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「八紘一宇」というマジックワード

三原じゅん子の国会でのアホ発言に関して「ライブドアニュース」が報じた記事の中に「八紘一宇」の説明が分かりやすく書かれていたので転載しておく。もちろん、私もだいたいは知っていたが、こういう風に、ニュースの中で、政治的重要語に関して常に解説を交えつつ報道するのは非常にいいことだ。そうでないと、馬鹿たちが言葉の意味も知らずに妙な言葉を振り回すことになる。
なお、私自身の考えでは、この「八紘一宇」は、日本のアジア侵略を強弁する意図で使われたものだが、
1)世界平和のために世界を一つの家にする
2)日本がその核心となる
3)したがって、日本のアジア侵略は正しい
のうち、1)に関しては(NWOの恐ろしさを多くの人が知っている今とは違い)当時は誰も文句の無いところだっただろう。そのため、疑問の残る他の2点に関しても、何となくわだかまりを残しながら軍部や右翼政治家に国全体を引きずられていったものかと思う。
言葉というものの恐ろしさである。
もちろん、昭和天皇の責任も重大だったと思う。まあ、若かった天皇は(当時はナポレオン崇拝の傾向があったと言う。)君主主義国家の君主たるには未熟だった、ということだ。では民主主義国家ならあの戦争は防げたか、というと、そこも疑問ではあるのだが。
個々人の責任を問うことも大事だが、時代の空気と、それを作った「言葉の力」というものに、もっと着目する必要がある、と私は思う。最悪なのは、言葉そのものを無価値化するような「安倍話法」、つまり、無意味、非論理的な言葉が公の世界で堂々と使われ、それがたいして批判もされないことである。



(以下引用)


この「八紘一宇」という言葉は日本書紀に記されている神武天皇の言葉を元に、大正期に日蓮宗系の宗教家、田中智學が造語したもの。田中智學自体は戦争を批判していましたが、昭和10年代には軍部や時の内閣によっても盛んに使われるようになってゆきます。
そして昭和15年、第2次近衛内閣によって閣議決定された政策方針である「基本国策要綱」では

「皇国ノ国是ハ八紘ヲ一宇トスル肇国ノ大精神ニ基キ世界平和ノ確立ヲ招来スルコトヲ以テ根本トシ先ツ皇国ヲ核心トシ日満支ノ強固ナル結合ヲ根幹トスル大東亜ノ新秩序ヲ建設スルニ在リ」

として大東亜共栄圏を作り上げるためのまさに根本原理として採用されるに至りました。こうした第2次世界大戦時の歴史的経緯から、敗戦後には連合国軍最高司令官総司令部による神道指令によって公文書での使用が禁止されました。

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