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「男の子」が国を滅ぼす(笑)

「東洋経済オンライン」の木元寛明とかいう軍事史研究家の「日本に戦車の必要な4つの理由」という記事の最後の部分である。
なぜ、専守防衛が国是のはずの日本に戦車が必要なのかを、分かりにくくごちゃごちゃ書いているが、前から言っているように、長大な海岸線を持つ日本がすべての海岸線を守ることは不可能であり、どこからでも侵略できるのである。そして、日本は同時に山岳地の多い地形であり、戦車が走行できるのは、路上や平坦地がほとんどだ。戦車が活動できる場所は限定される。
そもそも、二次元平面でしか動けない戦車など、三次元の立体空間で動く飛行機の敵ではない、ということは、既に第二次世界大戦で実証されている。

なぜ戦車を持つか、と言えば、それは軍事企業がカネが儲かるから、という一事にすぎない。

それに多くの「男の子」は戦車が大好きなのである。だから、可愛い女の子が戦車に乗って「試合」をするというアニメを「男の子」が作ったりする。現実の女の子は、「アホらしい」としか思わないのではないか。「男の子」は可愛い女の子や武器やメカが大好きであり、死ぬのが自分でさえないなら、戦争も大好きなのである。
戦車というのは、完全装甲された状態で砲撃するというイメージであり、いわば板金鎧(プレートアーマー)で身を護った西洋の騎士のようなものだ。「自分は安全な状態で相手をやっつける」という、「男の子の夢」のシンボルだから、人気があるのだろう。

野暮を承知で書いておくが、わざわざカギ括弧付きで「男の子」と書いたのは、精神年齢12歳の政治家や官僚や軍人や知識人たちのことを言っているからだ。



(以下引用)



第3は、陸上戦力は国土防衛の最後の砦です。万が一侵攻を受けた場合、最終的には侵攻部隊を海に追い落とさなくてはなりません。これは攻勢による決戦であり、その骨幹となる装備が戦車なのです。たとえ日本本土への直接侵攻の蓋然性が低いとしても、それがゼロでないかぎり、「国家百年の計」として侵攻部隊を海に追い落とすための備えを営々と持続しなければなりません。


国土防衛作戦は、対着上陸作戦――沿岸地域における防勢行動――から始まり、陸海空全戦力を集中し、米軍の来援を得て、最終的には決戦――攻勢行動――により侵攻部隊を完全に撃破することです。国土の寸土たりとも侵攻国に与えてはいけないのです。


50年、100年先は別としても、見通せる将来では、陸上戦力の骨幹となるのは相変わらず戦車でしょう。戦車の最大の特色は、ハイテクノロジーを駆使した攻撃力と防御力が一体となった究極の兵器であることです。


陸上戦力は国土防衛の最後の砦です。陸上自衛隊をして最後の砦たらしめる本尊が戦車なのです。したがって、最新鋭の戦車を開発し、必要最小限の戦車を部隊に装備し、勝つための訓練を徹底して行い、ノウハウを次の世代に確実に伝えなければなりません。


第4は、戦車は国家の防衛意思を体現した陸上装備のシンボルです。一躍、世界のトップクラスに躍り出た90式戦車は、約20年間の研究開発、エンジンなど主要構成品の研究試作、システムの研究、1次・2次試作などを経て制式化し、この間1500社以上の企業が関係したといわれます。


戦車の研究開発から製造までを一貫して行える国は、世界を見渡しても10指に満たないでしょう。戦車は国家の技術力を挙げての結晶であり、官民協力の成果でもあります。このことは戦車という究極の兵器に、国家の防衛意思が具体的に込められていることの証左です。


戦車の研究開発は、ひとたび中断すると技術の進歩に追いつくことが極めて困難となります。世界に冠たる戦車を作り続けることが国家究極の防衛意思の表明なのです。



(追記)これも、「男の子」が夢と現実を混同して国のカネの無駄遣いをしている例。



はぁとふる売国奴 @keiichisennsei 13時間前

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