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「万里の長城」が作られた理由

「ネットゲリラ」氏による「万里の長城の意義」の解説だが、目から鱗が落ちた。これはゲリラ氏が自分で考えたのか、それとも何かの学説を読んだのか、どちらでも敬服する。
私自身、あの程度の高さや幅で、しかも「万里」も続く長さの壁ならどこからでも軍の侵略は可能だろう、と前々から不思議に思っていたが、軍隊の侵略ではなく、遊牧民自体の土地侵食を防ぐ意味なら納得である。
古い映画だが、私自身は数年前に初めて見たウィリアム・ワイラー監督ゲーリー・クーパー主演の西部劇映画「西部の男」は、知られざる名作だが、その中で農民たちとカウボーイたちの争いが描かれている。つまり、カウボーイたちは牛を移動させるために農民たちの農地の存在が邪魔なのである。土地には本来所有権などは無い、という意識があったのかもしれない。
このカウボーイと農民の争いは、下の話と通底しているようだ。
ちなみに、「西部の男」には、自分で勝手に判事を自称して勝手に裁判をやった名物男のロイ・ビーンが出てくる。その後、ロイ・ビーンを主人公とした映画が何本かあると思うが、その下敷きは「西部の男」だと思う。

(以下引用)

ところで、万里の長城が作られた理由なんだが、「蛮族の軍事的侵略を防止する」みたいに思われているが、実はそうじゃない。遊牧民たちが、勝手に入ってきて、畑の作物を羊が食い荒らすからです。遊牧民には、土地の所有という概念もないし、作物の所有権という概念もない。農耕民と遊牧民の可動範囲を、明確な境界によって分ける必要があったから、あんな大仰な塀が必要だったのだ。中東がいつまでもゴタゴタしているのも、住んでいるのが基本的に「遊牧民」だから。国境もないような土地では、そもそも国家が成り立たないw

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