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Sweet are the uses of adversity

表題に書いたのはシェークスピアの「お気に召すまま」の中で、追放された公爵が、自分がたくさんの感謝すべきものに満たされていたことを述懐する科白である。
「Sweet are the uses of adversity」を福田恒存は「失意、逆境ほど身の為になるものはない」と訳している。「sweet」の訳が難しい科白だが、なかなか苦心の訳だ。要するに、逆境も、工夫次第、気持ち次第で天国になる、という思想である。だから、「身のためになる」という訳も頷けるのだが、単純に「面白い」「楽しい」とでもしたら「sweet」の肯定感、満足感がより強く表現できるのではないだろうか。「逆境も心次第で楽しいものだ」くらいの訳はどうだろうか。
なお、原文は、こういうように続く。(第二幕第一場冒頭)

Sweet are the uses of adversity
Which, like the toad,ugly and venomous,
Wears yet a precious jewel in his head;
And this our life exempt from public haunt
Find tongues in trees,books in the running brooks,
Sermons in stones and good in everything.
I would not change it.











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仙人
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考えること
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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