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自殺すると見舞金が出ない?

SF作家山本弘の文章で、「公開日記」のようなものだ。ある意味では私のブログもそれに近い。誰も読んでなくても書くのは、自分で自分の考えを把握するためである。紙のノートに書いて秘蔵(忘却)するより、「書くのが速い」し、「書いた後に推敲しやすい」し、「後々になって自分で検索しやすい」し、「書けば誰かが読んで、時には笑ったり賛同してくれたりするかもしれない」から、ブログにしているわけである。社会的知名度が無いから笑われても平気だ、というところが強いwww 現実人生で笑われるのは(嘲笑されるのは)応えるが、ネットなら平気である。
それはともかく、山本氏が下で書いていることは、同病者として非常に興味深い。私自身軽い脳梗塞なのだが、山本氏同様に、時間経過とともに身体(私の場合は右腕)の不自由度が少しずつ増している感じはある。そもそも、脳梗塞からの身体機能回復は可能なのだろうか。脳梗塞とは、脳血管に血栓が詰まって、その先の脳細胞が壊死することだと思うが、脳細胞は再生しないというのがこれまでの学説だったと思う。とすれば、その壊死した脳細胞がつかさどっていた身体機能が回復することはありえない、と思うのだが、それについて書いた記事をネットで探してもまったく見つからない。
まあ、時間の経過とともに死に近づくのはすべての人間の運命であり、それ自体はどうということもない。或る日突然に死んでも、それはそれで或る意味幸福な死に方だと思う。
だが、山本氏が自殺を考えた気持ちも何となく理解できる気はする。脳梗塞で倒れる前には自分の頭の働きや身体の健康さに自信のあった人らしいので、発病前と発病後の落差への絶望感が大きかったのではないかな、と思うのだが、もちろん外野の推測にすぎない。
ちなみに、私自身は脳梗塞で頭の働きが悪くなった感じはない。もともと良くないので差が分からないのだろう。人名を思い出しにくくなったが、病気の影響か老化のせいかは分からない。若いころから記憶力の悪さには自信があったのだww 職場の同僚の名前すらロクに覚えきれなかった。

下の記事の最後にある奥さんの言葉が面白い。「自殺では見舞金がおりない」という、その見舞金とはどこからの見舞金だろうか。何か、制度として存在する見舞金のようなニュアンスだが、たとえば都や市などから見舞金が出たりするのだろうか。それなら、なるべく自殺はしないほうが家族のためであるwww

(以下引用)


自殺騒ぎの後で



 この文章の少し前、自殺をほのめかす文章を書いて、ツイッターに騒ぎを巻き起こした。


 正直に書いておくが、自殺を図ろうとしたのは事実である。決して衝動的な自殺ではなく、一年近く前から計画していたことでも。自殺のやり方は深夜の出血多量による失血死。眠っている間に安らかに死ねる……と思っていた。


 自殺の方法はいろいろ考えた。前に書いた『詩羽のいる街』のように、マヌケな死に方や他人に迷惑をかける死に方を選んで、笑いものになるのだけは避けたい。


 かなり悩んだのは、仕事場に使っているマンションから飛び降りるという方法である。しかし、これは実行不可能だと分かった。というのも、僕の健康状態が急速に悪化していたからだ。


 脳梗塞で4箇月ほど入院した直後はまだましだった。歩いて家の周囲を何周も回ったりもした。それがしだいに歩ける距離が短くなってきた。


 今は、家の周囲を一周すらもできない。これでどうやって仕事場のマンションににまでいくつもりなのか。


 結局、僕は飛び降り自殺をあきらめ、自宅での失血死を選んだわけである。


 ところがこれが想像以上に難しかった。第一の問題が、切れ味のいい刃物が見つからなかったことだ。やむなく、ノコギリを使ったのだが、まったく血管に達しない。痛い思いをしただけだった(笑)。


 情けなかった。今や僕には自殺さえできないのか。



 そうこうするうち、僕がツイッターで自殺をほのめかしたという話が拡散し、えらく大きな騒ぎになっていた。誰かが警察に通報したらしく、夜中の三時過ぎに警官がやってきた。おかげで妻や娘にも僕の計画がばれてしまった。


 そんな一夜の恥ずかしい体験が僕の自殺騒ぎだったのだ。妻は怒りはしなかったが、ひどくあきれられた。「あんたなあ、自殺では見舞い金がおりひんのやで」と。


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