「春秋の筆法」について調べていて、少し面白い文章に出逢ったので、転載する。東大のある研究室のホームページに載った文章のようだ。
そもそも「春秋の筆法」とは、(goo辞書だと)
このように説明されている(別の解説だと、「事実のみを公正な立場で記述する書き方」という、正反対のものもある。つまり、「一見事実のみ書いているように見えながら、その書き方に実は筆者の価値判断が入っている」、巧妙なプロパガンダ文章だろうか。下に引用した文章は、そこを鋭く見抜いていると思う。)ので、現在のマスコミとこの筆法を結びつけたのはなかなか意想外だが、言われてみれば、「読者を洗脳する意図をもって書かれた文章や報道された情報」はすべて「春秋の筆法」と言えるかもしれない。
つまり、「舞文曲筆」であるが、その創始者と見做されているのが孔子なので、誰も「春秋の筆法」とは「舞文曲筆」だ、とこれまで指摘しなかったわけで、むしろ「面白い、知的な表現法のひとつ」とされてきたのではないだろうか。昔の人が「春秋の筆法で言えば」云々と言う場合は、「間接的原因を結果に直接に結びつけて」言うレトリック、つまり、「彼が死んだのは、彼が生まれたこと自体が原因だ」のような表現かと思う。
(以下引用)
そもそも「春秋の筆法」とは、(goo辞書だと)
しゅんじゅう‐の‐ひっぽう〔シユンジウ‐ヒツパフ〕【春秋の筆法】
の解説
《「
」の文章には、 の正邪の判断が加えられているところから》事実を述べるのに、価値判断を入れて書く書き方。特に、間接的原因を結果に直接結びつけて厳しく批判する仕方。このように説明されている(別の解説だと、「事実のみを公正な立場で記述する書き方」という、正反対のものもある。つまり、「一見事実のみ書いているように見えながら、その書き方に実は筆者の価値判断が入っている」、巧妙なプロパガンダ文章だろうか。下に引用した文章は、そこを鋭く見抜いていると思う。)ので、現在のマスコミとこの筆法を結びつけたのはなかなか意想外だが、言われてみれば、「読者を洗脳する意図をもって書かれた文章や報道された情報」はすべて「春秋の筆法」と言えるかもしれない。
つまり、「舞文曲筆」であるが、その創始者と見做されているのが孔子なので、誰も「春秋の筆法」とは「舞文曲筆」だ、とこれまで指摘しなかったわけで、むしろ「面白い、知的な表現法のひとつ」とされてきたのではないだろうか。昔の人が「春秋の筆法で言えば」云々と言う場合は、「間接的原因を結果に直接に結びつけて」言うレトリック、つまり、「彼が死んだのは、彼が生まれたこと自体が原因だ」のような表現かと思う。
(以下引用)
「春秋の筆法」によるジャーナリズム?
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