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「卑下する」の用法の問題

これは、私としては珍しく、ひろゆきと同意見であり、この発言はある意味勇気のある発言だと思う。と言うのは、「卑下する」は「自分を卑下する」場合に用いるものだ、というのはおそらく日本語の「暗黙のルール」であって、言葉のいい加減なネット社会では「他人を卑しむ」意味で用いるのはわりとよく見られるからである。
つまり、自称国語学者たちが、「卑下する」を他人を卑しむ場合に使うのはもはや「普通」なのだから、それでいい、と言うことが予想されるのである。最近ネットでは人気の無いひろゆきの発言なので、ネットではひろゆきのこの発言を攻撃するコメントが続出することも予想される。
私は「発言の是非はその内容で判断すべきだ」と考えている。上越市長の場合は、市長本人の学歴差別意識が、その発言から明らかになったわけで、「謝罪する」対象は大学に進学しなかった日本国民全員だろう。
なお、私は、これからの時代は「工業高校卒」の人間は重宝な存在になるのではないかと思っている。実際、産業界では大企業経営者がそれに近い発言をしている。農業や工業(たとえば電通的な虚業ではなく、真の意味での実業)の世界では現場の人間が主役だろう。上越市長発言は「社会が見えていない」「意識が低い」ということだ。大学の工学部を卒業しながら、工学と無関係な「環境運動」で政治家への足掛かりを作った人間だから、もともと工業系への自己卑下があり「しかし、同じ工学系でも俺は大卒だ。工業高校卒とは違う」という変なプライドがあるのではないか。まあ、その発言からそう見られても当然だろう。

(以下引用)
ひろゆき氏© 東スポWEB

2ちゃんねる開設者で実業家のひろゆき氏(47)が20日、「X」(旧ツイッター)を更新。新潟県上越市長の謝罪の言葉を疑問視した。


上越市の中川幹太市長は、18日の市議会一般質問で工場誘致に関して質問された際、「工場では高校を卒業したレベルのみなさんが働く。頭のいい方だけが来るわけではない」と発言。この発言が問題視され、19日に報道陣に対し「深くおわびする」と謝罪。「人材確保に困っている状況を指摘したかった」と釈明した上で「高校を卒業したみなさんは、工場などで上越の産業基盤を支えてくれている。卑下するつもりはない」と話した。


ただ、ひろゆき氏は「卑下するつもりはない」という発言が引っ掛かったようで「大卒の中川市長が言ってることは、日本語として意味が通じない気がするのですが、、」と言葉の使い方について疑問視した。


「卑下」は一般的に、自らをいやしめる、へりくだるといった意味で使われる。市長は「見下す」といった意味合いで使ったようだが、ひろゆき氏の指摘通り、かなり違和感のある発言ではある。


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