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保守と革新

「晴耕雨読」から転載。
今日の「徽宗皇帝のブログ」で「保守政権」という言葉を不用意に使ってしまったが、下記記事を今読んで、そう言えば、今の自民党は「保守政党」とは言えないな、と反省した。
まあ、「自殺党」か「自滅党」と言うべきであり、「日本を憑(と)り殺す」ために存在している政党である。
私自身は、今の政治には不満だから当然「革新」を支持するが、満足できる政治になれば、言うまでもなく「保守」支持者になるのも当然の話だ。つまり、「保守」とは現状維持を意味するわけで、今の自民党はTPPや憲法改定など、日本を根底から覆そうとする、日本近代政治始まって以来の「革新政党」である。だが、その方向性は、私の望む方向とは正反対だ。よく日本の右翼が自民党政治家やその後援者をテロのターゲットにしないものだ。今の自民党が日本精神や日本文化(あるいは日本社会そのもの)を破壊し、国家主権すら欧米企業に売り渡そうとしているのは明瞭なはずだが。



(以下引用)


2013/4/16


「保守とは、国柄を大事に守るのが役割であろう。もはや、自民党は保守政党ではない。:川内 博史氏」  TPP/WTO/グローバリズム

https://twitter.com/kawauchihiroshi

TPPに関して、国益という言葉がよく出てくる。

TPPに国益という言葉は馴染まない。

あるのは、企業益である。

その象徴がISD条項。

多国籍企業にとっては、国境は邪魔なのだ。
 



TPPとは、多国籍企業の為に、歴史や伝統や文化の違いを捨て国境を無くす協定。

もはや、自民党は保守政党ではない。

国内の法律や規制は、その国の歴史、伝統、文化に根拠を置く立法事実に裏付けられている。

国柄と言ってもよい。

だから、それぞれの国で法律や規制は違いがあるのだ。

他方、条約は国内法や規制に優位する。

TPPは、条約として、あらゆる非関税障壁のルールの統一を求めるもの。

即ち、国柄の放棄である

保守とは、国柄を大事に守るのが役割であろう。

国柄を放棄する政党を、保守とは言わないのでは?

因みに、EUの混乱は、国柄を無視し統一を目指したところに、その根源があるのでは?




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安倍さん、パンツいっちょで野球拳始めちゃ駄目でしょう

「ネットゲリラ」から転載。
引用コメントの最後の「日本国を守る奴はブサヨwwwww」は、まさしくネトウヨがいつも言っているグダグダした理屈を簡単に言い換えるとこうなる、というもので、感心した。まあ、それを引用したかったから転載しただけの記事である。
「日本はTpp前から自由化してるからカードがないw
パンツいっちょで野球拳www」
も面白い。もっとも、安倍の野球拳している姿など想像しても吐き気がするが。





(以下引用)




安倍は死んで詫びろ

野次馬 (2013年4月14日 21:45) | コメント(15)





まぁ、驚異のヘタレ交渉で、アメリカ側のいうことは全て無条件受け入れ、日本側の主張は全て後まわしという、驚いた話なんだが、それがマスコミで話題にならないように、毎日毎日、北朝鮮の打ち上げ花火で大騒ぎですw 馬ッ鹿じゃねーの、という感じなんだが、北朝鮮なんざ、島根県くらいのボリュームしかない国なので、アメリカなんぞに頼らなくても、自衛隊だけで潰せるだろ。南朝鮮が報復されても知ったこっちゃないので、とりあえず平壌空爆したれ。アメリカは反対するだろうが、知ったこっちゃない。北朝鮮のミサイルが、核積んで、永田町直撃出来るわけでもなし、そんなもんに脅されて、TPPで言い成りにされてたまるもんか。







【TPP】安倍さん譲歩し過ぎオワタ 自動車:米韓FTAより不利 保険、知的財産、公共事業、JIS規格 多くで譲歩か

1 ベンガル(埼玉県) 2013/04/13(土) 09:40:18.83 ID:NsPJfiuDP

 TPP=環太平洋パートナーシップ協定を巡り、今回、日米の事前協議で合意された内容です。

 一方、アメリカが日本車にかけている関税については、TPP交渉で認められる最も長い段階的な引き下げ期間で撤廃され、かつ最大限に後ろ倒しされるとして、可能な限り猶予期間が設けられるという内容です。
 これに加えて、アメリカの関税撤廃までの期間は、乗用車は5年、トラックは10年としているアメリカと韓国が締結したFTA=自由貿易協定の中での取り決めよりもアメリカにとって実質的に有利になることなどを確認したとしています。
 一方、今回の合意では、非関税措置について保険や投資など9つの分野で、自動車分野と同じようにTPP交渉と並行して日米間で協議していくことが合意されました。
 具体的には、アメリカ側が「競争条件が公平ではない」などと指摘している日本郵政傘下のかんぽ生命保険をはじめとした「保険分野」、貿易の手続きを簡素にする「透明性と貿易円滑化」、「投資のルール」、「知的財産権」、工業製品などの「規格や基準」公共事業などの「政府調達」企業などの競争を促す「競争政策」、「宅配便」、「食品の安全基準」です。

2 ベンガル(埼玉県) 2013/04/13(土) 09:41:07.89 ID:NsPJfiuDP >>1つづき

  また、保険分野を巡っては麻生副総理兼金融担当大臣がかんぽ生命が、がん保険など新規業務の認可を申請しても民間との適正な競争関係が確保されなければ認可しないという考えを示しました。

3 キジトラ(北海道). 2013/04/13(土) 09:41:52.12 ID:T86upm/o0

あんな脳溶けに交渉なんてできるわけねーだろwww
TPPは無いと見込んで自民に投票した奴はアホすぎwww

5 マンクス(dion軍). 2013/04/13(土) 09:42:41.46 ID:aLN34FRc0

ついでに台湾に領海を割譲wwwwwww

7 サバトラ(東海地方) 2013/04/13(土) 09:42:58.98 ID:XVe7NShR0

自動車の関税がなくなって日本からの輸出が増えるんだよな

8 イエネコ(長野県) 2013/04/13(土) 09:43:06.02 ID:6lsppXDx0

こういうのは交渉じゃなくて御用聞きってんだよゲリゾー

9 ブリティッシュショートヘア(愛知県). 2013/04/13(土) 09:43:40.80 ID:D/08xIbX0

国益(笑)、交渉力(笑)

11 白(兵庫県) 2013/04/13(土) 09:45:31.68 ID:qMtDtTIJ0

日本の農業大丈夫なん?
牛乳がヤバイと聞いたが

23 ボブキャット(岩手県). 2013/04/13(土) 09:51:41.31 ID:YLxWTTz10
 
>>11
この調子じゃ終わりだろ
農家ざまぁwwwwwwwwww

14 ラ・パーマ(長崎県) 2013/04/13(土) 09:46:36.91 ID:1xwwDfcD0

こら、ダメかもしらんね
てか、ダメか

19 ジャパニーズボブテイル(静岡県)[age] 2013/04/13(土) 09:49:44.06 ID:LaGGeidq0

ジィちゃんの世代から「売国奴」だった、安倍一族だけあるわ。
日本の「終わりの始まり」だな。

21 キジトラ(北海道). 2013/04/13(土) 09:49:48.90 ID:T86upm/o0

ニッポンを、差し上げる!

24 ヨーロッパヤマネコ(山陽地方) 2013/04/13(土) 09:51:42.86 ID:Xj4c9+V7O

日本になんの得があるんだよ

25 キジトラ(北海道). 2013/04/13(土) 09:53:35.89 ID:T86upm/o0

まだ震災復興が終わってない時点でのドサクサ消費税増税さえ調子に乗りすぎだったのに、
その上TPPなんて何考えてんだwwwwwwwwwwwwwwwww

26 イエネコ(長野県) 2013/04/13(土) 09:54:31.27 ID:6lsppXDx0

自殺が捗るな
小泉改革詐欺時代の再来やで

27 アムールヤマネコ(大阪府) 2013/04/13(土) 09:54:35.65 ID:BgK0HZiN0

それよりエロ漫画どうなるんだよ
米がピザに変わってもいいがエロ漫画だけは代わりがねえ

29 マンチカン(埼玉県). 2013/04/13(土) 09:55:42.92 ID:77vZWMp30

終わったな
日本がアメリカ領土になる日は近い
まぁ奴隷の扱いだけどね

32 オシキャット(神奈川県) 2013/04/13(土) 09:57:46.81 ID:QzD+Lw7S0

ま、自民党はアメちゃんのいいなりだから当然の帰結だよね
日本の農家は円安で肥料高騰、生産原価うpな状況でTPPを迎える訳だからそりゃ死ぬよ

34 ハイイロネコ(関東・甲信越) 2013/04/13(土) 10:04:48.55 ID:noyDOpJrO

そもそも不利とか有利とかおかしくね?
自由貿易協定でしょカードはこっちも握ってる
交渉結果参加しない事も出来る訳だし

39 三毛(東京都). 2013/04/13(土) 10:13:24.32 ID:M3c+fdWh0 >>34

日本はTpp前から自由化してるからカードがないw
パンツいっちょで野球拳www

36 猫又(中部地方) 2013/04/13(土) 10:08:39.56 ID:kXtKbBxd0

利益のためだけに働く現在の企業を一人の人格として精神分析すると、
「他人への思いやりがない」「罪の意識がない」などの項目に該当し、
完全なサイコパスと診断されるという

遺伝子組み換え TPP モンサント社
http://www.youtube.com/watch?v=V-ESDpUrKck
ザ・コーポレーション
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14312793
ダーウィンの悪夢
http://www.youtube.com/watch?v=Dl_xCfHg3iY

37 ヨーロッパオオヤマネコ(青森県). 2013/04/13(土) 10:09:14.42 ID:l+u5sExr0

×譲歩
○言いなり

40 ベンガル(東日本). 2013/04/13(土) 10:15:55.96 ID:swI0YY9ZP

>>1
>「保険分野」「政府調達」「食品の安全基準」

始まったな。日本解体が。
貿易の手続きを簡素にする「透明性と貿易円滑化」で、検疫の簡略化。
混合診療で、医療費が安くて長寿の日本の解体。
政府調達の外国企業参入で「国土強靭化」に注ぎ込まれる消費税がそのまま外国企業へ。
食品安全基準をアメリカ並みに引き下げ。遺伝子組み換え野菜の全面解禁。

42 ボンベイ(山口県) 2013/04/13(土) 10:18:27.80 ID:8LLCQvvT0

だめだこりゃw

44 クロアシネコ(catv?). 2013/04/13(土) 10:19:54.80 ID:uTV3JDZK0

ゴミジミン信者に告ぐ
バーーーーーーーーーーーーーーカ

45 エキゾチックショートヘア(東京都) 2013/04/13(土) 10:20:32.63 ID:rPD3gYcE0

TPPに否定的な意見を連呼して、政権攻撃に繋げようってのが、ブサヨの浅はかな作戦かな?
ブサヨって、本当に印象操作しかできないんだな。しかも見透かされてて裏目に出てるし。
「参院選の争点は改憲」←ブサヨがいやがりそうなキーワード

49 オシキャット(神奈川県) 2013/04/13(土) 10:23:50.69 ID:QzD+Lw7S0 >>45

自民党のTPP反対議員もチャンネル桜の水島社長もサヨクか
これぞ低能って感じのレスだねw

50 ベンガル(東日本) 2013/04/13(土) 10:24:01.31 ID:+Ha61/fD0
 
>>45
三橋貴明=ブサヨ?
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20315239

47 クロアシネコ(catv?). 2013/04/13(土) 10:23:03.08 ID:uTV3JDZK0

ネトサポがいくら言い訳しても「TPP断固反対」という詐欺ポスターを貼っていた事実は変わらない

48 スフィンクス(長屋) 2013/04/13(土) 10:23:32.91 ID:Y0ZU1YAF0

でも、自民党の多くはTPP参加反対で
国会で条約批准を否決すればいいだけだから...(震え声

51 マンクス(dion軍). 2013/04/13(土) 10:25:20.30 ID:aLN34FRc0

ネトウヨ 「日本国を守る奴はブサヨwwwww」



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「老醜」という言葉は死語になったのか?

「さとう内科循環器科医院」というお医者さんのHPから転載。
私はよく医療業界の悪口を書いているが、それはほとんど癌治療と延命治療に関してである。どちらも、無意味な治療であり、医者の金儲け、薬品業界の金儲けのためにだけ存在しているようなものだ。
患者の方にも騙された責任というものはある。そもそも、50年も60年もこの世に生きてきた人間が難病になったからと言って、なぜじたばた騒ぐのか。いったい、何年生きれば十分だと言うのか。
「私、千年も万年も生きたいわ」とは『不如帰』という昔のメロドラマ小説の浪子とかいうヒロインのセリフだったと思うが、千年も万年も生きた婆さん(いや、もはや得体の知れない怪物だろう。スイフトの『ガリバー旅行記』に、そうした不死人間の醜い姿が見事に描かれている。)に誰が用があるもんか。死んで惜しいのは、若者と子供、幼児だけである。彼らはまだ人生を十分に味わっていないから、彼らの未来を病気などで失わせるべきではない。だが、老人には、日常生活を快適に過ごすための医療は必要だが、延命治療など馬鹿げた行為である。癌治療も同様だ。癌とは、広い視野で見れば、「生物的役割が終わった」事の宣告だと私は考えている。もちろん、化学薬品や放射能による若年性の癌はまた別の話である。
さて、下記記事は、珍しく医者の立場から子宮頸がん(なぜ、「癌」と書かないで「がん」とひらがな書きする習慣なのだろうか?)検診と子宮頸がんワクチンの有効性を否定した小論である。文中の「実は子宮頸がん検診がXXXXだということを自ら示しているのです」の「XXXX」は、もちろん「インチキ」という文字が入る。
少し長いが、資料的な価値もあるかと思うので、省略無しで全文転載しておく。

言うまでも無いが、私はすべての老人や「老いること」を否定しているのではない。私自身、他人から見れば爺ィかもしれない。ただ、老人には老人にふさわしい身の処し方があるだろう、と言っているだけだ。特に政界や経済界には、老醜をさらし、世間に害毒を流す老人が多すぎる。そういう人間は早く死んでくれる方が世のため人のためである。
「命長ければ恥多し。長くとも四十に足らぬほどで死ぬこそめやすかるべけれ(感じがいいだろう)」と兼好法師も言っている。もっとも、その当人は四十をはるかに超えて生きていたが。(笑)



(以下引用)*グラフなどは転載できていないので、元記事参照。



子宮頸がん検診で、「がん」患者が「つくられる」

さとう内科循環器科医院 - 宮城県大崎市 (2012年8月 6日 17:57)


グラクソ・スミスクライン(サーバリックス)、MSD(ガーダシル)が、子宮頸がんワクチンのコマーシャルを流しています。
特にGSKは、某女性タレントを使い、「20代の女性に子宮頸がんが増えている」と言わせています....ウソです。
「健診」によって、「がん」患者が「作られて」しまうのです。

「作られて」いるというといかにも人聞きがわるく、「意図的」にそうしているようにとられますが、そうではありません。まず、もともと「がんはあいまいなもの」(下に紹介した福島氏の表現です。とてもいい表現と思います)であるということから始まらなければなりません。「あいまいなもの」に、不適切な方法で無理やり線を引くものだから、「沢山の過剰な診断が生まれる」、ということなのです。

一応、「がんとは何だろうか」という議論から始めなければなりません。マクロ的には「塊」が起こす機能障害と考えます。しかし、一方では「異形」に対する恐怖と不安、というような気がします。
ここに体細胞が一個あって、核の形がおかしいとしても、これを「がん」と決められるでしょうか。組織レベルでは、細胞がある機能を果たす目的に配列しているときは正常、これはいいのですが、そのように見え ないときは「がん」とはならないのです。がんは意外にマクロ的なものなのです。さらに細胞内部の仕組みでは「全くわからないもの」です。がん細胞が生きた細胞であること、体の一部として、10~20年も経過しますから、ますます定義ができなくなります。やはりがんとは、「あいまいなもの」なのです。

「がんはあいまいなもの」というとき、癌細胞と正常細胞をウイルスを使って細胞融合させると、癌細胞の性質を失うという実験を思いだします。逆ではないのです。

皮膚がん、胃がんのような固形がんの診断は、まず肉眼的に異常と思われる塊を認識して、生検といって、その一部を採取して顕微鏡で観察し、がんの診断に至ります。肉眼的に"腫瘍"を確認する作業は、数学的な表現を使えば、あいまいさ(分散)を小さくしているのです。それでも、「あいまいなもの」という "呪い"(もともと持っているの分散の大きさ)からは、根本的に逃れられません。

胃がん検診では、あくまで肉眼的に異常と思われる塊を見出すことに終始します。顕微鏡によるがんの診断(組織診断)が確実に思われますがそうではありませ ん。炎症性の腫瘍を排除し、胃がんにもいくつかの種類があり、細胞の形、並びより、過去にがんと診断された範疇に入ることを確認しているに過ぎません。が んと診断しても、それが将来大きくなるのか、浸潤したり転移したりする質の悪いものかどうかも、案外決められないのです。胃がんの診断過程に細胞診はありません。

子宮頸がん検診の場合は、触診、視診と、細胞診からなります。細胞診は無条件にすべての対象者の子宮頸部の粘膜を拭い取って細胞を採取し、染色して顕微鏡で観察し「がん疑い」をつけるものです。せっかく視診、触診をしておきながら、細胞診に主役を明け渡します。肉眼的に異常と思われる塊が無ければそこで止めるべきなのです。細胞診を行うために混乱に入っていくように見えます。

ここに奇妙な点があることに気がつかなければなりまあせん。子宮頚がんの悪性度CIN1~CIN3は細胞診の場合、核の大きさ形で決めらえます。もう一方では、下の図で示されているように深達度を表すものとされています。さて、細胞の核の形で深達度が決められるものでしょうか。また、擦過細胞診で標本を採取する場合、上を擦って取るのですから、下の図のCIN2とCIN3のような場合、うまく採取されるのでしょうか。










ヒトパピローマウイルスの感染で細胞の形、核の形が変わります。細胞診に拘りますと、これらの変化を悪性ととらえますから、診断が混乱します。数学的な表現を使えば、さらに分散を大きくする要素を取り込んでいる、ということになります。HPV感染が起こって核の形が変わってしまっていても、実際にがん化するのが2%だとすると、細胞診の段階で50倍の過剰診断が生まれることになります。


(ここでのがん化というのは細胞診、組織診断のレベルである。2%という数字は、下の論文の表の Oncogenic(発がん性) HPV: CIN3 to Cancer 0.002-0,017 を多めに2%として利用した。この論文はGSKの賛助のサーバリックス拡販が目的のものである。しかし、がん化の確率はかなり小さく、HPVががん化させるというのはおぼつかない状況に見える。Non Oncogenic HPV: CIN3 to Cancer 0.008 となっていて、発がん率がOncogenic HPV のそれと重なっているのだから、発がん性と非発がん性を分けられないはずである。HPVはがん化と関係ないとする論文もいくつかある。肺結核が結核菌でおこることには、今は誰も疑問をはさまない。しかし、HPVと子宮頸がんの関係はそうではない。)

Br J Cancer. 2007 Jan 15;96(1):143-50. Epub 2006 Dec 5. Estimating the long-term impact of a prophylactic human papillomavirus 16/18 vaccine on the burden of cervical cancer in the UK. Kohli M, Ferko N, Martin A, Franco EL, Jenkins D, Gallivan S, Sherlaw-Johnson C, Drummond M.



20歳代の女性に、40歳以降のがん年齢で生ずるような癌細胞が見つかることは少ないことを考えるならば、若い女性の子宮頸がん検診は、HPV感染による細胞の核の変化ばかりみていることになります。これが若い女性に子宮頸がんが増えているということの実態、と考えることができます。

細胞診で「がん疑い」とされた方には通知が行きます。コルポスコピーで腫瘍の有無の確認をし、細胞診を再度行うのだと思いますが、子宮頸部の円錐切除(一種の巨大な生検)を行い、顕微鏡による組織診断をします。これも、分散を小さくする過程です。しかし、組織診断も顕微鏡の細胞診に、細胞の配列という要素が加わっただけです。細胞診の混乱(分散の大きさ)はあまり小さくなりません。結局同じ混乱上にいることになります。
YouTubeに円錐切除のビデオがありましたが、私の目には全く悪性腫瘍の印象が無いのに、何故円錐切除をするのだろうと不思議に思っておりました。子宮頸部は胃と違って小さく丸いので、"治療"という意味も兼ねて一挙に切ってしまうのだろうと想像いたします。


* 要するに、顕微鏡で「がん」と診断してはいけない、必ず、肉眼で「異常と思われる塊」を認識してから、次の検査をすべきである、といことです。(研修医のころ、細胞診で悪性細胞と診断が出たために、患者さんに意味の無い手術を強いてしまった反省があります。)

細胞診はまず、臨床検査技師である臨床細胞検査士(cytotechnologist)が染色し、顕微鏡で悪性細胞かどうか決めます。基本的に核の大きさ、形で「がん疑い」の程度を決めるのです。「がん」か「正常」かではなく、「がん疑いの程度」を述べているものなのです。それは殆ど「核の形が変だ」という印象に基づいているものなのです。臨床病理部の医師が細胞診の結果を確認するところは無いと思います。医師はそういう仕事に向いていませんし、興味を持ちません。円錐切除の標本は臨床病理の医師が確認しています。簡単過ぎる言い方かもしれませんが、核の濃染度と細胞の配列で診断しているのです。それ以上の診断基準を挙げられるでしょうか。

こう言ったら言い過ぎかもしれませんが、臨床細胞検査士、臨床病理の医師が「がん」といったら「がん」なのです。ところが、ほとんどの場合、この二者は腫瘍を肉眼では見てはいないのです。一応、生検箇所が撮られたフィルム、あるいは医師のスケッチが仲介していますが。

(*に戻ってください。)

さらに悪いことに、臨床の場で、「がん」という言葉が発せられますと、医師も患者も冷静さを失い、処置、手術を急いでしまうのです。また、一度「がん」という言葉が発せられたら、それを否定するのは非常に困難なのです。

腫瘍を目で確認できる場合でも、癌の早期発見を目的に健診を行った場合、必ず過剰診断、過剰手術がおこるのです。肺癌、乳がん、胃がん、どの健診でも必ず起こります。

この辺の問題については、必ず、近藤 誠氏、岡田正彦氏、福島敬宣氏の著書をお読みください。



コバルト:罹患率

マゼンダ:死亡率

黄色:罹患率/死亡率











このグラフは、「20代の女性に子宮頸がんが増えている」と言って、ワクチン接種推進のためによく出てくるものです。GSKのパンフレットのグラフから数字を読み取り、Excelでつくりなおしたものです。

罹患率は子宮頸がん健診で「子宮がん」と診断されたものとおもいます。罹患率を死亡率で割り算したものは、子宮頸部がん検診の有効率の逆数みたいなものですが(過剰診断率?、誤診率?)、システムの一貫性をチェックするときの指標として使えると思います。
もともとこの2つの変数は密接に関連していますから、その比は一定であることが期待されます。値が小さいほど、検診が有効であることを示しています。

上の図をみれば、40歳を堺にシステムの一貫性が無いことがわかります。彼らが「20歳代の女性に子宮頸がんが増えている」という事を示すために出しているグラフは、実は子宮頸がん検診がXXXXだということを自ら示しているのです。(相武サキのコマーシャルでは、死亡率のカーブが消えています。)

XXXXな検診結果をもとに、社会に恐怖を流すことは罪が大きい。
XXXXな検診結果を示して、女性を脅し、ワクチンとは名ばかりの「毒」を注射するように誘導するのでしょうか。

さすがに、このような子宮頸がん検診の結果をもとに円錐切除をやったり、子宮を切除したりはしていないと期待しております。

日本人に子宮頸がんが増えている、20歳代に子宮頸がんが急増するといって脅し、ワクチンをさせようとします(2012年6月29日の一面広告の記事)。この言い方は非常におかしい。
まず、40歳代くらいまでは殆どがんにならないのです。40歳代以上を「がん年齢」という言い方は正しいと思います。
次に日本人女性では子宮頸がんによる死亡は減っているのです。下の図はファクトシートにあったものです。ファクトシートも見てないのでしょうか(黒の破線は私がひいたものです)。

20歳代に胃がんが急増する?、20歳代に肺癌が急増する?、20歳代に卵巣がんが急増する?
そんなことを言っている人は常識を疑われるのです。






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これほどの不合理が堂々と罷り通る理由

「志村建世のブログ」から転載。
徽宗皇帝のブログに書いた通り、日本の原発は「アメリカの軍事施設」だと考えれば、すべては明瞭になる。

「日本の未来のことも、経済のことさえ全然考えてない。」
「問題先送りの典型」

と言えばそうも言えるのだが、実は、日本政府にはそれ以外やりようが無い、ということだ。すべての権限はアメリカにあるのだから、当然の話である。
だが、アメリカには実は「アキレス腱」がある。
それは、アメリカは民主主義を標榜していることだ。
日本国民全体(あるいは過半数)の意思が原発反対、あるいは在日米軍基地反対であることを明瞭に示すことさえできれば、原発も即時停止、米軍基地も即時撤収可能だろう。つまり、選挙で隷米政治家を全員落選させればいいだけの話である。もっとも、電子投票や電子票読み機などを使った不正選挙への対策をどうするかは、また別の話である。
まあ、自民党を応援している連中にはまず、原発に起因する高額電気料金を彼らだけに負担してもらうべきだろう。


(以下引用)



2013.4.10


これでも原発やめないの?

[ 政治・政党 ]

(熊さん)今年の夏は、節電の目標ってのがないそうですね。
(ご隠居)ああ、全国的にそのようだな。関西では大飯の原発が2基動いてるんだが、これが8月には定期点検で止める期限になる。その2基が止まっても、やりくりすれば大丈夫という計算になるそうだ。つまりは原発が全然動いてなくても、日本の電力は足りるということだ。
(熊)それなら早く原発はやめると決めちまえばいいのにね。福島では汚染水のプールが漏れてるとかで騒いでるじゃないですか。事故の始末もできない頼りなさで、よく再稼働だ、新しいのも作るなんて言えたもんだ。
(隠)原発やめても、それで汚染水漏れが止まるわけじゃないけどな。でも、ちょい漏れパンツじゃあるまいし、防水シートの穴が問題だなんて、みっともない話だ。トイレのないマンションと言われてたのを、地で行ってる感じになってきたよ。後の始末の悪さ、これが原発の命とりだな。
(熊)ちゃんと計算すると、原発を廃炉にするのも、えらく金がかかるんだってね。
(隠)うん、高木仁三郎さんの計算だと、全部の廃棄物を地層処分すると原発の建設費よりもずっと高くなるそうだ。低レベルは簡単に処理するとしても、それはそれで放射能を撒き散らすことになるから管理が必要になる。どこから見ても引き合う話じゃないんだな、経済的にもだ。
(熊)それなのに、使用済み燃料を再処理してプルトニウムを取り出すリサイクルの建前を、まだ続けてるって本当なんですか。
(隠)そうなんだ。先日も新聞に出てたが、イギリスの会社に頼んでた使用済み燃料の再処理費用が、先方もトラブル続きで、えらく値上がりしてるということだ。契約で引取りを拒否できないようだが、いずれは日本の電気料金に転嫁されると書いてあったよ。その後は日本の六ヶ所村の再処理工場で事業を続けるというんだが、これはもう正気の沙汰ではないな。どえらい金かけて、今でさえ使い道に困ってるプルトニウムを、もっと積み上げるってんだから。
(熊)そのプルトニウムの使い道が、MOX燃料ってことですよね。
(隠)それでMOX燃料(ウランとプルトニウムの混合)専用の大間の原発を作りたいってんで工事を進めてるわけだ。こりゃいったい全体何なんだ。原子力村の理屈を押し通してるだけじゃないか。日本の未来のことも、経済のことさえ全然考えてない。それくらい熊公にだってわかるだろう。
(熊)わかりますよ。とりあえず今さえよけりゃいい、問題先送りの典型ですね。

Posted by 志村 建世 at 16:58:10 | コメント (2) | トラックバック (2) | リンク (0)



(追記)


「日々坦々」資料ブログから転載。


(以下引用)




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電力会社ベラボー役員報酬リスト
それでも高い! 電力会社ベラボー役員報酬リスト
それでも高い!
電力会社ベラボー役員報酬リスト
(日刊ゲンダイ2013/4/4)

東電に続き関電、九電が値上げ

関電、九電が5月から電気料金を値上げする。家庭向け料金は関電で平均9・75%、九電で6・23%引き上げられる。すでに東電は昨年9月に値上げを実施済みで、東北電、四国電は経産省に申請中。北海道電も料金改定を表明している。



各社、値上げのオンパレードなのだが、ヤリ玉に挙げられている役員報酬は別表の通り。減額しても、相変わらずの高額報酬だから許せない。
関電は当初、役員1人当たり4100万円、九電は3300万円の報酬額を申請していた。さすがにこれは認められず、“国家公務員並み”に減額するよう要請されたが、それでも、官僚トップの事務次官級の報酬2000万円超なのだ。

「東北電は役員全体の報酬として6億円、四国電は5億円を申請しています。1人当たりにすると、やはり軽く2000万円を超える計算です。もちろん、査定で修正を求められるでしょうが、電力会社は、経産省が認可した役員報酬額を守らない。関電や九電は報酬額1800万円への減額を求められたが、実際は、これに200万円も上乗せしている。九電は、やらせメール問題で辞任した真部利応前社長ら顧問・相談役3人にも計約5000万円を払うとしています」(事情通)
なぜ、こんなデタラメがまかり通るのか。資源エネルギー庁によると、「電気料金の原価に含まれる人件費は認可された金額でなければいけないが、原価に含まれない部分での上乗せについてはルールで規定していない。法的拘束力もない」(電力市場整備課)という。とんでもない“ザル法”である。
結局、電力会社が都合良く帳尻合わせをすれば、いくらでも役員報酬に色をつけることができるわけだ。庶民には電気料金アップを押しつけておいて、自分たちは事務次官級の高額報酬で左うちわ。とことん感覚がズレている。
[電力会社]
[役員数]
[平均報酬]
[値上げ]
北海道電力
15人
2833万円
表明
東北電力
21人
2228万円
申請中
東京電力
22人
※1047万円
実施済
中部電力
17人
3747万円
北陸電力
12人
3308万円
関西電力
20人
※2100万円
認可
中国電力
18人
3144万円
四国電力
19人
3294万円
申請中
九州電力
17人
※2000万円
認可
沖縄電力
15人
2027万円

※は減額後の報酬。それ以外は12年3月期の有価証券報告書に基づく。東北電は報酬とは別に、平均7705万円の株式報酬型ストックオプションあり





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癌治療とQOL

「泉の波立ち」と、そこに言及されていた「女性自身」の記事を転載。
私自身は、抗癌剤(あるいは放射線治療)に延命効果があるという事に対しても懐疑的だし、むしろ生命を著しく縮める場合の方が多いと思っているが、抗癌剤や放射線治療にたとえ多少の延命効果があっても、QOLがはなはだしく悪化するという下記記事の主張はまったくその通りだと思う。また、それは私が自分のブログで何度も言ってきたことだ。はっきり言って、癌治療の半分以上(いや、8割以上)は医療業界の金儲け手段として悪用されている、と私は見ている。飯山一郎老人などの見方も同じであるようだ。もっとも、私は乳酸菌とやらで癌が無くなるとはどうも思えないのだが、まあ、詳しくは知らないので、そちらは何とも言えない。
で、下記記事は経済学が専門らしい南堂氏らしく、癌治療が医療費全体に及ぼす経済的悪影響にも言及している。こういう冷徹な発言は世間の非難を浴びがちであるから、それをあえて言った南堂氏を称賛したい。もっとも、こういう「骨太の方針(政策)」を政府などが言い出したら危険信号だが。(笑)


(注)「骨太の方針(政策)」とは、「国民に多大な犠牲を要求する政策」の意味であり、「そういう不人気政策でも堂々と言う俺って骨太政治家だろ?」の意味である。小泉時代と安倍政権の両方で用いられている、黒を白と言うマスコミ用言い換え言語だ。




(引用1)

2013年04月10日
◆ 抗ガン剤の効果は無意味

 抗ガン剤については、1カ月または1割程度の延命効果が見られることが多い。しかし、このような延命効果というものは無意味だ、と私は考える。(常に、というわけではないが、たいていは。)

 ──

 抗ガン剤については、完全否定する見解もある。
  ・ 抗ガン剤はまったく延命効果がない
  ・ 抗ガン剤では寿命がかえって縮まる

 ま、そういう例もあるだろう。(薬剤によっては。)
 ただ、一般的には、1カ月または1割程度の効果が見られることが多い。その幅にはかなり変動があるが。より詳しくは下記。
  → 抗がん剤は延命治療!? (朝日)

 ──

 ただ、本項では、次のことを指摘したい。
 「単純に延命効果を測定しても、意味がない。なぜなら、生活の質(QOL)が悪化しているかもしれないからだ。副作用があったり、倦怠感があったり、病院から出られなかったり……というふうに、弊害が大きければ、生活の質(QOL)が悪化する。その場合、たとえ延命効果があっても、トータルとしての改善効果はあったとは言えない」

 原理的に言えば、こうだ。
   生命の量 = 生活の質 × 生存期間

 たとえば、次の二つを比較する。(ケース1)
  ・ 1年間の余命があって、生活の質は 100%
  ・ 2年間の余命があって、生活の質は 50%
 後者では、生存期間は倍だが、生活の質は半分なので、たとえ生存期間が倍になっても、当たるの生命の量は変わらない。

 たとえば、次の二つを比較する。(ケース2)
  ・ 1年間の余命があって、生活の質は 100%
  ・ 10年間の余命があって、生活の質は  0%
 後者は、10年間も生きられるのだが、その間、意識を失っており、ずっと昏睡状態である。この場合、たとえ生命は維持されていても、生活の質は 0% だから、生きていても死んでいるのと同様だ。このような形で長生きしても、何の意味もない。本人には「生きている」という実感がゼロだからだ。

 たとえば、次の二つを比較する。(ケース3)
  ・ 1年間の余命があって、生活の質は 100%
  ・ 1.1年間の余命があって、生活の質は 80%
 後者は、余命が1割延びたが、病院から抜け出せないし、副作用もいくらかあって、かなりつらい。差し引きして、生活の量は 1割程度、低下している。……こういう例は、けっこうあるだろう。とにかく1カ月か1割ぐらいは延命効果があるのだが、病院に閉じ込められて生きているだけで、生きている実感が大幅に減る。しかも、副作用のせいで、かなりつらい。
 ま、そのどちらを選ぶかは、個人の好みでいい。「生活レベルが大幅に低下しても、とにかく少しでも長生きしたい」と思う人があれば、それはそれでいい。それを「いけない」と非難するつもりはない。
 ただし、別の問題がある。

 ──

 別の問題とは、医療費の問題だ。やたらと高額の抗ガン剤(数百万円程度)が多用されるせいで、日本の医療財政は破綻の危機に瀕している。


  → 出典 (財務省) 


 たいして効果もない(延命効果はあっても、生活の質を低下させてしまう)ような薬剤を使うために、個人が自分の金を使うのは構わないが、国が莫大な金を援助する。そのせいで、国家の負担が莫大になる。
 こんなことでいいのだろうか? 

 ──

 これに対して、反対論もあるだろう。
 「金がいくらかかるとしても、人間の生命は大切だ。たとえわずかな延命効果しかないとしても、大金を負担するべきだ」
 というふうに。
 ま、こういう人は、「消費税が 30%でも 40%でも構わない」と思っているのだろう。それはそれでいい。400万円の年収に対して、消費税 40% と 所得税 で、合計して実質所得が 200万円に減ってしまうのでもいい、と思うのであれば、それはそれでいい。
 問題は、次のことだ。
 「延命治療の終末医療に医療資源を奪われるせいで、肝心の救急医療や普通の医療の資源が食いつぶされてしまって、死ななくてもいい人々が死んでしまう」
 ここにおける死因は、癌ではなくて、「医療崩壊」である。そして、医療崩壊をもたらすものは、「有限の医療資源を、ただの延命治療のために食いつぶすこと」である。

 つまり、ろくに効果もない終末期の患者を、自宅で自由に生きさせるかわりに、病院に閉じ込めることにして、そのせいで、肝心の病院に普通の病人を収容することができなくなる。そのせいで死者が次々と出る。

 これが現状の日本の医療だ。そして、そこにあるのは、
 「延命治療によって延命効果を追及することが大切だ」
 という姿勢だ。ここでは、
 「延命治療を追及することで、普通の病人の生命そのものが奪われる(救えなくなる)」
 ということが起こっている。
 こんなことでいいのだろうか? 

(以下略)





(引用2)

がん名医が末期がんに…それでも「治療しない」と語る理由
女性自身 3月30日(土)7時0分配信


「誰にも言っていませんが、余命は1年もないでしょう」と自らの余命を語るのは、神戸市「新須磨リハビリテーション病院」院長の神代尚芳医師(67)。これまで約200人のがん患者を看取ってきたという神代医師。そんな彼が今、末期の肺がんに侵されているという。

がんが見つかったのは、昨年5月のこと。手術は、親友の医師により7月に行われた。だが現在、神代医師は抗癌剤や放射線治療などの治療を行なっていないという。「『大細胞型』のがんは抗がん剤が効きにくく、放射線治療も効果がないんです。だから、もう対応のしようがない。飲んでいるのも胃腸薬ぐらいです。もちろん、自分がこれまで患者に言ってきたことと違うことをするわけにはいかないという思いもあります」

これまで彼は患者への治療を必要最小限にとどめてきた。それは延命ではなく“自分らしい人生”を送ることに重点を置いた治療だった。神代医師によると、今の医療はやるべき治療を行なっていない一方で、やり過ぎだと思うことも多いという。「もちろん何でも放置すればいいというわけではないですよ。でも手遅れなのに手術を重ね、辛い治療を続けることで“最期の時間”を犠牲にしている人も多いんです」

そんな彼が20年間に渡り提唱してきたのが『完成期医療福祉』という考え方だ。「『死ぬことはこの世から消えてしまうこと』だと考えると耐えられないほど恐ろしい。でも『死は人生を完成させるもの』と思えば、怖くなくなる。つまり充実した最期をもって人生を完成させるということです。そのためには、管理された病院で死ぬのではなく、自宅などの自由でいられる場所で最期をすごす必要があるんです」

患者のために人生を捧げてきた神代医師の考える“人生の完成”。それは、独居老人が自宅に戻って充実した最期を迎えるにはどうすればいいのか。どんなサポートが必要なのかという答えを見つけることだった。「幸か不幸か、私はがんになりました。だから自らが実験台となり、それらを見極めたいと思うようになりました」

しかし、今年2月に脳への転移が発覚。“独居闘病生活”の試みは、断念せざるをえなくなったという。理想と現実の間で揺れ動く神代医師は、しみじみとこう語る。「今回、私は2度の手術をしましたが、これでよかったのかなと思うこともあります。でもそれは最期にならないと誰にもわかりません。医者といっても神や仏じゃなく、人間ですから。何がよかったかなんて最期までわからない。そんなもんです」

そんな神代医師を支えているのは、家族の存在だ。妻の実津子さん(58)がこう振り返る。「今回の独居をいちばん反対したのは、27歳になるひとり娘でした。『なんで最期なのにパパと一緒にいられないの!最期はパパと一緒にいたい』と強く反対したんです。主人は子煩悩でしたからね。その言葉も心に響いたようです」

夫を元気づけようと、実津子さんは日本舞踏の仕事を辞め、夫の介護に専念することを決意。神代医師はいま、妻の作ってくれる手料理を何よりの楽しみにしているという。実津子が続ける。「普段は毎日料理をつくるのなんて疲れると思うはずですけど、今は不思議と楽しいんです。体調がいいときは一緒にお酒も飲んだりするんですよ。もちろん、ほんの少しですけど(笑)。こんな生活は、病院だとできないでしょうね」

神代医師は『いざとなっても救急車を呼ぶな』と実津子さんに言い聞かせているという。実津子さんは、笑顔でこう語る。「実は24時間ずっと主人が家にいる生活なんて、結婚して30年で初めてのことなんです。がんになったのは残念ですが、その反面、いま初めて主人がいつも家にいる。娘にすれば『パパがいる』生活なんです。きっと神様が最期に幸せな時間を与えてくださったんじゃないでしょうか。そう思うようにしています」

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公教育の死と、再生の可能性

「BLOGOS」所載、内田樹の「学校教育の終わり」という文章の最後の部分を転載。

「だが、日本の場合、東大や京大の卒業者の中に「ノブレス・オブリージュ」を自覚している者はほとんどいない。

彼らは子どもの頃から、自分の学習努力の成果はすべて独占すべきであると教えられてきた人たちである。公益より私利を優先し、国富を私財に転移することに熱心で、私事のために公務員を利用しようとするものの方が出世するように制度設計されている社会で公共心の高いエリートが育つはずがない。」

という言葉は、国民全部がよく考えるべき大事な問題を提示しているのではないだろうか。
この内田樹の言葉が事実であること、つまり今の日本の政治経済のすべてが官僚自身への利益誘導のために利用されていることは、少しでも見る目のある人間なら誰でも分かることだ。それを一目瞭然に示しているのが東電と原子力村、そして政府の福島原発事故の処理の仕方すべてである。原発事故被害者はそっちのけで、東電を救済すること(つまり官僚の利益を守ること)に全精力を傾けている、あの原発事故処理の仕方を見れば、この日本が官僚による「私物国家」であることは歴然としている。
そして、官僚のそのようなエゴイズムがどこに胚胎しているかと言えば、東大を頂点とする受験ヒエラルキーの中での勝者となるために彼らが費やした努力に彼らが自ら報酬を与えている、ということなのである。すなわち、内田樹が言うように、彼らが「公共心の高いエリート」に育つはずはない。
ならば、この「制度」をどうすれば変えられるか。
内田樹は、公教育を変えるのは不可能だ、と見ているようだ。その代わり私塾が新たな、社会の牽引者となる真のエリートを作るのではないか、としている。
さて、その私塾が今の私立大学に類するものならば、これはまったく期待はできないだろう。また、それが企業の金で作られた「松下政経塾」のようなおぞましいものになるとしたら、これはむしろ害悪の方が大きそうだ。そうなると、その「私塾」はどのようなものが考えられるか。
確かに「適塾」や「松下村塾」のような私塾を誰か篤志者が作るのなら、それが理想的ではあるが、しかし、そうした「無資格校」卒業者が日本社会の指導層の中に入っていくことは、現在の世の中では不可能に近いのではないだろうか。
まあ、この問題は、宿題としておいおい考えていきたい。


(以下引用)

残念ながら今の日本の支配層の過半はすでにグローバリストであり、彼らは「次世代の日本を担う成熟した市民を育てる」という目的をもう持っていない。

ご本人たち自身が子弟を外国の学校に通わせており、国内での雇用創出にも地域経済の振興にも興味がなく、所得税も法人税もできれば納めずに済ませたく、彼らがその収益を最優先に配慮する企業の株主も社員もすでに過半が外国人なら、それも当然である。

だが、不思議なことだが、「正直なところ、日本なんかどうなってもいい」と思っている人間しか社会的上昇が遂げられないように今の社会の仕組みそのものが再編されつつあるのである。

だから、まことに絶望的なことを申し上げなければならないのだが、今の日本では学校教育を再生させるために打つ手はないのである。

教育改革をうるさく言い立てる政治家やメディア知識人はいまだに「勉強すれば報償を与え、しなければ処罰する」という「人参と鞭」戦術で子どもたちの学びを動機づけられると信じているようだが、それがもう破綻していることにいい加減に気づいたらどうかと思う。

利益誘導は、高い学歴や社会的地位や高い年収といった「人参」に魅力を感じない子どもたち、「欲望を持たない子どもたち」には何の効果も持たない。「そんなもの、欲しくないね。僕は家に引きこもって、ゲームをしている方がいいよ」と言う子どもに利益誘導はまったく無効である。

同じように、あまりにスマートであるために、学校に通って付加価値を高めるというような遠回りを「かったるい」と思う子どもたちにも利益誘導は無効である。彼らは学校に通う時間があったら、起業したり、ネットで株を売買したりして、若くして巨富を積む生き方を選ぶだろう。学校に通う目的が最終的に「金をたくさん手に入れるため」であるなら、自分の才覚で今すぐ金が手にできる子どもがどうして学校に通うだろう。  

「人参と鞭」で子どもたちを学校に誘導しようとする戦略はこうして破綻する。「欲望のない子ども」たちと「あまりにスマートな子どもたち」が学校から立ち去ることをそれはむしろ推進することになる。

引きこもりや不登校の子どもたちは別に「反社会的」なわけではない。むしろ「過剰に社会的」なのである。現在の教育イデオロギーをあまりに素直に内面化したために、学校教育の無意味さに耐えられなくなっているのである。

だから、ひどい言い方をすれば、今学校に通っている子どもたちは「なぜ学校に通うのか?」という問いを突き詰めたことのない子どもたちなのである。「みんなが行くから、私も行く」という程度の動機の子どもたちだけがぼんやり学校に通っているのである。
欧米の学校教育は、まだ日本の学校ほど激しく劣化していない。「何のために学校教育を受けるのか」について、とりあえずエリートたちには自分たちには「公共的な使命」が託されているという「ノブレス・オブリージュ」の感覚がまだ生きているからである。パブリックスクールからオックスフォードやケンブリッジに進学するエリートの少なくとも一部は、大英帝国を担うという公的義務の負荷を自分の肩に感じている。そういうエリートを育成するために学校が存在している。

だが、日本の場合、東大や京大の卒業者の中に「ノブレス・オブリージュ」を自覚している者はほとんどいない。

彼らは子どもの頃から、自分の学習努力の成果はすべて独占すべきであると教えられてきた人たちである。公益より私利を優先し、国富を私財に転移することに熱心で、私事のために公務員を利用しようとするものの方が出世するように制度設計されている社会で公共心の高いエリートが育つはずがない。

 

結論を述べる。

日本の学校教育制度は末期的な段階に達しており、小手先の「改革」でどうにかなるようなものではない。そこまで壊れている。

唯一の救いは、同じ傾向は世界中で見られるということである。

学校教育が国民国家内部的な装置である以上、グローバル化の進行にともなって、遠からず欧米でもアジアでも、教育崩壊が始まる(もう始まっている)。だから、日本の学校教育の相対的な劣位がそれほど目立たなくはなるだろう。
もう一つだけ救いがある。それは崩壊しているのが「公教育」だということである。国民国家が解体する過程で、公教育は解体する。だが、「私塾」はそうではない。

もともと私塾は公教育以前から、つまり国民国家以前から存在した。懐徳堂や適塾や松下村塾が近代日本で最も成功した教育機関であることに異議を唱える人はいないだろうが、これらはいずれも篤志家が「身銭を切って」創建した教育機関である。

このような私塾はそれぞれ固有の教育目的を掲げていた。「国家須要の人材」というような生硬な言葉ではなく、もっと漠然と「世のため人のために生きる」ことのできる公共性の高い人士を育てようとしていた。

それがまた蘇るだろうと私は思っている。隣人の顔が見え、体温が感じられるようなささやかな規模の共同体は経済のグローバル化が進行しようと、国民国家が解体しようと、簡単には消え失せない。そのような「小さな共同体」に軸足を置き、根を下ろし、その共同体成員の再生産に目的を限定するような教育機関には生き延びるチャンスがある。私はそう考えている。そして、おそらく、私と思いを同じくしている人の数は想像されているよりずっと多い。







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社会事象には完全な正解など無い

「武田邦彦のブログ」から転載。
武田邦彦は学者と言うよりは科学ジャーナリストに近い立ち位置の人間だと思う。彼は、いわゆる「陰謀論」と呼ばれる考え方をも否定していないところが、アカデミックな人間には嫌われ、また考え方が穏健で常識的なところが、戦闘的原発否定論者などからは嫌われる、という風に、なかなか敵の多い人間なのだが、どうも世間の人間は、「味方であったはずの人間が少しでも敵に有利な言動をすると、その人間を全否定し、敵陣営の仲間と見做す」という性向があり、それが、社会改革運動がほとんど常に内部分裂する原因になるようだ。
私などのように「テーゲー主義(いい加減主義)」の人間だと、味方を減らすよりはむしろ「敵の中から味方を増やしていく」ことが大事だと思うし、「多少の欠点や失敗があっても、仲間は仲間」として付かず離れずで付き合う方が好みである。
どうも世間の人間は愛憎の念が強すぎるという印象がある。私が心から嫌うのは橋下や石原や前原など、ごく少数の人間だけである。その連中にしても、ある種の才能のある人間だという評価はしている。ただ、その存在自体が明らかに日本国民にとって害悪になるから、彼らに関してははっきりと「日本国民の敵」と見ているのである。はっきり言えば、彼らはこの世にいない方が日本のためであり、彼らが一日でも長く生きれば生きるほど、日本の害になる。もちろん、小泉・竹中も同様であるが、彼らは今は第一線にいないから無視できるというだけだ。
さて、話が長くなったが、下記記事は私好みの文章である。
私は、「思考することについて思考する」というテーマの文章が大好きなのだ。
で、下の文章にはレトリックとしても私好みの部分がある。それは、「『正しいこと』をしたら、その結果は(一部の人にとって)最悪だった」という逆説である。
社会全体の衛生状態を良くするのは「正しいこと」だ。しかし、その結果はアレルギー症状の社会への蔓延である。花粉症などもその一つであるようだ。昔の、埃やバイキンだらけの社会で育った人間はアレルギーへの耐性があるが、衛生的な社会で育った人間は容易にアレルギー症状になる、というわけである。
これを敷衍すれば、「すべての面で完全な解決策は無い」と考えるのがほとんどあらゆる問題において我々が持つべき基本姿勢ではないだろうか。
我々が学校教育から得た悪影響の一つが、「完全な解答はある」という幻想だろう。これは本当は、数学のような「数学的仮定を前提とした場合」には完全な解答があるというだけだのに、それ以外の、たとえば社会的問題にまで完全な解答があるとつい考えてしまう悪癖を、社会の成員の大半が持ってしまったということだ。
これを、うまく最初の話にこじつけるならば、人間の評価についても同じことが言えるわけで、映画「お熱いのがお好き」のラストシーンで大口ブラウンが言う名言「完全な人間はいないさ」ということである。



(以下引用)



「正しい」とはなにか?横糸編(2) スギ花粉症



「tadashii02_kafuntdyno.109-(12:28).mp3」をダウンロード

スギ花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピーなどが増え始めたのは、1970年代からです。この理由は「スギ花粉症」については二つあります. 一つは高度成長によって日本の家庭生活が格段に衛生的になり、「体内異物濃度」が下がったので、体内の免疫系が崩れて、少しの異物が入っても激しく反応する人が出てきたことです。
もともと人間は土ほこり、田畑の蒔いた汚穢が乾燥して飛んでくる異物、土の中の微生物やミミズの排泄物が舞い上がって入る異物など多種多様の異物が体内に入る「汚い環境」で生活するようにできていました。
ところが、水洗トイレ、下水道、舗装道路、冷蔵庫などが完備して衛生的になると、「医学的に衛生的にすることはアレルギー疾患を増やすことだということがわからず、さらにはその治療法も不明」という状態に陥ったのです.
人間の知恵は浅はかで、「衛生的な環境」というのが人間にとって全体として良いことがわかっても、それをすることによってどのような副作用が起きるかまでは「わからない」か「考えない」ものです。だから、「衛生的にする」というのは誰もが賛成しますが、そのことによってアトピーになって困る子どもの事まで心配する人はいないのです.
つまり、アトピーで苦しんだ人はある意味では「衛生的な環境が良い」と主張した医師の被害者ということがわかります。この考え方(全体が正しければ、一部の被害者は無視するのが正義)はかなり根強く、今回の福島の原発や原発再開問題でも顕著に見られます.
また「正しい」というのはかなりいい加減で、人間は「現在正しいこと」を追求しがちであり、「正しいことが行われた後でも、それは正しいか」などとは考えないということもわかります。
・・・・・・・・・
スギ花粉症はさらにもう一つの原因がありました。それは「環境団体が森林を破壊した」ということです。マイ箸運動や紙のリサイクルが森林を破壊する原因を作りました. 植林したスギは適切に伐採して利用しないと30年から40年経つと子孫を残すために花粉を出します.
また、森林は1平方キロメートルあたり、1年に150立方メートルの「樹木」が育ちます、育つ樹木のほとんどが間引き、枝打ち、枝、材木を取るときに樹木は丸いけれど材木は四角などの原因で「材木としては使えないもの」で、それは120立方メートルにも及びます.
つまり、森林に植える樹木の利用率は20%しかないので、森林を破壊しないためには以下にして80%の「端材や枝など」を利用するかにかかっています.それが割り箸、紙、合板だったのです。
将来、遺伝子の操作によって「間引かなくても良いスギ」というのができるかも知れませんが、自然の状態のスギは小さい頃は過密に植えて、それを徐々に間引いていかないと太いスギができず、従って材木がとれません。
また時々枝打ちをしないと節ばかりの木材になってしまいます。このような森林の実体を全く考えず、利権や天下りのために環境団体が「伐採するな」と叫んだことが日本の森林の破壊につながったのです.環境団体による犯罪と言えます.
1960年には日本人が使用する紙は100%、すべて日本の森林から取っていたのですが、今では10%しか利用されていません。つまり日本の環境団体は日本の森林を破壊したばかりで無く、外国の発展途上国の森林の乱伐にも手を貸したのです.
比較的良心的な人が多い環境団体がなぜこのような環境破壊と犯罪を起こしたのでしょうか? この場合の「正しさ」とはなんなのでしょうか? 
「環境を守る事は正しい」ということは、百歩譲れば正しいかも知れませんが、「環境を守るとはどういうことか?」を考えなければならず、「日本の森林はどうあるべきか?」も必要です。
ところが「環境を守る事は正しい」までは良かったかも知れないのですが、「俺たちが正しいと思うことは正しいのだ。だって、環境を守るという正しいことをしているからだ」という循環論法に陥っていたのが環境団体だったと言うことになります。
環境を大切にしたいという人は「良い人」が多いので、「環境運動は悪だ」とは言いにくいところがあります。しかしそれが落とし穴になることがあり、「地獄への道は善意で舗装されている」ということも思い出す必要があります。
・・・・・・・・
スギ花粉症は「人知の及ばざることが起こった」のでは無く、「シッカリ考えて議論すればわかったことを強引にやったから多くの人を苦しめた」問うことであり、明らかな「悪」が存在します。次のことを厳しく考えることでしょう。

1.大勢の人にとって良ければ少数の人は犠牲になっても良い(野蛮)、
2.子供のような力の弱い人が苦しんでも無視すれば良い(野蛮)、
3.科学的なことは考えずに好き嫌いでやれば良い(野蛮)、
4.人が言っていたらその空気に従っておいた方が良い(野蛮)

そしてみんなで首からマイ箸をぶら下げ、森林を破壊しました。そして今まだ「花粉が爆発する」(花粉が普通にはじけること)などと不適切な発言をする専門家とそれを報道する情けないメディアが手を貸したことも不幸でした。
日本のような森林国家の場合、子どもや孫の時代も含めて森林とどう生活するかは大切な問題です。そのためには、

1)森林の所有権を統合する、
2)公共物としての森林を合意する、
3)人間と自然が共存できるように地形を変える、
4)植物が生育し、人間が利用するという原則を確認する、
5)山奥の自然林と麓の人工林を区別する、

などのあたり前の「正しさ」をまずは議論する必要があり、それでこそ始めて「花粉症の被害を食い止める」ということができると考えられます。正しさに到達する道は時として遠回りです。金網の向こうにバナナがあるからと言って金網から直接、手を伸ばす下等哺乳類のような行動(花粉の少ないスギ)では無く、金網を回って取りに行くこと(森林の利用)が到達ルートというわけです。

(平成25年3月17日)









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