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戦争の美化と軍事国家化をやめよ

戦争がいかに冷酷で非道なものか、ということを、ベトナム戦争で従軍し、戦場で何人もの人を殺し、帰国した後でPTSD(戦後心的外傷症)になり、何年もかかってそこから回復し、その後戦争の悲惨さを人々に訴える「平和の伝道師」になった或る黒人の書いた本から転載する。この本は名著である。お固い本の苦手な私でも数時間で読め、しかも戦争や軍隊の真実の姿がよく分かる。日本のすべての小中学校の図書館に、特に沖縄の学校に置くべき本だ。
先に、その最後のあたりにある、「憲法9条」についての、他の人からは聞いたことのない、或る指摘を引用しておく。地図上の、大きすぎて誰も気づかない文字のようなものだ。

強い軍隊、大量破壊兵器を持っていても、安全は得られません。けれど、九条のような憲法、法律を持っていることは、安全をもたらしうるのです。なぜなら、それはだれにもその国を攻撃する理由を与えないからです

(以下アレン・ネルソン著「戦場で心が壊れて(元海兵隊員の証言)」〈新日本出版社〉から引用)


私たちは、武器を持った敵はもちろんのこと、女性も子どもも老人も、数多く殺害しました。正規軍が相手ではない戦いでしたから、だれが敵でだれがそうでないかを戦場で区別することはできなかったからです。戦闘が始まったら、ジャングルの中で動いている者は、味方の兵士以外、すべて撃ちました。
包囲した村に女性と子どもしかいない場合、男は敵の戦士です。彼らは周囲のジャングルに潜んでいるはずでした。そういう場合、私たちは、村に残っている女性や子ども、老人を殺し、その死体を村の入口にわざと見えるように並べ、敵をおびき出すという残虐非道なこともはたらきました。


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酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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