「播州武侯祠遍照院」から転載。
前に書いたように、易占者としての忠武飛龍さんの能力を私は高く買っている。その飛龍さんが、今後の日本はどうなるか、と易占をしたところ、最悪の卦が出たようだ。「沢水困」という卦である。私の嫌いな卦が幾つかあるが、その中でも大嫌いな卦である。しかし、易の効用は、前途にある困難を示すことで、それへの対処を考えさせ、心構えを作らせるところにある。むしろ易で良い卦が出たために気が緩んで悪い方向に向かう、ということもあるだろう。つまり、「運命は変えられる」というのが易の基本にはある、と私は考えているのである。そうでなければ占いなどをする意味は無い。悪い運命の「可能性」が前途にあろうと、あらかじめそれに備えることで、それを良い方向に変えることができる、と私は考えているわけだ。
さて、下の記事についてはほとんど解説の要は無いだろう。「大人は吉にして咎無し」という部分をどう解するか、くらいか。私自身、易占をしていつも困るのが、この「大人は云々」というフレーズである。人格的な意味ならば、私はたいていの人間よりは大人(たいじん。器量の大きい人間)であるつもりだが(笑)、実は易で言う大人とは「身分・地位のある人間」のことではないか、と私は考えている。これは、易というものは本来、君主や地位の高い人が運命を占うために作られたものだと私は考えているからだ。したがって、「大人は吉にして咎無し」と出たとしても、それは下層階級の人間の運命を示すものではない、と残念ながら考えざるをえない。
下層階級の人間の運命は「池が涸渇寸前のひどい状態にある」という状況になる、ということをまず前提として覚悟することである。
飛龍さんは、そうした運命への対処として「天火同人」という卦を示している。これも実際に易に問うたのだろう。身近な他人や家族と仲良くする、公明正大にふるまう、ということが大事で、共同事業などに事態解決のヒントがある、などのようだ。
まあ、どうせ人間、一度しか死なないのだから、不幸が実際に来る前からあれこれ悩むよりも、毎日をノーテンキに愉快に生きるのがいいだろう。
私の場合は、毎日少しの酒が飲めればそれで十分幸せであり、何の不満も無い。不満は、自分のことではなく、この社会に充満する無数の不幸はその気になれば簡単に救えるのに、僅かな人間の欲望の犠牲となって多くの人が苦しんでいる、ということに対する不満だけである。つまり、宮澤賢治の言葉だと井上ひさしが書いていたが、「世界が全体幸せにならないうちは、本当の個人の幸せはありえない」ということである。
(以下引用)
2013年07月23日
カテゴリ:易に聞いてみました。
易で、「今後の日本はどうなる」と漠然としたことを聞きました。
まあ恐ろしい結果です。
沢水困 2爻
http://www5.ocn.ne.jp/~keisho/64/k47.html
上記文抜粋
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卦 辞
困。亨。貞。大人吉无咎。有言不信。
(こんはとおる。だだし。たいじんはきちにしてとがなし。ことあるもしんじられず。)
運 勢
「困」は困窮、苦しむこと。
「沢水困の時、通じる。貞正でいることだ。大人は吉で、必死に頑張り問題はない。このような時は、いくら訴えても信じてもらえない」。
この卦は池(沢)に穴があき、水が流れ出て、池が涸渇寸前のひどい状態にあることを示します。したがって、沢水困の時は、ふさいでもふさいでも底から水が漏れるように、物心ともに困窮する時です。しかしこれ以上悪くなることはないと考え、ありのままの運命を受け入れ黙々と所信を貫くことです。いいわけや弁解、および無駄使いは差し控えること。
・・・・中略・・・・・
爻辞 困于酒食。朱〓方來。利用亨祀。征凶。无咎。
(しゅしょくにくるしむ。しゅふつまさにきたる。もちいてきょうしするによろし。いけばきょう。とがなし。)
対処法
[朱〓」は天子の礼服、すなわち天子のこと。「亨祀」は祭祀のこと。「酒食にも事欠いて困っているが、やがて天子が訪れて登用してくれるだろう。祭祀でもとり行うことだ。こちらから進めば凶。問題はない」。生活困窮の時ですが、時を待ち堪え忍ぶことです。相手の出方を見て対処すること。
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抜粋終わり
>言うこと有れども信じられじ
国家のいうことを信じるな。政府・マスコミを信じるな。同時に我ら庶民の訴えなどひねりつぶされる・信じられない。
そういう混乱の困った世の中になる。
でそれの中を生き抜くには、
天火同人 5爻
http://www5.ocn.ne.jp/~keisho/64/k13.html
上記文抜粋
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卦 辞
同人。于野。亨。利渉大川。利君子貞。
(どうじんやにおいてす。とおる。たいせんをわたるによろし。くんしのていによろし。)
運 勢
「同人」は同人雑誌の同人、志を同じくすること。「天火同人の時、同じ志を持った者同志が、広々とした野原のように公明正大であれば通じる。大川を渡っても良い。君子は貞正であれば良い」。天火同人の時は、正々堂々と公明正大に、皆と仲良くして進む時です。たとえば、共同事業などは成功しやすいでしょう。しかし、私利私欲の固まりのような人なら、天火同人の時のチャンスを活かしきれないでしょう。共同は共同でも、本当に腹を割れるような相手と手を結ぶことがポイントです。
・・・・・中略・・・・
爻辞 同人先号[口兆]而後笑。大師克相遇。
(どうじんさきにはごうとうしてのちにわらう。だいしかちてあいあう。)
対処法
「号[口兆」」は泣き叫ぶこと。「大師」は大軍のこと。「天火同人の時、最初は泣いたりわめいたりすることがあるが、後には笑うことができる。つまり大軍を出して戦に勝ち、やっと仲間と会うことができるからだ」。滞っていた難問がやっと解決する時です。積極的に動きましょう。最後に笑うのはあなたです。
◎大変良い時です。
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抜粋終わり
気の利いた仲間と集団を作ってそれで行きましょう。
企業や役所という「銭儲け」のたまり場よりも、家族・友人で「生きていくこと」を大事にしましょう。
私とっては「結婚するのもどうか・・・」てものあるが、未だ相手も資本もないので、未定。
再見!
追記
コメントでご要望あれば、もう少し変卦等の詳細を書きますけど。