生きて世にひとの年忌や初茄子 几董「五車反古」
玉棚の奥なつかしや親の顔 去来「韻塞」
(補足)某ネットサイトより転載。
年忌法要とは、故人の祥月命日に行う法要のうち主な年度に行うものをさします。
[祥月命日とは]…「しょうつきめいにち」と読む。故人の命日と同じ月・同じ日をさす。年に一回来る命日のこと。
〈例〉亡くなった日が9月1日であれば毎年9月1日が祥月命日となる。
(ちなみに月命日とは各月ごとの命日で、「つきめいにち」と読む。毎月の故人が亡くなった日と同じ日をさす。一年に12回ある。
〈例〉亡くなった日が9月1日であれば毎月1日が月命日となる。)
魂祭/たままつり
魂祭 初秋 | 霊祭/玉祭/聖霊祭/聖霊盆棚/盆棚/魂棚/聖霊棚/棚経 棚経僧/掛素麺/苧殻の箸/瓜の馬/茄子の牛/手向け/水向 |
七月十二日の草市で買いととのえた品で精霊棚をつくり、祖先の霊 を招く。棚を略して仏壇の前に供物をする所もある。みそ萩、枝 豆、瓜茄子等を供え、門火を焚く。僧は各檀家を廻り棚経をあげ る。掛素麺は供物のひとつ。瓜茄子の馬は聖霊の乗物。 |
まざまざといますがごとしたままつり | 季吟 「師走の月夜」 | ||
蓮池や折らで其まゝ玉まつり | 芭蕉 「千鳥掛」 | ||
熊坂がゆかりやいつの玉まつり | 芭蕉 「笈日記」 | ||
玉祭りけふも焼場のけぶり哉 | 芭蕉 「笈日記」 | ||
棚経や遍照が讃し杖さゝげ | 言水 「富士石」 | ||
数ならぬ身とな思ひそ魂祭 | 芭蕉 「有磯海」 | ||
玉棚の奥なつかしや親の顔 | 去来 「韻塞」 | ||
遺言の酒そなへけり魂まつり | 太祇 「太祇句選」 | ||
魂棚をほどけばもとの座敷かな | 蕪村 「蕪村句集」 | ||
なき父の膝もとうれし魂祭 | 樗良 「まだら雁」 | ||
さし汐や茄子の馬の流れよる | 一茶 「享和句帳」 |
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