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日本の構造改革のための石井コウキプログラム

「阿修羅」記事から石井コウキの「日本が自滅する日」第四章目次のみ転載。
後々の参考として。

(以下引用)

第四章 構造改革のための二五のプログラム
第一節 官企業の全廃がもたらす経済の覚醒
  プログラム一 既得権益と闘う国民政権をつくる 238
  プログラム二 すべての特殊法人廃止を急ぐ 240
  プログラム三 高速道の建設を凍結する 241
  プログラム四 日本道路公団の借金は二〇年で償却する 242
  プログラム五 公団のファミリー企業から資産を回収する 244
  プログラム六 都市基盤整備公団などは、民営化でなく解体する 246
  プログラム七 住宅ローン証券化で公庫を保証機関にする 248
  プログラム八 政府系の公益法人と認可法人を即時廃止する 250
  プログラム九 地方公社と第三セクターを清算・整理する 252
  プログラム一〇 真の公益法人を支える税制つくる 253
  プログラム一一 二〇〇万人が失職するが六〇〇万人の職が生まれる 254
第二節 権力の市場からの退却
  プログラム一二 特別会計、財投、補助金を原則廃止する 256
  プログラム一三 「開発」「整備」「事業」法を撤廃する 258
  プログラム一四 公共事業長期計画を廃止する 258
  プログラム一五 新しい民間の公共事業勃興策を打ち出す 260
  プログラム一六 〝政治農業″をやめ、産む農業をとりもどす 262
  プログラム一七 徹底した地方分権を断行する 263


第三節 国家予算の半減
  プログラム一八 五年で予算規模を二分の一に縮小する 266
  プログラム一九 国債の新規発行をゼロにする 269
  プログラム二〇 「中高年一〇〇万人のボランタリー公務員制度」をつくる 271
  プログラム二一 二〇兆円を社会保障、一〇兆円を環境保全に追加する 272
  プログラム二二 大規模減税を実現する 273


第四節 品格ある「公務」の復活
  プログラム二三 「公務分限法」を制定する 275
  プログラム二四 行政監察を徹底し、会計検査院を強化する 277
  プログラム二五 天下り禁止法を急いで定める 282

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「我々は他人の不幸に平然と耐えられるほど勇敢だ」

「神州の泉」記事全文を転載。ただし、趣旨に同意してのものではない。
私にはむしろ、マサダ砦で全滅したユダヤの民が、太平洋戦争で悲惨な運命に追いやられた日本国民の姿に重なって見える。そして、生きるために食物に群がる人々を叱責した「武家の女性」の姿が、日本を亡国に導いたA級戦犯たち(今日の「徽宗皇帝のブログ」参照)の姿と重なって見える。
自分自身が、自分自身の主義主張のために死ぬのは結構な話だ。だが、自分の信条のために他人を死に追いやる人間というものほど悪質な存在は無い。また、そういう人間に踊らされてご立派な愛国心とやらを周囲に強制し、自らも先頭切って討ち死にするような「勇者」もはた迷惑な存在だとしか私は思わない。要するに、戦争を正当化する言説はすべて戦争から利益を得る人間に踊らされているだけだ、としか私は思わないのである。
国家や民族や愛国心という抽象物のために死ぬ大人はただの狂信者や、強者(国の上層部)に抵抗する勇気が無かっただけの卑怯者だから勝手に死ねばいいとしても、戦争でいわれなく死ぬ乳幼児や子供たちが存在することを正当化するどのような言説がありうるだろうか。


(以下引用)

2014年9月18日 (木)

惰弱なる日本に残された時間はあとどれくらいあるのか



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自分も含めて、日本人は全体的にわずか数年前の過去のことをすぐに忘れてしまうのだろうか。これに比べてユダヤ人は数千年も前のことを忘れずに子々孫々に言い伝えている。例えば“マサダ”である。マサダとはヘブライ語の要塞という意味で、イスラエルの東部にある歴史的な遺跡である。そこは自然に切り立った崖からできている峻険な岩の砦である。


西暦66年にユダヤとローマ帝国との戦いが始まり西暦70年にエルサレムは陥落した。避難民の兵士と女子供を含む967名はマサダに籠城した。マサダは峻厳な自然要塞であっためにローマ軍は攻めあぐねていたが、大勢の捕虜と奴隷の人海作戦で崖を埋め、突破口を築いたという。西暦73年、ようやく避難民の陣地に突入したローマ軍は、戦う相手が一人もいないことをすぐに悟った。967名の内、女性2名と子供5人を除いて960人全員が集団自決していたのである。


約2000年前のこの遠いできごとをユダヤ人は昨日のことのように決して忘れないという。ところが日本人はどうだろうか。わずか70年前の集団自決、玉砕死、特攻死について、ほとんど何も記念しないし何も決意しない。それどころか大勢の人がまるで唾棄すべきできごとであるかのように、そのことを記憶から消し去ろうとしている。


同じ血が流れていた直近の先祖たちを、まるでエイリアンか何かのように異邦人扱いして恥じない。このような忘恩の徒に変節しているからこそ、日本は貪り尽くすアメリカに心まで牛耳られ、亡国のとば口に立たされているのだ。


マサダの自決例と、今村仁(いまむら ひとし)起草の戦陣訓にある「生きて俘囚の辱めを受けず」が同質のものかどうか、浅見にして判断できないのだが、少なくとも平安時代から武士階級には戦時における心構えがあったのであり、それは江戸時代の常朝の「葉隠」などにもあったものだ。人間だれしも死ぬことは恐怖であり、第一に避けるべきは自死である。


しかし、場合によっては死ぬことが不可避のことや、死ぬよりも耐え難いことがあるのも事実だ。日本人は全てではなかったにしろ、一千年以上も死生観を研ぎ澄ましてきた歴史があった。それがわずか70年に満たない月日の東京裁判史観や戦後教育で死滅してしまったのだ。先祖たちはさぞかし無念ではないのかと、凡愚の身ながら時折斟酌(しんしゃく)する。


神州の泉の母は満州北部の開拓団にいたが、ソ連兵に追われて家族と離れ離れとなりながら、命からがらハルビンまで逃避行をした。空腹と疲労で参っていた母たちの集団へ、満人(中国人)の子どもたちが握り飯を売りに来たという。


その時、母たちとは別の集団でハルビン市にたどり着いたある武家血筋の奥さんが、やおら懐刀を抜いて高く差し上げ、空腹で握り飯に飛びついた日本人たちに向かって、『いやしくも日本人であるなら、浅ましい振る舞いだけはするものではない!』と喝破したそうである。周囲が押し黙ってしまうほどの大音声だったそうだ。


母はこの奥さんも空腹で疲れきっていたことを知っていた。また、母は「武家の女性はほんとうに肝が据わっている」と、このとき強く感じたそうだ。母が伝えようとしたことは何だったのだろうか。この当時は決然たる死生観を持っていた日本人がまだいたんだよということだったのか。今となっては分からない。


生前、母は何度もこの話を自分にしてくれたのだが、それを思うと、若かった母にはよっぽど印象深いことだったのだろう。ふと思う。今、このような凛冽(りんれつ)なる日本人がどこかにいるのだろうか?鼻水とよだれを垂らし、惰弱なる平和に埋没した日本は、今、グローバル資本によって、富だけではなく精神も未来も奪い去られようとしている。


戦後は、アメリカの価値観とアメリカの核にすがりつきながら商魂だけはたくましい日本人となった。だが、何か大事なことを置き忘れているような気がしてならない。いつまでも戦勝国を飼い主として崇め奉り、先祖たちを軽視する日本人はもう先がないのでは。





(夢人付記)magictrainさんのサイトから転載。なぜ我々はこの素晴らしき世界を血に染める必要があるのか。

この素晴らしき世界 – ルイ・アームストロング:Louis Armstrong – What a wonderful world







Louis Armstrong – What a wonderful world



I see trees of green,
red roses too.
I see them bloom,
for me and you.
And I think to myself,
what a wonderful world.


I see skies of blue,
And clouds of white.
The bright blessed day,
The dark sacred night.
And I think to myself,
What a wonderful world.


The colors of the rainbow,
So pretty in the sky.
Are also on the faces,
Of people going by,
I see friends shaking hands.
Saying, “How do you do?”
They’re really saying,
“I love you”.


I hear babies cry,
I watch them grow,
They’ll learn much more,
Than I’ll ever know.
And I think to myself,
What a wonderful world.


Yes, I think to myself,
What a wonderful world.


Oh yeah.


(意訳)


私には緑の木々が見える、
赤いバラの花々も
私と君のために
咲いているんだ。
そしてひとり思うんだ、
なんて素晴らしい世界だと。


私には青い空が見える、
白い雲も
輝き祝福された日、
暗い神聖な夜。
そしてひとり思うんだ、
なんて素晴らしい世界だと。


虹の色彩、
空にあって何と可愛らしい
行き交う人々の
その顔にもあって
私には友人たちが握手しているのが見える、
「ごきげんいかが?」って言ってるよ
彼らは本当は言ってるんだ
「愛しています」って


私は赤ちゃんたちの泣き声が聞こえる、
彼らの成長を見守ろう
彼らはより多くを学ぶだろう、
私が知るだろうことよりも。
そしてひとり思うんだ、
なんて素晴らしい世界だと。


そうさ、ひとり思うんだ、
なんて素晴らしい世界だと。


ルイ・アームストロング(Louis Armstrong:1901-1971)の「この素晴らしき世界」(What a Wonderful World)は、G・ダグラス(Bob Thiele as George Douglas)とジョージ・デヴィッド・ワイス(George David Weiss)が作詞作曲した1968年のヒット曲です。
当時の泥沼化したベトナム戦争への嘆きからこの歌詞が書かれました。
66才になっていた晩年のルイ・アームストロングにとっても久々のヒット曲でしたが、本国アメリカよりもイギリスを中心としたヨーロッパからのヒットを受けて世界的に人気を得ました。


歌詞は分り易い言葉で書かれていますが、少し個人的な解釈を書いておきます。
先ず、この歌がベトナム戦争への嘆きから書かれていることを考えると、この平和な歌詞は悲惨な現実に対するアイロニー(irony)の意味があることを知っておく必要があると思います。
ベトナムの戦場では、人が常には感じるはずの素晴らしく美しい世界感は忘れられて、緑の木々は焼かれ、赤いバラも野の花も踏みにじまれました。もう一度普通の人間としての感情を持とうよ、というメッセージが最初の節から感じられます。
次に青い空と白い雲はアメリカ国旗のホワイト・ストライプスを連想させる色です。そして輝く日と暗い夜の対比は、白と黒の色です。また神聖な日・夜から独立記念日やクリスマスを連想させます。これらの要素を組み合わせることで、アメリカという国の理想が再確認されています。
次の節では虹の色、それが行き交う人々の顔に恩寵を与えているということと、実際に多様な色の顔があるということ、多様な人種の人々が挨拶を交わし、お互いを理解しあえる社会のことを書いています。
そして、この世界が本当に「素晴らしき世界」であるよう托すのが、泣き声を上げている赤ちゃんたちで、彼らが成長して私たちが経験し、知ったことから多くを学ぶ希望でこの歌は終ります。


世界は美しいのですが、その美しさに目を向けられなくなる現実的な不幸が無くなったときに、この歌はアイロニーではなくなるのです。



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ハリーはなぜホリーを呼んだのか

「第三の男」はもっとも好きな映画の一つなので、こういう問題提起には黙ってはおられない。この問題は考えたこともなかったが、単純に、(まあ、今さらネタバレを気にすることもない古典だからネタバレしてしまうが)ハリーは自分の死亡(実は偽装死)の証人を「一般市民」から作っておきたかっただけではないか。麻薬密売仲間や偽パスポートによる不法滞在中の愛人以外にも「普通の」葬儀参列者がいたほうが本物の葬式らしい、という判断だろう。ところが、自分が馬鹿にしていたホリー・マーチンスが、意外に頭が良く、しかも友達思いで、この偽装死を詮索しはじめてしまったために本当に自ら「墓穴を掘った」という皮肉である。


(以下引用)


竹熊健太郎《編集家》 @kentaro666  ·  5 時間

久し振りに『第三の男』をDVDで鑑賞しましたが、ひとつ腑に落ちないことが。何故ハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)は旧友のホリー(ジョセフ・コットン)を冒頭ウィーンに呼び寄せたのでしょう? わざわざ呼ばなければ、ホリーがあれこれ詮索せず、最後は下水道で死ぬこともなかったのに。


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朝日新聞の「転向」表明

今日の「徽宗皇帝のブログ」の補足で、「世に倦む日々」記事を転載。
私自身も朝日新聞の「謝罪」は一種の「転向表明」だと考えていたのだが、「世に倦む日々」氏もそれに近い考えのようだ。これでめでたく4大紙は揃って「大政翼賛会」入りである。(朝日が「誤報」を認めたのも、こうした成り行きを最初から考えてのことだろう。)次は中国との戦争か。日本国民はいったい何度騙されたら目覚めるのだろうか。
なお、「戦争に行かない者たち」にとっては、戦争は金儲けのための産業でしかないことをまだ日本国民は理解していない。国民にとっては戦争は地獄だが。
まあ、「上の人間」にとっては「あの戦争」の記憶を持つ者が消えつつある来年、戦後70年くらいが「そろそろ次の戦争のやり時だ」ということだろう。

*最初に書いた記事でワードが「たいせいよくさんかい」を「体制翼賛会」と変換し、私もその誤記に気づかないまま掲載したが、実際「大政翼賛会」とは「体制翼賛会」でもある。(笑)


(以下引用)

朝日新聞の屈服 - 安倍晋三による調略、集団リンチと内部工作員の揺動

週末のマスコミ報道も「朝日叩き」が中心だった。「朝日叩き」に対する懸念や反発の声も、ネットの中で一部ながら出始めている。1週間前、池上彰に対する批判の記事を書いていたときは、まさか9/11に朝日の社長の謝罪会見するとは思わなかった。あれほど呆気なく全面降伏して、右翼媒体による袋叩きと吊し上げの前で惨めに平身低頭するとは思わなかった。私は、この国のファシズム化の計測について他の者より敏感で、客観状況を正確に捕捉していている自信があり、したがって誰よりも早く、一般の者が聞けば「オオカミ少年」的な誇張に聞こえる悲鳴警告を発していたつもりだったが、どうやら事態は私が思っていたよりも速く進行している。次に何が起きるか分からない。朝日が陥落した。安倍晋三の前に屈服した。これ以降、もはや政権を正面から批判する記事や社説は書けないだろう。安倍晋三と右翼に抵抗する言論の拠点が崩れた。顔面を思いっきり殴られて、前歯と鼻骨を叩き折られた。面相はもう元に戻らない。何度も紹介しているF2の『ヒトラー 権力掌握への道』を見て欲しい。1930年代半ば、ナチス支持に傾斜しながらも、ドイツ国民はあのような戦争に巻き込まれるとは思っていないのである。空襲され、占領され、国を二つに割られ、ソ連兵にレイプされという悪夢を予想していない。戦争になる。ファシズムの次は戦争だ。中国と戦争を始める。全面戦争になり、総力戦となり、核戦争になる。 

この国の人々には危機感がなさすぎる。左翼もリベラルも、あまりに安穏として、今日と同じ明日が続くと思っている。平和の空間の中で惰眠を貪っている。アベノミクスがどうだとか、デモを文化として定着させるだとか、そんな気楽な四方山話をして無駄に時間を過ごしている。今の時代環境こそがファシズムだということ、ファシズムの次は戦争だということ、その事実への正しい認識と自覚がない。ファシズムは足下まで来ているのではない。もう腰までずっぽり浸っている。もうすぐ首まで漬かる。そして戦争に突入する。悲観して正直に言えば、ファシズムを阻止するとか反撃することはすでに難しく、個人にできることは戦争から逃げることだけだ。脱出のみだ。F2の番組はこう説明していた。(1)裕福なユダヤ人は、全ての資産をナチスに渡すことと引き換えに、海を渡ってアメリカに逃げた。(2)貧しいユダヤ人は、強制的に東ヨーロッパに追放され、開戦後に捕獲されて収容所に送られた。(3)抵抗した社会主義者たちは、西の国境から脱出し、フランス占領後に捕まった者は収容所に送られた。とても印象的で、歴史の真実がよく分かった。お金のある者だけが(1)が可能だったのだ。ハンナ・アーレントは(3)の西へ逃げた組で、危機一髪、占領下のフランスで捕まらずに米国へ逃れた一人だ。戦争が始まれば、中国と尖閣で軍事衝突を起こせば、国内は戦時体制下になる。まともな人権の保障などなくなる。

朝日を転覆すること、ファシズム政権の抵抗勢力にとどめるのではなく、牙を抜いて屈服させ、翼賛勢力に調教することは、安倍晋三ら右翼にとっての積年の政治事業の里程標だった。重要なロードマップ上のチャレンジだった。執念深く狙い続けてきた政治課題だった。それを今回、安倍晋三のチームは首尾よく達成した。このサクセスは、集団的自衛権の行使容認の突破に匹敵する快挙だろう。朝日を叩き落としたことで、ファシズムの側にとって戦争への障害は小さくなった。安倍晋三の「千年王国」の行く手を阻む邪魔者が消えた。ネットで「朝日叩き」に加担協力した左翼やリベラルは、朝日の従来の存在意義を過小評価しすぎている。朝日の重要性を正しく測定していたのは、左翼ではなく右翼の方だった。例えば、橋下徹の慰安婦問題の騒動のとき、タイミングよく国務省のサキの会見で質問を発し、米国政府による批判のコメントを取ったのは朝日の記者である。当然、あの場面は(国務省と朝日との間で)事前に準備された政治であり、当日のアドリブでも偶然でもない。あの一幕が、昨年の慰安婦問題の政治戦の攻防でどれほど決定的な一撃となったか。朝日の地位があり、米国政府の信用があったから、それが可能だったのである。東京新聞はあんな場に記者を出せないし、共同通信は保守だから質問をしない。橋下徹や百田尚樹が血相を変えて朝日を罵倒するのは、ヒステリーの発作ではなく理由と意味があるのだ。

米国政府から見て、朝日は日本のNYTなのであり、NYTの位置づけで対日工作に利用する。親米派に飼育し、米国の都合のいいように変質させつつ、朝日と読売で臨機応変に使い分ける。昨年の慰安婦問題でのサキの一撃は、私の観測では、サキの方から朝日に打診して質問をさせている。安倍晋三の歴史認識の暴走に歯止めをかけ、日韓関係のこれ以上の悪化を防ぐべく、ケリーとサキは橋下徹を屠りに出た。その結果、河野談話を見直さないという政府発表になった。映像を見れば分かるとおり、サキは原稿を読み上げている。朝日も往年の論調と較べればずいぶん保守に寄り、霞ヶ関の代弁者の姿に変わり果てたが、それでも読売とは区別される報道スタンスを保持していた。今回、高市早苗のネオナチ問題について、DCの朝日の記者がサキに質問する場面がなかった。その政治が出現しなかった。もし実現されていれば、そこから国内で騒動が起こり、高市早苗の進退問題に発展し、安倍晋三は窮地に立たされていただろう。国務省の定例会見でそれがイシューにならなかったのは、米国の対日政策が昨年とは変容している点もあるが、二つの「吉田」問題で朝日が炎上し、安倍晋三に白旗を上げたからだ。牙を剥く意思と気力を失ったからだ。左翼とリベラルは、高市早苗の問題の静寂について、こうしたリアルな分析視角を持たなくてはいけない。Twの小さな池で日本の左翼が騒いでも、米国政府を動かす力にはならないのである。

右翼が朝日を集中攻撃するのは、朝日が政治力を持っているからである。政治的な影響力や説得力は、そのときの社会のイデオロギー座標軸において、より中心点に近い勢力や論者が持つ。だから、右翼は共産党ではなく朝日を標的に据えるのであり、権力や暴力で朝日を脅し、朝日を巧妙に調略して、その言論姿勢を変えさせようとするのだ。実家に放火されて全焼させられたのは、志位和夫ではなく加藤紘一だった。今度の朝日の問題は重大だ。状況をよく注視していなかったが、どうやら、幹部の中に安倍晋三の手下がいて、社内メールや幹部会議の情報をすべて外に筒抜けに出し、内側から朝日を瓦解させていた者たちがいる。しかも、その工作員が決して少数ではなく、一気に内側から攻略していた。社内で権力闘争になり、内部の中枢の動きが丸裸にされるのだから、朝日が頑張ろうとしても頑張りようがない。崩壊、落城だ。戦前の日本共産党と同じだ。8/5の訂正報道は突然の意外な出来事だったが、検証すれば、その経緯の真相が分かるかもしれない。嗅覚に謀略を感じるのは私だけだろうか。7/1に集団的自衛権の閣議決定があった。それまで半年間、朝日はずっと抵抗の論陣を張り、反対派の先頭に立って安倍晋三を牽制していた。7/1に敗北が決まり、朝日の反安倍記者は天を仰いでいたはずだ。それから1ヶ月後、8/5に訂正報道が出た。7/1の後、潜伏していた親安倍派が蹶起し、社内で権力闘争に出る謀略を起こしたのではないかと推測する。

社長の木村伊量が、果たして親安倍派の裏切り者なのか、それとも朝日正統のリベラルなのか、よく分からないし、現時点で立場を判別する情報に接していない。ただ、8/5の訂正報道から9/11の謝罪会見まで、あまりに素早い流れだった。社長の謝罪会見など、余程のことがない限りあり得ない。脱税で摘発されたとか、幹部が殺人を犯したとか、刑事事件なら話が分かるが、誤報で社長が謝罪会見の針の筵に座るものか。しかも、二つの「吉田」問題のうち、吉田調書の方は誤報なのかどうか実は微妙で、今後の調査で真実だったという結果になるかもしれない問題だ。吉田昌郎の証言がすべて真実であれば、朝日の「命令違反」の報道は誤報だが、吉田昌郎が嘘をついている可能性もある。吉田昌郎が嘘の証言をし、福一の関係者が口裏を合わせている疑惑も否定できない。吉田昌郎は病死していて、死人に口なしである。事故後、右翼媒体のプロパガンダで吉田昌郎は神様に化けていた。吉田昌郎の証言を全て真実だと信用できるのか。鵜呑みにしてよいのか。その点は、この「命令違反」の問題を考える上で一つのポイントだっただろう。だとすれば、朝日はこの件で社長が謝罪する必要はなかった。朝日側に踏ん張る余地はあった。あっと言う間に謝罪に追い込まれたのは、吉田証言の問題と二つが重なり「合わせ技」の図になっていて、そこへ池上彰の事件が起き、朝日の権力闘争に完全に決着がついたからだ。リベラル派が殲滅された。今後の人事で反安倍派は一掃されるだろう。

社長の木村伊量や政治部長の曽我豪は、安倍晋三と何度も会食を重ねている。話の中味は外に漏れない。おそらく、安倍晋三は繰り返し朝日に要求したはずだ。そろそろ、吉田証言は誤報だったと発表してくれんかと。朴槿恵と青瓦台が頑固だから、日本側の思惑どおりに首脳会談を応諾してくれないのだと。慰安婦問題の善処を要求して引き下がらないので困っていると。朝日が32年ぶりに「吉田証言は虚報だった」と言ってくれれば、青瓦台を揺さぶってこちらへ引き寄せられると。このことはアーミテージ閣下も強くお望みなのだと、一肌脱いで日韓外交に貢献してくれと、そう安倍晋三に要請されたのだろうと想像する。8/5の吉田証言の訂正報道が、日韓関係を考慮しての決断だという言い訳は、9/13の社説にも書いていた。木村伊量の方も、7/1の閣議決定を経て、これ以上抵抗しても窮屈だし、安倍晋三と癒着する翼賛仲間に入ろうと、そう方針を決めたのではないか。いずれにせよ、7/1、8/5、9/11とあっと言う間の進行だった。7/1と8/5の間に、この推理に少し根拠を与える紙面事実がある。7月中旬だったか、横田滋・早紀江の二人が1面から3面に大きく登場した日があった。まるで読売か産経かと見まがうような、北朝鮮拉致事件のプロパガンダの紙面を見た。それを見たとき、ああ、7/1を受けて朝日も変わるんだなあと苦い感触を覚えたものだ。横田早紀江の宣伝報道も、おそらく、安倍晋三が会食時に朝日に注文した事案の一つだったのだろう。この事件は、まさにファシズムと戦争へ向かう政治の一里塚である。象徴的な事件だ。

小泉政権から第1次安倍政権のとき、外務省のチャイナロビーが粛清され、外務省が媚米右翼外交の巣窟に変質したように、朝日新聞は劇的に変わるだろう。
 

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ISISもごひいき、世界のトヨタ

まあ、経済は政治を超えるというか、世間常識とは違って本当は政治の上位にあるわけだからトヨタがISIS御用達であってもおかしくないとは思うが、驚くのは、見渡す限り同一車種で統一されているように見えるところだ。ISISがいかにカネを持っているかが分かるのではないか。聞いたところでは、強奪した石油産出施設や銀行が金づるになっているとかいうのだが、はて、「取引先」は相手がISISでも平気で取引しているというわけか? この事から見ても、ISISの真のスポンサーがどういう連中であるかは分かるのではないだろうか。はっきり言えば、ユダ金である。
トヨタ販売店が、これほどの大量購入先の正体を知らなかったとは思えない。(笑)


(写真は「ネットゲリラ」より引用)



野次馬 (2014年9月16日 21:17) | コメント(6)

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他国内で空爆を行えば、それはその国への宣戦布告

「イランラジオ日本語」から転載。
こういうまっとうな意見が、西側マスコミではまったく聞こえてこない、というのが、この世界全体のキチガイぶりを示している。


(以下引用)




2014/09/15(月曜) 22:03

「テロ組織の掃討を口実にした主権侵害は、正当化できない」


イラン軍のフィールーズアーバーディ統合参謀本部議長が、「テロ組織ISISの掃討を口実に、シリアとイラクの主権を侵害することは、正当化できない」と語りました。



 


ファールス通信によりますと、フィールーズアーバーディ統合参謀本部議長は、アメリカと一部の西側・アラブ諸国が、パリでの会合で、テロ組織への攻撃を口実に主権を侵害しようとしていることについて、「アメリカとその同盟国のパリ会合での決定は、国際法規に照らし合わせ、シリアとイラクの合法的な政府と調整した上でのものであるべきだ」と語りました。


さらに、「軍事専門家は、空爆はテロの解決法ではなく、テロとの全面的な戦いにおける軍事行動のひとつに過ぎないことを知っている」と述べました。


また、「アメリカとその同盟国の地域でのこれまでの行動は、様々な陰謀や大中東計画の真の目的が、彼らの思い通りに国境を調整し、政治的な統治を作り出すことにあることを示している」と述べました。


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なぜ大学生は馬鹿になるのか

「株式日記と経済展望」の或る記事に関するコメントが少し面白い(と言っても、大筋はネット常識に属するものだろうが、ふだんは見落としをしている事象や人物などの名が出てきて、ああ、そう言えば、と思う。)ので、転載する。もっとも、記事の主脳となる「mitプログラム」は私には初耳なので、その部分は意味不明だ。「MIT」ならマサチューセッツ工科大学だが、小文字で書かれると、そうだとは思えない。また、マサチューセッツ工科大学が日本人洗脳の中心機関だとも思えない。まあ、よく分からないが、日本人洗脳は米国政府(およびその背後にいるユダ金)の大きな仕事の一つであることは確かだし、洗脳自体が「ユダヤプロトコル」全体の基本思想である、というのはネット常識だろう。
もっとも、ネットをやっている人間の大半は芸能人やスポーツや趣味的文化にしか興味の無い人間だろうし、ここで私が「ネット常識」と言っているのは、少なくとも政治に関心のあるネット層にとって、の意味だ。おそらくそれはネット人口の1割から2割程度ではないか。




(以下引用)


日本の大学生は勉強してるのではなく、海外に仕込まれているだげだった。 (Unknown)2014-09-15 12:41:59nknown (Unknown) 2011-06-20

その実態には、アメリカや中国の傀儡を作り出すためのmitプロクラムに元凶あり。日本の大学生は英米中ロに連中に仕込まれているので、能力までもが操作されているのだ。アメリカで人気の大学教授講座だが、あれを心理学者がみれば教育ではなく、心理誘導の実験だとわかるのだが、大学生は社会学においての免疫が皆無なので悪意を見抜くことはできなかった。

原子力プログラマーのmit機関員である大前研一は平然と嘘を抜かして私が設計ミスを提言していたというが、それを許可して進めていたのは大前のmit団体だ。自分だけは一抜けた、という具合にシラを切るのもmit機関員の典型思考理論。日本の大学の関心ごととは、アメリカの境域開発をコピーすることなので、結局アメリカのmitが開発した社会工学の研究が失敗作だと日本は知らずに、同じ失敗をコピーすることとなる。延々と失敗を教育や思考レベルで繰り返すということとなる。mitでは、工学に対する種名が多様で、色々と他国に実験をさせてその失敗の方が多い。例えば工学で有名なのが、社会工学においてのmitプログラムだ。このプログラムには、反日社会を構築して日本経済を潰すというカテゴリが以前から研究されており、竹中平蔵のmit会などが16年前に日本の全国の教育改革や政府構造改革として実施して結局予測通りに東大学生の失敗から慶応大学の失敗まで変化している。

中国の反日暴動は元々、社会工学の研究であり、mitのジャパンプログラで研究されたものだったし、金融工学もまたmitが進めた失敗作であった。mitでは、左翼的に基本としてアメリカのいいなりになる者を育てるという教育団体なので、アメリカの模倣を竹中の言うとおりにしていれば、全員失敗していくのは当然だ。現在のげんぱつ 事故災害においても、大半がmit出身者の失敗を模倣して株主対策で安全対策が妨害されていた。そこには旧日本軍の残党も関与しているし、まともな連中ではなかった。

アメリカのmitで有名なのが、竹中平蔵らだが、こいつらも金融詐欺で国内に210兆円以上の債権を作らせ、経済停滞の原因となったが、現在でも観光なとで風評だと被害を出しているのは、mitの構造改革で弱った経済プログラムの職種だけが崩壊している。金融公庫の詐欺事件にしても、竹中の司令塔下にあった堀江の詐欺事件も、アメリカによるイラクテロ戦争の疑惑も、全部mitが世界の教育団体に提言して始まった負の遺産だ。その一つがここだ。留学組を集めて竹中を作る組織。全員超反日だ。
http://web.mit.edu/misti/mit-japan/
ロックフェラーが座長である日米教育委員会では、フルブライト奨学金の受給により現在勉強・研究活動中の方々を「グランティー」と呼んでいます。
http://www.fulbright.jp/ong/j_list.html

結論。最近の大学生はただのロボットだ。アメリカの模倣をさせられているだけの実質精神が改竄された無能状態。大学からmitなどのロビー留学を廃止させて、相手を監視する大学留学に変更するべきだ。左翼活動も、右翼活動も、sex理論までもが英米のmitが仕込んでいると知らないバカ学生が多すぎ。相手国を潰す学術を自国に向けたというバカな国は世界で日本だけ。親米ではいけないのだ。ついでに竹中は韓国の大臣を兼任してます。また中国人や親友も多数とのことだ。知らないのはバカ産経論者だけ

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HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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