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地球温暖化詐欺への貢献でノーベル賞?

冬樹0⃣という人(漢字を探すのが面倒なので数字で書いておく。)の2008年のブログ記事で、それを転載したのは、今年も「日本人」ノーベル賞受賞者が出た記念だ。まあ、今回の人物も日本人じゃなくアメリカ人でしょ、と思うのだが、言いたいのはそういう部分ではなく、この受賞は、明らかに「地球温暖化詐欺」の一部だということだ。この件は何度も書いているので今さら書かない。地球も太陽も冷却に向かっているのだから、地球温暖化が事実なら、むしろ歓迎すべきだ、というのが私の意見である。

(以下引用)


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2008年10月 8日 (水)

たまたま日本で生まれた人々がノーベル物理学賞を受賞


ノーベル物理学賞、素粒子研究の日本人3氏に (asahi.com)
http://www.asahi.com/science/update/1007/TKY200810070297.html

 スウェーデン王立科学アカデミーは7日、今年のノーベル物理学賞を、素粒子物理学の理論づくりに貢献した米シカゴ大名誉教授で大阪市立大名誉教授の南部陽一郎氏(87)と、新たな基本粒子の存在を共同で提唱した高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)名誉教授の小林誠氏(64)と京都大名誉教授で京都産業大理学部教授の益川敏英氏(68)の日本人計3人に贈ると発表した。日本人が一つの賞で同時受賞するのは初めて。

 おおお、ひさびさにめでたいニュースだ。日本人がノーベル賞を取るたびに、いままでの受賞者をちゃんと憶えているか指折り名前を挙げてゆくのがおれの習慣なのだが、記憶力が衰えてきているうえ、今回のようにいっぺんに三人も増えると、そろそろ憶えきれなくなってくるのではなかろうか。子供のころは、湯川朝永川端だけですんだのになあ。


 とはいえ、ちょっとフクザツな想いを抱くのは、利根川進氏と南部陽一郎氏は、生まれ育ちが日本であるというだけで、世界から見れば、彼らは“アメリカの学者”だと考えるのが妥当だろうということである。南部氏にいたっては帰化しているんだから、国籍もアメリカだ。


 先進国である(はずの)日本の国民としては、単に遺伝的に日本人である人の受賞よりも、日本の大学や研究機関でノーベル賞に繋がる業績の主な部分を築いた人の受賞をより喜び、より誇るべきなのではあるまいか? いや、おれはべつに利根川氏や南部氏の個人としての偉大な業績にケチをつけるつもりはないのだ。ただ、喜びかたとして、“日本人だからどうこう”という時代では、もはやないのではないかと思うのである。まあ、おれとて、“世界で活躍する日本人”と言われる人々を見るにつけ、なにしろ同じ言語が通じるのだから親近感を覚えるのは事実だけれども、彼ら・彼女らの多くが“なぜ日本にいながら世界的に活躍できなかったのか?”という想いが反作用のように心中に生じ、フクザツな気持ちになってしまうのだ。


 そこで、日本人の意識が次の段階に進むステップとしての目標を想定しておきたい。それは、日本の大学や研究機関でノーベル賞に繋がる業績の主な部分を築いた“外国人”の受賞を国を挙げて喜ぶということである。冷静に考えると、世界から“あの人だからこそできた”と見られるよりも、“あの国でだからこそできた”と見られるほうが、日本人一般にとってはずっと誇らしいはずのことではないかと思うのだがどうか。「あの国で研究がしたい」と世界中の研究者から思われるようになることのほうが、たまたま日本に生まれ育った人がノーベル賞を取ることよりも、国家としてずっと重要だと思いませんか?





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コメント


 まったくその通りだと思います。アメリカが強いと言われるのだって、広く海外から人材を受け入れているからですね。


投稿: 林 譲治 | 2008年10月 8日 (水) 08時19分



日本でトレーニングしたケニアの選手が五輪で優勝したことも、もっと喜んでいいですよね-関係ないか・・・・


投稿: 村上 | 2008年10月 8日 (水) 09時12分



 日本のノーベル賞受賞者では素粒子研究の分野の人が比較的多いです。
 これは日本がそういう研究施設の設立で先行していたからだと思うんですよね。そういうのは誉めても良いのでは。


投稿: 東部戦線 | 2008年10月 8日 (水) 14時32分



アインシュタインをドイツ人とかユダヤ人だと言ってはならぬ。
彼はアメリカ人だ、という表現以外は認められぬ。


ということですか?


投稿: 元学生 | 2008年10月 8日 (水) 18時26分



日本生まれ、今年4人目の受賞です。


【ノーベル化学賞】下村氏受賞、クラゲの緑色蛍光タンパク発見
http://sankei.jp.msn.com/science/science/081008/scn0810081948015-n1.htm


投稿: 小林泰三 | 2008年10月 8日 (水) 22時20分



訪米は戦後まもない頃の話なんだから仕方ないでしょ。


投稿: まどか | 2008年10月11日 (土) 13時10分



>林譲治さん


 結局、アメリカがいつもおいしいところを持ってゆくのは、ちょっと癪に障りますけどね。国家としての戦略がしっかりしているということなのでしょう。



>村上さん


 日本に住んでくれればいいんですけどね。



>東部戦線さん


 それはあると思います。でも、お家芸のわりには、相当海外に人材を取られてしまってますね。



>元学生さん


 もしヒトラーがもっと賢明で、真の国益を考え、研究者たちに「ドイツで研究したい」と思わせる政策を取っていたなら、われわれはみんな、下手すると世界中が、いまごろドイツ語をしゃべっていることでしょう。まあ、いまとなってみれば、ヒトラーはバカでよかったとは思うのですけれどもね。


 アインシュタインの主な業績は、彼がドイツ人であったときのものですよ。ノーベル賞的には、彼は相対論ではまったく評価されておらず、むしろ量子論への貢献で受賞しています。いずれにせよ、そんな頭脳を丸々アメリカに渡してしまったわけですから、ドイツの国益ということを考えた場合、ヒトラーは為政者としてダメダメだったと思いますね。



>小林泰三さん


 日本生まれ、ですね、確かに(^_^;)。



>まどかさん


 南部さんは三十代にして教授に遇されていた超エリートです。なんで手放しちゃったんでしょうね?


 私は、個々人に対しては、研究しやすい場所が日本以外にあるのなら、どんどん国外へ行ったほうがいいと思っています。そんな友人がいたら、どんどん外国へ行けと勧めることでしょう。そのほうが個人にとってはいいに決まっています。で、そんな状況であることが国益を考えた場合どうよ、と、政治家や日本国民全体に対して問うているわけなのです。


投稿: 冬樹蛉 | 2008年10月20日 (月) 23時30分



なんつーか、日本で育ったんだから近いメンタリティ持ってんじゃね?
そんで、そーゆーひとが受賞するのってうれしくね?


こんな風に感じるから日本人受賞!!って表現にこだわるんだと思います。
僕はそういう感じ方が不自然なことだとは思いませんけどねー。
まぁいろいろですか。


科学の才能がある人がたまたま日本に生まれて、受賞に至ったととらえるのは、環境を軽視し過ぎだと思いますよ。


投稿: 学生さん | 2014年10月 7日 (火) 20時43分



確かに日本の環境の影響の結果アメリカに行ってアメリカの環境でノーベル賞をとれたんだからやっぱり環境って重要だよな
もし日本にずっと居たら取れてたか分からない


投稿: ajax | 2017年10月 7日 (土) 03時53分


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