私の別ブログに載せた「童話パロディ集」のひとつだが、他はエロ話が多いので、無難なこれだけ、こちらにも載せる。
(以下自己引用)
ジャックと豆の木
世界中が狼ならば、どう生きるべきか。答えは、「狼と共に吠えろ」です。つまり、この世にモラルがあるならば、モラルを保って生きるのが正解ですが、モラルの無い世の中で自分だけがモラルを保って生きるのは自殺行為だということです。
「ジャックと豆の木」という話では、巨人の城に入ったジャックはためらいも無く、巨人の財産を盗みます。日本の桃太郎も同じですが、相手が巨人や鬼や(西欧人にとってならアジア人とか)なら、何をやってもモラルには反しないという定理がここにはあるようです。しかし、もう少し視点を変えて見ましょう。黒澤明の『天国と地獄』ではありませんが、巨人の城は、高い雲の中にあります。もちろんこれは社会の上層階級の比喩でしょう。ジャックは下層階級の人間です。ならば、上層階級の財産とは、結局は下層階級から収奪した財産ではないでしょうか。それを下層階級の人間が盗むのは、実は自分たちの財産を取り返したにすぎないのです。
こういう理論により、初期の共産主義は世間の犯罪者こそ我が友とばかりにスターリンのようなゴロツキをどんどん高い地位に上げていきました。そのためにやがては下層階級こそがひどい目に遭うのですが、それでも、上層階級が社会システムを利用して下層階級から奪い取った財産を下層階級が取り戻すには、同じ社会システムの中では不可能だということだけは言えるでしょう。
(以下自己引用)
ジャックと豆の木
世界中が狼ならば、どう生きるべきか。答えは、「狼と共に吠えろ」です。つまり、この世にモラルがあるならば、モラルを保って生きるのが正解ですが、モラルの無い世の中で自分だけがモラルを保って生きるのは自殺行為だということです。
「ジャックと豆の木」という話では、巨人の城に入ったジャックはためらいも無く、巨人の財産を盗みます。日本の桃太郎も同じですが、相手が巨人や鬼や(西欧人にとってならアジア人とか)なら、何をやってもモラルには反しないという定理がここにはあるようです。しかし、もう少し視点を変えて見ましょう。黒澤明の『天国と地獄』ではありませんが、巨人の城は、高い雲の中にあります。もちろんこれは社会の上層階級の比喩でしょう。ジャックは下層階級の人間です。ならば、上層階級の財産とは、結局は下層階級から収奪した財産ではないでしょうか。それを下層階級の人間が盗むのは、実は自分たちの財産を取り返したにすぎないのです。
こういう理論により、初期の共産主義は世間の犯罪者こそ我が友とばかりにスターリンのようなゴロツキをどんどん高い地位に上げていきました。そのためにやがては下層階級こそがひどい目に遭うのですが、それでも、上層階級が社会システムを利用して下層階級から奪い取った財産を下層階級が取り戻すには、同じ社会システムの中では不可能だということだけは言えるでしょう。
PR