全域で、反中国同盟を作り上げようと狙う中で、中国のビルマとの関係を切り崩すことにある。






記事原文

Clinton in Burma: Another US move against China By Peter Symonds 3 December 2011
http://www.wsws.org/articles/2011/dec2011/burm-d03.shtml

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