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読書の速度と会話の速度

私は、ロシアの神秘思想家、あるいは霊能者のグルジェフが言っている、「理性のセンターと感情のセンターは別」という考えをかなり信じているのだが、要するに「感情は理性ではコントロールできない」ということである。そして、しばしば感情は理性より強い。世の中が理性だけで動いていたら、誰も恋愛などしないwww 結婚の方は理性でやるものだから、今のように経済的に恵まれない庶民が結婚しないのは当然(合理的)である。

それはともかく、下のツィートの「識字と虚構読解力、そして会話力はすべて別」というのは面白い考え方である。(虚構読解力と識字が別かどうかは疑問だが。)確かに、文章を読む習慣が無い人ほど会話力はむしろ高いような気がする。

会話力の中の語彙は、会話経験の中で覚えた語彙だから、間違いも多いが、「ちゃんと操れる語彙」になっている。これは外国語会話でも同じで、英語の文章読解能力と英会話の能力とはまったく別に思える。英会話は、「場に応じて即座にちゃんと操れる英語語彙や英語短文」を持っているかどうかで決まるのであり、テスト以外ではのんびりと読んでいい英文読解とは異なる技術である。
なお、文章を読む習慣が積み重なった人は、他者の言う言葉の意味内容を正確に理解しようとする傾向が強すぎて、実際の会話のテンポに合わない傾向があると思う。
要するに、会話というのはテニスやピンポンのラリーのようなものであり、いちいち考えている暇はなく、勘で打ち返すものだ。だから、いわゆる「陽キャラ」連中の会話内容を後で検証したり、外部から見ていると、論理性も倫理性も無い、(冗談の内容もだいたいが他人の真似である)滅茶苦茶なものであることが多い。
なお、会話のテンポが異常に速くなったのはテレビが広まってからであり、それ以前の映画を見ると、会話のテンポは実に穏やかなものである。






さんがリツイート

あえて名前は伏せますけど、ある人気アイドルの女の子で「漫画は字が多いから読めない、絵だけ見てる」と話す子は10年前に既にいたんですよね。その子は普段の会話ではむしろ頭の回転が速い子で、観客の声にも当意即妙で返す。識字と虚構読解力、そして会話力、これ全部別のような気がするんですよね。


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考えること
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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