政治家にも官僚にも、高度な知識と知性を持った人間はたくさんいるに決まっている。そうでなければ国家は成り立たないだろう。隠居爺氏は、「(責任を要求される)毎日の仕事をするだけで偉い」という観点は無さそうである。日本が属国であることは、今の政治家や官僚の責任ではない。仕事の一部は、無理やりに米国に強制され、脅迫されたことを彼らは仕方なくやっているのである。で、隠居爺氏の記事は、脅迫された人間が悪い、と言わんばかりである。その無責任さに、私はむしろ義憤を感じる。
確か孔子も、「その立場でないなら、他人の仕事を批評するべきではない」という意味のことを言っていたはずだが、これはまあ、いつも無責任な記事を書いている私自身に跳ね返ってくる言葉のようだwww しかし、まあ、一応は公正であろうと自戒してはいるのである。
ついでに言えば、石破の総裁選勝利が選挙前から決まっていた、という隠居爺氏の推理は、石破総裁決定の時の麻生の呆然自失の表情を無視した推理だろう。あの顔は演技でできる顔ではない。
「石破政権は、日米同盟を(中略)安全保障に貢献することを目指している。」という文章が含まれています。これがいささか腑に落ちません。
なぜなら、この石破論文の日付けが総裁選前の9月25日になっているからです。つまり9月25日に石破総理は自分が総裁になることが分かっていたような書きぶりです。
というのは、引用文の赤字部分が「私、石破が総理になり政権を取ったなら」の意味として、普通に読めるだろう。
(以下引用)
石破論文に関してはこの辺で終わりにしようと思いますが、最後に一つ。今回ご紹介した「米英同盟なみに日米同盟を強化する」の中に、「石破政権は、日米同盟を(中略)安全保障に貢献することを目指している。」という文章が含まれています。これがいささか腑に落ちません。
なぜなら、この石破論文の日付けが総裁選前の9月25日になっているからです。つまり9月25日に石破総理は自分が総裁になることが分かっていたような書きぶりです。そうですよね、分かっていたんでしょう。そもそも総理にもならない政治家が、こんな大上段に振りかぶった外交政策、安全保障政策を打ち出すはずがありませんし・・。
以前からの私の推理になりますが、今年の4月に麻生太郎がトランプに会いに行っており、石破総理が誕生するのはその時に決まったのだと思います。ですから、総裁選は完全な茶番になります。
総裁選の目的は顔見世興行というか、揃い踏みをすることで、自民党を国民に注目させ、売り出すことでしょう。総選挙を有利に戦うためです。自民党総裁戦というのは部内の選挙です。仲間内の選挙です。そんなものは最初から根回しされているに決まっています。総裁選が終わるまで誰が総裁になるか分からないなどあり得ません。会社の次期社長が、取締役会が終わらなければ誰か分からないなどということは、余程の事情がない限り起きないのと同じことです。
では、総理就任前になぜこのような石破論文を公表したかといえば、総裁になった後でこのような夢物語を公表しては責任を問われる、あるいは問題視されてしまうからでしょう。ただし、それと同時に石破政権の狙いはここにあるということをあらかじめ、国会議員を含めて知らせておく必要があるとの判断もあったのだと思います。それゆえ、煮え切らない形の寄稿になったのでしょう。
それにしても、日本という大国(超大国ではない)の総理大臣が、この程度の軽薄な思考内容しか持っていないことを晒すのは、日本がさらに馬鹿にされることにつながります。日本の国際的地位の低下に拍車をかけることになります。
石破総理の周りには、官僚を含めてもう少しものの分かった、質の高い人はいないのでしょうか。いないのでしょうねえ。それが日本の自民党政治の限界なのでしょう。