蒲団をかぶった老人、大八車をひいていく姉妹、赤ん坊を背負った母親、しかしこれらの人々は何処へ逃げようというのだろう。敵機はまだ飛んでいる。安住の地は東京の何処にもないはずだ。火のないところ、火のないところと、敵は丁寧に投弾してゆくのだ。
さて、これは先に書いたように、昭和20年、戦争最後の年の五月で、日本の敗戦はとうに歴然としていたのである。それだのに、米軍は東京の民家のすべてを焼き滅ぼそうとし、ほぼ焼き滅ぼしたのである。これは、戦時国際法というものが当時あったかどうか知らないが、「軍事施設や軍隊への攻撃ではなく一般民家や一般人への爆撃と殺戮」であり、明らかに非道そのものである。数か月後の広島や長崎への原爆投下も同じことである。
特に比較する必要もないが、ロシアは、キエフその他の軍事拠点を空爆すれば、ウクライナ戦争は簡単に勝利できる。だが、それをしていない。民間人の被害は、(ロシアを悪者視させるための)ウクライナ傭兵による意図的な民間人攻撃である可能性すらある。
まあ、米国(DS)の「口先人道主義」と、その悪辣な行動の乖離は、先に挙げた東京空襲の事実を見るだけでも明白だろう。遠いイラクやリビアの事例ではなく、我々の父祖の受けた受難なのである。
もう一度引用しよう。
火のないところ、火のないところと、敵は丁寧に投弾してゆくのだ。
その下には無数の人々(一般人)が逃げ惑っていたのである。
そして、今、カネにしか興味の無い日本人(生き延びた人々の子孫)は、その米国の尻を舐めている。
(夢人追記)今、「阿修羅」で読んだ記事だが、上記文章の下線部の裏書になりそうだ。
米軍事専門家、「ウクライナの過激派武装集団が民間人避難計画失敗の原因」(ParsToday)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/446.html
https://parstoday.com/ja/news/world-i94390
米軍事専門家、「ウクライナの過激派武装集団が民間人避難計画失敗の原因」
3月 09, 2022 15:52 Asia/Tokyo
元米軍特殊作戦司令官のスコット・ベネット氏が、「ウクライナの過激派武装集団は、戦闘地域から民間人を避難させる計画を失敗させる原因になっている」と述べました。
ロシア国防省は今月7日の声明において、衝突が起きているウクライナの首都キエフとマリウポリ、ハルキウ、スミ各都市から、民間人を他都市へ避難させるための人道回廊を6ルート設置すると発表しました。
同省は、「ウクライナのナショナリストは、民間人を人間の盾として利用している」と強調しています。
スコット・ベネット氏は、米サンフランシスコでプレスTVのインタビューに応じ、「現在、過激派武装集団やネオナチが民間人を人間の盾として利用するために各都市を攻撃していることは、ウクライナ政府軍の絶望感を示しており、さらにこの体制の裏面にある隠された醜悪な望みも明らかにしている」と述べました。
続けて、右派の兵士はウクライナの人々の利益や国の文化保全には決して興味を持たないと説明し、「彼らは、米国を筆頭とする自身の主人たちの命令実行や戦闘を重視する」としました。
そして、「ロシアは、安全の確立、人道的支援のための回廊設置、現地から避難したい人々のための脱出原則の実施によって、ウクライナ紛争地域に住む人々の気持ちや思考の支持を集めた」と指摘しました。
ロシア国防省は、「ウクライナのナショナリストやネオナチが今月7日、マリウポリにおいて約150人の民間人を人間の盾として使い、ドネツク人民共和国軍に向けて攻撃した」と伝えています。