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スポーツという「遊び」に人生の大半を捧げる生き方

「リテラ」から転載。
5ページもある長い記事だが、その最初のページだけ転載した。
この問題提起だけでも十分であり、後は読む人がそれぞれ考えたほうがいい。
私はスポーツ観戦は好きだが、スポーツを過度に称賛する社会風潮にはうんざりすることも多い。たとえば、京都マラソンなどで、市内への車の乗り入れ禁止とか、迷惑この上ない。商店なども商売の邪魔だろうに、よく文句を言わないものである。何で、あんなにスポーツやスポーツ選手は優遇されるのか。ある意味、彼らも「上級国民」である。まあ、その末端だ。

彼らの辛苦と努力は凡人にはマネのできない凄いものだが、はたして、そういう人生を自分が送りたいかと言われたら、まったくノーである。哀れな人生だと思う。
嫌味な言い方だが、お前は名馬に生まれてGⅠで何勝もして人々から称賛されるのと、一生ホームレスで、人にさげすまれて生きるのとどちらがいいか、と聞かれたら、私は後者を選ぶ。スポーツ選手の生き方は、私には競走馬の人生にしか見えないのである。
これは音楽家(演奏家)でも同じことだ。他人の娯楽のために自分の人生を捧げているようなものだ。(他人の娯楽に奉仕して生きていると言えば芸能人も同じだが、今の芸能人は楽をしてカネを稼いでいる。芸人は鍛錬が必要だが、芸人と芸能人はまったく別の種族である。)はたして、それは偉いのか、馬鹿なのか。



(以下引用)

伊藤美誠、白井健三、池江璃花子…五輪選手の親はみんな“毒親”なのか? 感動物語の裏で虐待スレスレの英才教育

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 日本選手たちの期待以上の活躍、メダルラッシュに、日本中が湧き返っているリオ五輪。マスコミも五輪一色で、朝から晩まで感動物語を伝え続けている。


 その盛り上がりに水をさすつもりはないが、一方で、どうしても違和感がぬぐえないのが、メダリストが誕生するたびに報じられるあの“親と子の絆”の話題だ。「5歳の頃から父親が徹底的に鍛え上げてきた」「小学生の頃から母親と二人三脚で夢に向かってきた」……親による英才教育エピソードがやたら美談として垂れ流されているのを見ていると、思わず「大丈夫かよ」とつぶやいてしまいたくなるのだ。


 たしかに、リオでメダルを取ったり活躍をしている選手は、親が小さい頃からつきっきりで英才教育をしていたケースが多い。体操の内村航平、卓球の福原愛、レスリングの吉田沙保里、重量挙げの三宅宏美など、五輪の常連選手はもちろん、今大会ではじめて注目されたニューフェイスもほとんどがそうだ。


 たとえば、15歳で卓球女子団体の代表選手に選ばれ、銅メダルを取った伊藤美誠選手は、元実業団選手だった母親が妊娠中から胎教で卓球の試合実況中継を聞かせ、3歳の頃から毎日7時間ものスパルタ訓練をさせていたという。


 16歳という若さで6位入賞の快挙となった水泳の池江璃花子選手も、元陸上選手だった母親から徹底的な幼児英才教育を受けてきたことで有名だ。0歳から運動能力向上のためうんていにぶら下げ、2歳には逆上がりができるようになった。


 女子レスリング63キロ級で金メダルをとった川井梨紗子選手は、両親とも競技経験者でレスリング選手という一家だ。とくに母親は全日本で優勝経験もあり現役時代五輪を目指したが、当時、レスリングは正式種目ではなかった。川井は小学2年生のときから母のその思いを引き継いだというエピソードが大々的に報じられた。


 体操男子団体で金メダル、種目別で銅メダルを獲った若手のホープ・白井健三選手も両親が元体操選手で父親はジュニア体操クラブを運営していた。幼少期に特注のトランポリンをつくり、両親と二人三脚でひねりの才能を開花させたというエピソードが紹介されていた。


 また、体操に関しては、今回のリオ五輪に出場した団体選手5人のうち実に4人は実家が体操教室を営んでおり、同じように幼い頃から英才教育を受けていたという。


 とにかくどの選手も、「小さい頃から親と……」のオンパレード。親が同じ競技種目をやっていた元アスリートで、徹底した英才教育を行っていたケースもかなりある。


 でもこれって、本当に美談として賞賛されるような話なのだろうか。むしろ「3歳の頃から毎日7時間トレーニング」とか「0歳から運動能力向上のためにうんていをさせる」とか、一歩間違えば“毒親による幼児虐待”ではないのか。




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酔生夢人
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男性
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仙人
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考えること
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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