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米大統領選の結果は既に決まっている?

「株式日記と経済展望」から転載。
記事内容が面白いので、記事紹介である。内容は「徽宗皇帝のブログ」向きだが、一種のキワモノ記事でもあるので、こちらに載せた。
こういう、いずれ結果が分かるような「当てモノ」記事は、書く人の実力や真価が判定される記事だから、書く方も勇気が要る。その意味で増田俊男はなかなか勇気があると思う。
実際、書かれた内容も興味深い。なぜ、あれほど前評判の高かったトランプがテッド・クルーズに敗れたのか、私も不思議に思っていた。そのテッド・クルーズはばりばりの右翼代議士のようであり、増田俊男の言う「戦争をやるための大統領」だと考えれば、なぜ彼がアイオワ州で勝ったのかも理解できる。トランプは一見そう見えるほど右翼ではない。人種差別主義者だが、アメリカが外国に出兵して戦争をすることには反対していたはずだ。米政府(CIA)がISISを操縦していたこともばらしていたし、TPPにも反対していた。そういう人物が大統領になることは、軍産複合体にとってはマズイだろう。
ということで、私は増田俊男の見方にほぼ同意している。米国の政治とカネ(経済界)の関係については、やはりその言葉は聴くに値すると思う。
なお、「~経済展望」管理人氏の(私のコメント)も載せたが、彼の「ルビオが勝つだろう」論には、私はあまり賛成しない。政治の「背後勢力」がルビオを次期大統領に決めているならば、最初からアイオワでもルビオが勝ったのではないか。


(以下引用)

アメリカにとって、その時々に必要な大統領はCIA、ペンタゴン、軍事産業からなる軍産複合体が決める

2016年02月04日 | 外交

「アメリカに大統領選は不要」と述べ、アメリカにとって、その時々に必要
な大統領はCIA、ペンタゴン、軍事産業からなる軍産複合体が決める

2016年2月4日 木曜日

「人気」は「本気」ではない! 2月3日 増田俊男

米大統領選2016年を占うアイオワ共和党大会が昨日(米時間)開かれテッド・クルーズ(テキサス州選出上院議員)がドラルド・トランプ氏(不動産王)を押さえて勝利した。

トランプ氏は全米各州で圧倒的な「人気」でアィオワ州でも党大会前はテッド・クルーズ氏を大差で引き離していた。

トランプ氏は過激かつ極端な発言で物議をかもすことで人気を集めてきた。

私は「小冊子」(Vol.76)で「トランプ氏は今まで事業で5回倒産し、6度目の倒産が迫っていたが、大統領選という妙案を思い付き、実行してみたら大当たりし彼のジャンクボンド(信用度が低い社債)は飛ぶように売れ倒産を免れた」と述べた通り。だからテッド・クルーズ氏が勝ったことでトランプ氏とテッド・クルーズ氏はそれなりにほっとしただろう。もともとトランプ氏はアメリカの大統領などと言う器でないことはご本人が一番よく知っている。

あり得ないことだが、仮にトランプ氏が大統領になって一番困るのはご本人。

民主党大会ではヒラリー・クリントン氏と上院議員ベニー・サンダース氏で争われたが、全くの互角になり、カウティ―(群)の中にはコインを投げてどちらかを決めたところが数か所あったほどだった。

前記小冊子で「アメリカに大統領選は不要」と述べ、アメリカにとって、その時々に必要な大統領はCIA、ペンタゴン(国防総省)、軍事産業からなる軍産複合体が決める。決めた者以外の候補が勝ちそうになれば、ちょうどアル・ゴアとブッシュ戦の時のように、アル・ゴアの支持者を一時的に重犯罪人名簿に移し選挙権をはく奪、それでもブッシュ不利が判明したので民主党が多いカウンティ―の投票箱を数箱すり替えた。本当のアメリカは、アメリカを支配している者しか知らない。実は政治目的の為には何でもありなのである。大統領選などというローズボール(恒例カレレッジ・フットボール)並みのお祭りがあるおかげで、テレビ局は時間の空白を興奮に満ちた画像で埋め、新聞社は白紙を大見出しとリアルな写真で埋めることで高い広告代を得ることが出来る。

2001年から二期、軍産複合体に選ばれたブッシュ大統領は300兆円と15万人の兵隊を中東戦争につぎ込み、終わらぬ戦争を結果なしで終わらせた(結果があったのでは次の戦争が出来ない)おかげでアメリカの財政は困窮、国民の戦意も消え失せたので、2009年から8年間は、平和型のオバマ大統領を選びFRBに同じく300兆円の緩和資金をばら撒かせ国民を元気付け、8年間の休養と同時に次の第五次中東戦争の準備をさせた。

従って次期大統領は戦争内閣である共和党候補でなくてはならない。

民主党のクリントン対サンダース戦など無駄なことだがメディアと国民の娯楽の為には必要なこと。

今回の「小冊子」では「芝居」のストーリー作りから演出などとして真のアメリカを解説した。


(私のコメント)

昨日は芸能界とヤクザとマスコミと政界の繋がりを書きましたが、世論の形成にはヤクザとマスコミのタッグが出来て大きな成果を上げて来た。ヤクザは政界の汚い部分を請け負っていますが、甘利大臣もヤクザにはめられて失脚した。TPPは利権の巣窟であり功績のあった甘利大臣は邪魔になって来た。

安倍総理にしても役目が終わればヤクザが動いて辞めさせられるだろう。ヤクザと言ってもチンピラヤクザではなく、CIAや産軍複合体に繋がるヤクザであり週刊文春などもその道具に過ぎない。だから週刊文春に甘利大臣はやられた。

アメリカ大統領も実質的に決めているのは増田氏が書いているように、「アメリカにとって、その時々に必要な大統領はCIA、ペンタゴン(国防総省)、軍事産業からなる軍産複合体が決める」のであり、トランプ氏もジョーカーに過ぎない。

おそらく共和党の本命の候補はルビオ氏であり、ルビオ氏は安倍総理が靖国参拝で叩かれていた頃に来日して安倍氏を励ましている。その記事でも将来の大統領候補と書かれていたが、日本には根回しできたのだろう。だから当時からCIAやペンタゴンではルビオ氏を次期大統領にする計画だろう。

大統領選挙はお祭りでありガス抜きに過ぎず、オバマを選んだのも経済立て直しのためでありリーマンショックが起きて戦争が出来ない状態になってしまったからオバマを選んだ。しかし石油が暴落してダブつくようになって中東は用済みとなり、中国にターゲットを絞っている。

中東では近代兵器を使った戦争が出来ずに対ゲリラ戦では産軍複合体も商売あがったりだ。アジアシフトもオバマ大統領は口先だけですが、共和党政権では本格的なアジアシフトで朝鮮半島や台湾や南シナ海でのラインが最前線となる。その為の安倍政権であり、だから早めにルビオ・安倍会談が行われた。

ウォール街も、中国主導のAIIBには危機感を抱いており政治献金はルビオ氏に集まるはずだ。トランプ氏はジョーカーであり本人の暴言は計算済みであり本気で大統領になるつもりはない。トランプ氏の大統領選立候補は売名が目的であり、トランプタワーと言う名が示すように有名になる事が目的であり、大統領が務まる役者ではない。

しかし大統領選挙では欠かせぬ役者であり、テレビショーの司会者でもあったから選挙を盛り上げるにはトランプ氏は欠かせない。アメリカのマスコミもCIAや産軍複合体とグルだからトランプ氏を盛り立てているが、いくら暴言を吐いてもマスコミが叩かなければ意味が無い。

アメリカは日本ほどマスコミの影響力は無いが、選挙資金のある候補が勝てる。テレビCMでの大統領選挙の影響力は大きく巨額な選挙費用が使われる。オバマ氏も大衆からの献金で集めた事になっているが多くがウォール街からのものでありそれでクリントン氏に勝てた。

ウォール街に対抗しようとしているのはロンドンのシティーであり、それでイギリス政府は中国と手を組んで人民元をSDRに組み入れたり、AIIBにイギリスが加わったりしてウォ-ル街との対立が深まっている。それを叩き潰すには中国を叩き潰さなければならない。

ウォール街とCIAやペンタゴンや産軍複合体の利害が一致してきており、これほどアメリカの戦略が見えやすい時期は無い。中国が柔軟に手を引けば何も起こらないが、習近平はアメリカとの対立路線を突き進むだろう。中国はAIIBでウォール街の虎の尾を踏んでしまったから中国をかばってくれる勢力が無くなってしまった。

私がアメリカを動かす黒幕ならば、クリントンでは使いづらくて若手のルビオを選ぶだろう。トランプはカネがあるからカネで動かす事が難しい。ウォール街も中国の人民元の自由化を求めてきたが中国は自由化するつもりはないようだ。これでは協力してきたウォール街も中国を見捨てざるを得ない。



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