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今、作家の時間

「現代ネット」記事から転載。
この中の前田検事の調書の作り方が面白い。「いま作家の時間。司馬遼太郎みたい。」「ここで大久保さん(利通か?)登場!」などと奇声を上げながら書いていたという。まさしく検事調書とは検事の一方的な作文・捏造文書であることがばればれである。


(以下引用)



無罪確実 小沢一郎スピード判決 年内復権
【政治・経済】
2011年3月10日 掲載
指定弁護士いよいよ手詰まり 捏造検事の調書にまですがる
 やはり「強制起訴」はムリがあったのではないか。もともと「無罪」が確実視されている「小沢裁判」で、検察官役の指定弁護士の立証方法に手詰まり感が出てきた。とうとう、証拠改ざんで逮捕された前田恒彦元検事が作成した供述調書まで証拠請求する事態になっているのだ。
 証拠請求されたのは、現在公判中の「陸山会事件」で作成された元公設第1秘書の大久保隆規被告の供述調書。検察が任意性や信用性に疑いありとみて、自ら証拠請求を撤回したシロモノである。
「陸山会裁判では、大久保秘書が前田検事の取り調べの様子を身ぶり手ぶり、詳細に証言しています。それによると、前田検事はロクに質問もせず、取調室に持ち込んだ私物パソコンを打ちながら、『いま作家の時間。司馬遼太郎みたい』と言って調書を作成。『ここで大久保さん登場!』などと奇声も上げていた。『村木事件』の時と同じように調書をデッチ上げていた可能性が高い。常識で考えれば、そんな調書を裁判所が証拠として認めるとは思えません」(司法ジャーナリスト)
 なぜ、指定弁護士は“玉砕”覚悟で大久保調書を請求したのか。名城大教授で、元検事の郷原信郎氏はこう言う。
「小沢氏を有罪に持ち込むための証拠が他にないからでしょう。あったら請求しませんよ。私は強制起訴が遅れた理由も、この大久保被告の調書の扱いをめぐって指定弁護士が逡巡したとみています。指定弁護士は検察官役としての『義務』と考えて証拠請求し、仮に同意されなくても仕方ない、と考えているのではないでしょうか」
 指定弁護士が裁判のよりどころにしている衆院議員、石川知裕被告の供述調書も今やグラグラだ。取り調べでは小沢に「報告、了承を得た」と話していたが、裁判ではこれを全面否定しているのだ。
「指定弁護士の“武器”である直接的な証拠は石川被告の調書しかありません。しかし、否定されたままでは検察審査会が断定した“小沢共謀”の立証は難しい。何よりおかしいのは、事件の動機です。指定弁護士は、小沢が衆院に提出した資産報告書の預貯金の記載が『なし』だったのに、『政治資金収支報告書』に土地の購入代金4億円を記載すると不自然さが目立つからだとしていますが、仮に資産報告書に書き忘れていても罰則規定はない。そもそも普通預貯金なら、何億円あろうが書く必要もありません。これが果たして動機になるのか。こうなるとイチャモンの類い。よほど厳しい状況なのでしょう」(前出の司法ジャーナリスト)
 公判前整理手続きは16日から始まり、初公判は夏ごろ。長期化を懸念する声もあったが、争点が絞られているだけに年内判決は確実だ。小沢「完全復帰」も時間の問題になってきた。

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