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米国はウクライナ支援で自国(米国)防衛能力が無くなるか

「逝きし世の面影」記事からの転載。
「胡乱な米露合作のウクライナ騒動」と記事全体のタイトルが付いているが、その「証拠」らしきものは、シリアのどこかで米軍兵士とロシア兵士が笑顔で写真に写っている、というだけのものだ。だが、米露は表向きは戦争をしていないのだから、他国(シリア)で米露の兵士が笑顔で一緒に写真に写っても何の不思議もないだろう。ほかには、「米露合作」を示す内容のものは無い。つまり、この記事タイトルは詐欺に近い。
宗純氏は、何かの問題で一度自分が断定したことを絶対に訂正しないのである。つまり、「俺はそれだけ判断が確かなのだ。俺は賢いから騙されないのだ」というのが氏の信じる自分の存在意義だということだろう。愚かしいことである。
で、記事全体の中で、注目すべき情報の部分だけを転載する。

(以下引用)

米国の弾薬余剰、近く枯渇か ウクライナ支援長期化で


配信 AFP=時事


米国は、ロシア軍の侵攻と戦うウクライナにとって不可欠な弾薬を供与しているが、生産ペースが消費に追いついていないことから、近く一部の弾薬を提供できなくなる見通しだ。


米国はウクライナに対する最大の武器供給国となっており、これまでに168億ドル(約2兆4500億円)以上の軍事支援を行ってきた。だが米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)のマーク・キャンシアン(Mark Cancian)氏は最近の分析で、一部軍需品の備蓄量が「戦争計画や訓練に必要な最低レベルに到達しつつある」と指摘。侵攻前の水準まで補充するには数年かかるとの見方を示した。  


匿名で取材に応じた米軍関係者は、大国が関わる戦争で必要な弾薬数について、米国がウクライナ紛争から「教訓を学んでいる」と説明。必要な弾薬数は予想より「はるかに多かった」と認めた。  


米国では1990年代、ソ連崩壊を受けた国防費の削減により、国内の軍需企業が大幅な減産を余儀なくされ、その数は数十社から数社にまで激減した。だが米政府は今、軍需業界に増産を促し、2020年以降製造されていない携帯型対空ミサイル「スティンガー(Stinger)」などの生産を再開させる必要に迫られている。


■「代替手段がない」  


米国がウクライナに供与した軍需品の中には、ウクライナ軍がロシア軍の首都キーウ進軍を阻止するために使用した対戦車ミサイル「ジャベリン(Javelin)」や、東部・南部で現在進めている反攻作戦で重要な役割を果たしている高機動ロケット砲システム「ハイマース(HIMARS)」など、ウクライナ戦争の象徴となっているものも含まれる。  


ハイマースが使用する誘導型多連装ロケット発射システム(GMLRS)弾は80キロ以上離れた標的を正確に攻撃できるが、米国内の在庫は減少している。  


米政府の武器調達官を務めていたキャンシアン氏は、米国がジャベリンとスティンガー同様にハイマース用ロケット弾の備蓄の3分の1をウクライナに供与した場合、その数は8000~1万発に相当すると説明。「これは数か月持つだろうが、在庫が尽きると代替手段がない」と指摘した。ハイマース用ロケット弾の生産ペースは年間5000発程度で、米政府は増産を目指して予算を割り当てているものの、それには「何年もかかる」という。


■ジャベリンやりゅう弾も枯渇か  


米国はウクライナに約8500発のジャベリンミサイルを供与しているが、その生産ペースは年間約1000発にとどまる。米政府は5月、3億5000万ドル(約510億円)分を発注したが、備蓄の補充には数年かかるとみられる。  同国はまた、北大西洋条約機構(NATO)規格の155ミリりゅう弾を80万発以上ウクライナに供与している。米国防総省によると、この数は西側諸国からの供与分全体の4分の3に当たる。  


キャンシアン氏は、米国の供与量は「おそらく自国の戦闘能力を損なうことなく提供できる限界に近い」との見解を示した。155ミリりゅう弾の米国内での生産能力は月間1万4000発だが、国防総省はこれを3年以内に3万6000発まで増やすと発表。しかしそれでも年間生産量は43万2000発となり、ここ7か月でウクライナに提供された数の半分に満たない。
【翻訳編集】 AFPBB News


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