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ギリシアの取るべき道

私のブログは、思考過程をそのまま書いているだけだから、とりとめが無いのは当然である。(夏目漱石の『猫』の中で苦沙彌先生の文章を評した「行雲流水のごとし」式の文章だ。)本来なら他人に見せる必要も無いものだが、書いた後で読み直し、誤字や誤文の訂正、文章順序の入れ替えなども少しはする、というのはやはり他人に見せるからやることである。つまり、ブログとして公表することは、自分自身への多少の縛りにはなっていて、それはたぶんいいことだと思っている。そもそも、基本的に一日に一つはブログ記事を書くこと自体、自分への縛りではある。そういう縛りをしないと、私の頭はとめどなく退化していくだろう。
そういうのが私のブログだから、中にはただの思考素材をメモしただけのものも混ざることになる。いつでも、自分自身が設定した考察課題に集中できる心理状態であるとは限らないので、そういう時には目についた思考素材を拾って転記しておくだけになるわけだ。
下の記事は「ネットゲリラ」の或る記事のコメントの一部だが、そういう思考素材になりそうな事例である。

1)通常の場合、貿易損益は為替変動で自動調節されて穏当な水準に落ち着いていくものだが、EUの場合は為替変動による自動調節が機能しないため、貿易黒字国(ドイツなど)の黒字は実力以上にいっそう黒字化し、貿易赤字国(ギリシアなど)の赤字は実力よりもいっそう赤字化する。(部分的に森永卓郎の或る文章を参考にした。)
2)EU内の貿易赤字国は、国自体には通貨発行権は無いので、貿易赤字を通貨発行でしばらく誤魔化すこともできず、貿易赤字はそのまま国内流通通貨の減少となり、すぐさま国民生活を窮乏化させる。
3)しかし、食料自給率が高い国では、外国からの輸入品は、エネルギーを除けばいわば「生活には不要不急の物品」であり、贅沢さえしなければ、その窮乏生活は耐えられないほどではない。
4)当座の結論を出せば、ギリシアはEUに加盟するかぎり国家としての赤字は増大する一方であるようにシステム化されているので、ギリシアはEU離脱が賢明な道である。借金については、踏み倒せばいい。(笑)踏み倒しても、それを制裁する手段はEUには無い。せいぜい、ギリシアへの追加融資を拒否する程度であり、それはかえってギリシアの自立を促進する。

というのが、下の記事(コメント)から考察されることである。
以上はどちらかといえば「徽宗皇帝ブログ」向きの思考素材とそこからの当座の思考だが、メモとして書いた。
実は、最初は思考素材を転記するだけで、考察までする気は無かったが、思考は連想によって推移するものだから、素材を転記しながら読むうちに思考が自動的に動き出したのである。
物事はこういうものだ。
「やる気が出ない時にやる気を出す最高の方法は、まずやる事、懸案事項にとりあえず手をつけることである」というのは真理である。



(以下引用)



ギリシャがEUを脱退してアルゼンチン化しても、ギリシア国民は困らない
食糧自給率が高いから、問題なし
一方、ギリシアの抜けたEUは、ユーロ高になってドイツの輸出産業が苦しむ
-----------------------
さっさとユーロ抜けてユーロ終わらせた方がいい
ドイツと小国の通貨が同じという統一通貨構想自体がおかしい
日本ですら地方と東京の歪みが問題になってるのに
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ギリシャユーロ圏離脱カウントダウン
これでデフォルトが濃厚になりつつある      



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