5月27日、お米の市場価格が高騰する“令和のコメ騒動”解決の一手になるのか、小泉進次郎農林水産大臣は「2021年産の備蓄米」放出も視野に入れ、店頭販売価格「5キロ1800円程度(税抜き)」になる見解を示した。 【写真】「昭和かよ」選挙期間中に車で“ハコ乗り”する小泉進次郎 「国民が一番不安に感じているコメの高騰に対し、スピード感をもって対応できるよう全力を尽くしていく」 石破茂首相から農相職を任命された際、早急に目に見える結果を求められ、「5キロ2000円台」実現の“公約”を掲げた進次郎氏にとって、「5キロ1800円」は今夏の参院選に向けた絶好のアピールになりそう。ところがーー、 《放出される古古米や古古古米は本来なら家畜の飼料になるもの。こんなものをやすく販売して喜ぶのですか?》 《自民党のやつらは、こんな古古古米を流通させやがって、国民を家畜としか思ってないんだろーな》 《「国民は古古古米(家畜のエサ)でも食ってろ」って事か。実に分かりやすい》 SNS上では、2021年度産の備蓄米、つまり“古古古米”を流通させることに抵抗を覚える国民も多い。というのも、
家畜の飼料として利用されるお米
「5年前に収穫された古古古米は文字通り古いお米で、味も格段に落ちるために市場に流通することが少ないお米とされます。もちろん、調理と工夫次第では美味しく食べられますが、本来は家畜の飼料として利用されることも多い。 そんな元来、値がつかないような備蓄米を“5キロ1800円”と、さも値下げしたかのうように放出しては国民の誤解を招きかねません。現行では、販売時に“備蓄米”の表示義務もないため、古古古米の流通はさらなる国民の不信感を招きかねない施策と言えますね」 全国紙・社会部記者が募らせる不安の通り、28日放送のフジテレビ系『サン!シャイン』に出演した武田鉄矢は「5キロ1800円」と聞いて、 「びっくりしました。こんなに下がっていいのかなって」 5キロ4000円台が当たり前だった1週間前からの“値下がり”ぶりに驚いていた。 国民が“安さの理由”を知るのは、古古古米と知らずに購入して食べた後なのかもしれない。