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一つ目人間の国では二つ目人間が「特異」である

別ブログに載せたものだが、ここにも載せておく。検査の特異度98パーセントなら、異常(特異)なものが98パーセントあった、と普通の人間なら思うだろう。それがその逆なのだから、まさに、一つ目人間の国では二つ目の人間が化け物扱いされる、という話を連想させるのが、この「特異度」という言葉である。

(以下自己引用)

感染症検査における「特異度」という言葉の異常さ


今さらだが、新コロ騒動で物好きたちの間で常識語となった感のある「特異度」という言葉だが、私はこの言葉に非常な違和感があり、専門語というのは実に言語的に無神経だなあ、と思っている。
下のウィキペディアにあるように、特異度が、ある検査について「陰性のものを正しく陰性と判定する確率」なら、それは検査の正しさを実証する数字であり、それをなぜ「特異度」などと言うのか。むしろ、「正常度」と言うべきではないか。いや、「正常度」では患者その人の正常性と勘違いされると言うのなら「検査正常度」「検査信頼度」と言うべきだろう。どこが「特異」なのか。陰性と判定されたのが陰性なら何もおかしくない(特異ではない)わけで、陰性と判定されたのが実は陰性ではなかった場合に「特異である」と見做すのが当然ではないか。

(以下引用)


特異度(とくいど)とは、臨床検査の性格を決める指標の1つで、ある検査について「陰性のものを正しく陰性と判定する確率」として定義される値である。

概要[編集]

特異度が高い、とは、「陰性のものを正しく陰性と判定する可能性が高い」、あるいは「陰性のものを間違って陽性と判定する可能性が低い」という意味である。


対となる表現に感度(敏感度)があるが、特異度は感度との兼ね合いで決まるため、必ずしも特異度のひたすら高い検査が良いとは言えない。(この議論については感度参照


なお、検査に限らず、「Bという症状は、Aという疾患に特異的だ(特異度が高い)」という言い方をすることが可能である。この場合の意味は、「Bという症状があれば、Aという病気がないのに誤ってAであると診断してしまう可能性が低い」という意味、すなわち「Bという症状があればAを強く疑ってよい」という意味で使われることが多く、逆に言えば「Bという症状がないからAという病気はない可能性が高い」と言っているわけではない。厳密にはこのような文脈で言う特異度とは陽性予測度であり、こういう文脈で使われる特異性・特異度は、検査における特異度の概念とは異なっている。 一般的には、感度が高いと除外診断(rule out)に有用であり、特異度が高いと確定診断に有用である。


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