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人生をより良く生きるための技術

鴻上尚史の「人生相談への回答」の一部だが、私は前々から、自分が学校を作るなら、その教科のひとつに「演技」を入れたいと思っていた。と言っても、映画や舞台のための演技ではなく、「日常生活のための演技」である。動作、話し方、そして演技をする際の心理などをプロに教えて貰うわけだ。それが実生活に役立つ、という趣旨である。将来、人前で話す仕事(まあ、そういうのがほとんどなのだが)に就く人には絶対的に必要なスキルだと思う。
ついでに、「嘘の技術」というのも教科に入れるべきかな、と思っているが、それは個人で工夫すべきかwww

(以下引用)


 彼ら・彼女らは、いったん、俳優を諦めると、かなり優秀な働き手になります。

 アマチュアながら俳優をずっと続けてきたので、大きな声が楽に出せます。ちゃんと挨拶することや先輩を立てることにとても敏感です。

 なにせ演技は、人間相手の共同作業なので、引きこもったり心を閉じている場合ではないのです。とにかく、相手役の俳優と話し合い、監督や演出家とぶつかり、指示を受け、スタッフとコミュニケイションしながら、役創りと作品創りを続けるしかないのです。まさに、コミュニケイションのスキルが明確に上達するメディアなのです。

 結果として、こじれた人間関係の中でちゃんと働ける優秀な人材になります。

 ここで比較に出して申し訳ないですが、プロの小説家を目指して10年書き続けてきたとか、美術で生計を立てるために長年絵を描いてきたとか、ずっと楽器の練習をしてきた、という人達に比べて、放り込まれた人間関係の嵐のレベルが違うのです。

 そうやって演技を続けてきた人が、どれだけ働き手として求められるか、現場の人ならよく分かると思います。座学だけを続けてきたインテリよりも、現場では何十倍も人間力を発揮するのです。

 実際、僕の知り合いは、何人もがバイト先から「プロの俳優を目指すのをやめて正社員にならないか」と誘われました。

 ですから、30歳でプロの俳優の道を諦めた後、社会人としてバリバリ働いている人が多いのです。

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HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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