つい先ごろまでは世界は「供給過剰」だったのであり、それがなぜいきなり供給不足になったのか、それは政治情勢と経済が連動しているからである。つまり、ウクライナ戦争を境にして「新しい東西対立」が発生したわけだ。その根本原因が西側にあることは言うまでもないが、だからと言って、現在のような世界的インフレ(物価高騰)と一般人の貧困化を座視しているわけにはいかない。
まあ、日本の場合は中ロ側に付けば将来的にはかなり安泰だが、それができないように米国に縛られているわけである。論理的には、日米安保体制の解消、解約が一番単純な解決法だが、現実的には一番困難だろう。さて、そこをどううまく立ち回るかだ。国民がいくら嘆いても、庶民には解決はできない話である。安倍が死んで日本政治に青空が見えたと思ったが、総理が岸田では何も変わっていない。気の長い私もそろそろ岸田に愛想が尽きている。岸田は、その気になれば「戦後最良の政治家」になれるポジションにいるのだが、そんなに我が身が可愛いのだろうか。60歳か70歳くらいになれば、恥ずかしい生き方で長生きしてもあまり意味はないことに気づきそうなものだが、何のために政治家になったのだろう。ただの馬鹿なのか?下種なのか?
(以下引用)
見えない戦争 ~“異常な”インフレの構造を読み解く(前編)~
今回は、世界的に供給超過(需要が飽和)であるのに、デフレではなく、インフレなのはなんで?
という疑問を紐解いていきたいと思います。
(シリーズ前回記事はこちら)
世界情勢からマクロ経済を俯瞰すると、中東がロシア側についたことで、米国側である西欧の先進諸国(日本含む)でインフレが起こっています。
一般的にインフレとは、以下のような循環構造のことを指します。
景気がよくなる
→給料UPで収入が増える
→買い物意欲がUP
→需要UP・消費拡大
→供給不足・値段が高くてもかってもらえるので物価UP
→供給量増やすべく企業が設備・人に投資を加速
→仕事増える
→景気良くなる・・・という循環です。
しかし、現在起こっているインフレは上記のどこを切り取っても不整合をはらんでいます。
例えばみなさん、いま景気が良いなぁ~という実感を持てていますか?
購買意欲は上昇していますか?
消費拡大の実感、ありますか?・・・
国民の本音は、景気が良いとは言いづらく、物価上昇に賃上げが追い付いていない
ので財布のひもは固いまま、その結果、消費も拡大せず・・・
ではなぜ“インフレ”と言われているのでしょうか?
現在起こっているインフレは、一般的にいうインフレとは異なる、“異常は”インフレ”なのです。
そしてこの、”異常な”インフレの原因は大きく二つあります。
ひとつは通貨の過剰発行であり、もう一つは需要>供給により引き起こされるインフレです。
インフレの根源は通貨の過剰発行
インフレの最大の要因は、異次元緩和(中央銀行)による通貨の過剰発行です。単純に市場
に出回る通貨量が倍になれば、価格が倍になるという構造で、その分通貨価値は下落します。
通貨価値の下落は、まず外為レートに現れます。
国内に目を向けると、2014年に始まった異次元緩和での円増発で、円はドルに対して
約60%~70%下落し、10年間に渡る円安傾向が現在も続いています。
通貨の価値が下落すると、輸入価格が上昇するので、国内にインフレが起こるという仕組み
です。
基軸通貨であるドルの増発は、世界に対して上記と同じ構造を生み出すこととなり、世界的な
“異常な”インフレ発生の根源となっているのです。
もうひとつの原因である需要>供給
もうひとつの原因は、需要に対して供給不足から発生するインフレです。
ただし、一般的なインフレであれば、あくまでも消費の拡大に供給が追い付かないがゆえに
発生する状況であるのに対し、現在の供給不足は西側先進国の過剰発行マネーに対して
ロシアや中国をはじめとする資源国が供給側から意図的に仕掛けた供給不足だというところが
ポイントです。
以上二つの要因が掛け合わさり、行き過ぎた資源の高騰による、行き過ぎた物価高が起こっています。
これが“異常な”インフレの正体です。
次回は引き続き、この”異常な”インフレの中身について具体事例を上げながらさらに詳しく紐解いていきたいと思います。
お楽しみに。