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平等とは「上級国民」からの搾取か?

「谷間の白百合」さんのブログ記事の一節で、興味深い発言だが、説明がほしいところだ。
今回の記事タイトルでその発言の理由を推測したが、別の理由だろうか。

私自身、共産主義は現実化不可能な思想だとは思っているが、それを理想とする人間を批判する気はない。そして、社会主義と共産主義は似て非なるものだと思っている。(この件は何度も書いている。高校の「公民」の中でちゃんと説明されているはずだ。)
社会主義の中でもマルキシズムは特殊で、その「階級闘争」の思想が社会主義や共産主義への世界的嫌悪を生み出したというのが私の考えである。つまり、私は社会主義者だが反マルキシズムである。

それ以前の「空想的社会主義」のまま世界の歴史が進んでいたら、政治が大資本家のためのものではなく、一般大衆の幸福と生活向上のためのものである「社会主義的資本主義」の世界が生まれていたと思う。

「社会主義の本質は社会福祉である」というのが私の思想で、社会主義は必ずしも「平等」を目的としていない。単に「極貧生活をしている人間を援助して人間らしい生活を可能にさせる」、というだけのことだ。これは「空想的社会主義」の時代の社会主義思想の本質である。
なお、「努力しない人間を援助する」ことを異常に攻撃する向きが多いが、大多数の貧困者は「努力したに関わらず貧困生活に陥っている」と思う。もちろん、努力せずに貧困化した人もいるだろうが、それは努力なしに最上級の生活をしている上級国民子弟がいるのと同様の話にすぎない。特殊な一部を全体の象徴とする詭弁である。

(以下引用)

「平等主義というのは搾取と同じ構造で、しかもよりタチが悪い」
わたしもこの言葉に激しく同意します。
これ以上に平等主義、共産主義の本質を言い得ている言葉はないと思うくらいです。  

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