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日本には右翼がいない

徽宗皇帝のブログに引用した田中宇の記事の一部をここに再掲載する。この部分が特に私には面白いし、記事筆者は日本の現実もよく把握しているな、と思うからだ。
ただ、(下の引用部分ではなく別部分だが)田中宇も「共産主義」という言葉の使い方が不明確で、「民主主義」の対立概念として使っている感じがある。それは「ソ連共産党的な政治」とでも言うべきで、共産主義自体は民主主義と対立するところは無いはずだ。ただ、共産主義は現実化不可能な理念だから、それを無理に現実化しようとすると政治上層部による暴力的な支配が必要になるわけで、それがソ連型共産党の支配だったわけだ。スターリン型共産党手法とも言える。ポル・ポトの「共産主義」もそれに近いだろう。
と言うわけで、私は共産主義を否定する社会主義者であるわけだ。社会改革を望む意味では左翼だが、精神の本質は右翼、つまり保守主義者かもしれない。ついでに言えば尊皇主義だが、尊王主義ではない。天皇は歴史的役割・地位として「王」ではないからだ。幕藩体制下の大名が「王」の地位に相当するだろう。
むろん、古代には天皇は「大王」であったが、天皇と改称して以来、独自の存在になったわけだ。具体的には俗世的な権力の頂点であることから、御簾の後ろに影のように存在する、神秘性をまとった権威的存在になった、と言えるかと思う。それを詐術と見てもいいが、詐術は現実政治を動かす強力な手法である。そして天皇が存在することで、日本の歴史と文化は非常に独自の面白い性格を持つことになった。ただ、天皇が世俗的な権力も持ち、その神格化が行き過ぎると大東亜戦争(この言い方が一番適切だと思う。)のような悲劇を生むことになる。天皇が「無答責」の存在なら権力を持ってならないのは当たり前である。
私は「天皇」という存在を貴重だと思い、皇室を保護尊重すべきだと思っているが、不徳の天皇なら退位してもらうべきだと思っている。日本の天皇に権力が無い以上、権威的存在でなければ存在意義は無く、権威は地位だけでなく人格に立脚すべきだからである。下の記事に出てくる「権威筋」が、いかにコケ脅かしの存在か、分かる人には分かるだろう。
さて、以上のような考えを持つ私は右翼だろうか、それとも左翼だろうか。

(以下引用)


世の中にはいまだにコロナや温暖化人為説をマスコミ報道通りに丸ごと軽信している人(理性放棄者)も多い。だが、コロナや人為説の喧伝が長期化するほど、なんだかおかしいと(上からの植え込み・洗脳でなく)人間に本来備わっている理性を使って知覚・考察し、ニセ現実のインチキさに気づく人が増える。医者・記者・学者・役人・政治家などの権威筋やマスコミは、ニセ現実のゴリ押しを続けるだろうから、権威筋の権威がしだいに落ちていく。米政界は、権威筋=民主党vsニセ現実に気づいた人々=共和党という対立軸になっていく。日本や欧州でも、左翼は今後もずっとニセ現実を軽信し続けるだろうから、ニセ現実に気づくのは右翼(極右とレッテル貼りされている勢力)になる。日本には右翼がいない(日本で右翼と称してきた勢力の多くは官僚機構の傀儡)ので、日本人は今後もばらばらな個人の領域を超えた集団的なニセ現実への気づきがなかなか起こらない。 (Why America Will Want Donald Trump Back in the White House)



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