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政権の滅亡か、国民の滅亡か

「in deep」中に引用された記事である。
内戦というと、(同じような文化基盤を持つ国民同士の戦いなのだから、お互いに理解も同情もあるだろうから)我々は国と国との戦争ほどの悲惨さは無いのではないか、と想像してしまうかと思うが、逆にそれ以上の悲惨さのようだ。少し考えれば当たり前の話である。戦争がすべて自国の中で終始するのだから、ほとんど確実に戦災を受けるし、無傷ではそこから逃れようもない。逃れるなら、財産一切を捨てて難民になるしかない。
しかし、全人口の半分が住居を失うような内戦にまでなるとは、ISIS登場のころ、いや、その前の「自由シリア軍」(いったい、彼らはどこへ行ったのだ。ISISに吸収合併されたのか。)のころには想像もしなかった。逆に言えば、そうなる前にシリア政府が倒れているだろうと想像されていたのだが、シリア政府のしぶとさも大変なものだ。何しろ、全欧米がISISのバックにいるのだから、ベトナム戦争時の「アメリカ対ベトナム」以上に凄い戦いだとも言える。幕下最下位の力士が横綱と水入りの大相撲を取っているようなものだ。
ただし、今回は、その欧米勢は背後に隠れていたが、しびれを切らして、欧州空軍によるシリア爆撃が実行されそうな形勢である。つまり、黒幕がいよいよ表舞台に登場だ。世界は、これで、ISISとは実は欧米だ、という事実をはっきりと認識するだろう。
だが、それにしても、シリアのアサド政権は抵抗しすぎたのかもしれない。太平洋戦争時の日本帝国みたいだ。「国体」を守るために、国民があまりに犠牲になりすぎた。かと言って、ここでシリア政府が白旗を上げて、欧米帝国主義の勝利を見るのも不愉快極まりない話である。
司馬遷の「天道是か非か」ではないが、悪が栄え、善が滅びるとは、世界には正義は無いのだろうか、などと慨嘆したくなる。


(以下引用)

内戦のシリア、1060万人が住居失う 全人口の半分
CNN 2015.09.13

国連などは13日までに、内戦下にあるシリアで戦闘などに巻き込まれ、居住先を失った住民が約1060万人に達したと報告した。2011年の内戦開始前の総人口の約半数に当たる。

世界全体で同様の環境にある住民総数のうち、5人に1人がシリア人になる計算だという。シリアから逃れた住民数は国際社会では近年にない規模としている。

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