井口博士のブログに、いざと言う時にあなたの生命を救うかもしれない二つのアイデアが書いてある。一つは海岸で「離岸流」に流されて沖に運ばれた場合の対処法である。「離岸流」は人が泳ぐ速さより速いから通常では岸に戻れない。ではどうするか。実は、湾の一部では岸に向かう流れがあるので、まず横に泳いで、岸に向かう流れを見つけ、その流れに乗って岸に戻るのである。これは寺田寅彦の「自然界の縞模様」にヒントがあるそうだ。「ビッグバン」とか「ヒッグス粒子」の話とは違って、日常の現象を研究する、「本物の物理学」は実際に役に立つ、ということだ。
もう一つは、癌になった場合の対処法だ。それは断食である。これは井口博士自身のアイデアだが、その理屈は「飢餓による細胞の自食」の利用というもので、こちらもちゃんと理論がある。
ここでクイズである。我々の胃袋は、食べた食物を消化する。当然、肉も消化する。ではなぜ胃袋自身は消化されないのか。
食べた物は調理されているから、ではない。生の肉でもモツでも食べた物は消化されるのである。そう思うと、胃袋自体が自分の消化液で消化されないのは、まさに自然の驚異の一つである。
これは、細胞が自分の細胞と他の生物の細胞を区別するシステムがあるからだ、と考えられるが、実は、胃袋の自己消化もあるらしい。それは、飢餓の最終段階だと思われるが、胃袋が自己消化を始めるその前に、体内各部の余分な脂肪やタンパク質から消化されていくのは当然だ。そして、癌細胞が不要タンパク質であるのは言うまでもない。
ならば、断食によって癌細胞が消化されていくという話は、理屈が合っていそうである。まあ、白血病などを「血液のガン」という言い方をするが、それには対応できない可能性もある。他の癌の場合は、これは試してみる価値は十分にある方法だろう。何より、金は一文もかからないし、断食自体が体に「緊急信号」を出し、生命力をアップさせることは多くの人が述べている。飯山一郎老人の「小食・粗食主義」も同じようなものだろう。実際、私の友人も粗食によって高血圧が治り、医者からは「一生飲み続ける」ように言われていた薬などまったく飲まなくなったという話をしていた。「多食・美食」が健康の大敵であることは確実である。
(以下引用)
ついでにもう一つの面白い話をメモしておこう。
日本にも日本の超天才の一人である、鈴木増雄博士という物理学者がいる。彼は、物理学会会長もしたことがある。東大の久保亮五博士のお弟子であった。
鈴木博士が、ブラジルに行った時、海水浴をしたら、あっという間に海の沖合に流されてしまったという。このままでは岸に戻れず溺れ死ぬ。私は物理学者だからここで溺れたら物理学者の名に恥じる。そんな場合にどうしたか?という話がこれにでていた。以下のものである。
「自然はゆらぎを好むが無駄を嫌う~熱エネルギー・エントロピーの魔力~」
海でおぼれて死ぬ事故の大部分はこの離岸流が原因で す。今日帰ってこの話をご家族に伝えるだけで、命が助かることが将来あるかもしれません。私 は数十年前に命がけの実体験をしました。ブラジルで泳いでいるときに、あっという間に数百メ ートル沖に流され、岸に戻ろうとしてもとても私の力では戻れないことが流速を計算してすぐに 分かりました。流速は秒速2m近くあり、私の泳ぐ速度では到底戻れない。
しかしここで死ぬわけにはいかないし、この現象は自然現象であり物理学の基本に従って起こっている現象なのだから、解決法を見つけられずに死んだら私の物理学は本物ではないだろう。 そう思い2、3分真剣に考えたところ、もしこの流れが海岸全体に起きているのであれば、海岸の水はすぐなくなってしまうはずだ、どこかに寺田寅彦の言うような自然界の縞模様的な構造が できているに違いない。
こう考え横に数十メートル泳いだところで、波が沖から来ているのに気が付き、ここは逆に流れていると悟って岸に泳ぎ着きました。ホテルに戻ってボーイにこの話をしたら、「あそこの海岸では毎年死ぬんですよね」とさりげなく言われたのが印象に残っています。
さて、仮に私が病気で死に淵にさまよった時、はたしてだれかが手助けしてくれるだろうか?まあ、そんなことはまずないはずである。むしろ、「早く死ね」と言われかねないかもしれない。
そんなわけで、私がガンを宣告された時、私のこれまでのリサーチで最も有効だと考えていることを行うことにしているのである。
何か?
この際だから、メモしておこう。
それは、断食である。すると、断食によって、身体の中で兵糧攻めになった普通の細胞たちが、余分なガン細胞を餌と間違えて全部食い尽くすのである。この現象をオートファジー(自食)という。
断食せずにすむことを祈るのみですナ。
もう一つは、癌になった場合の対処法だ。それは断食である。これは井口博士自身のアイデアだが、その理屈は「飢餓による細胞の自食」の利用というもので、こちらもちゃんと理論がある。
ここでクイズである。我々の胃袋は、食べた食物を消化する。当然、肉も消化する。ではなぜ胃袋自身は消化されないのか。
食べた物は調理されているから、ではない。生の肉でもモツでも食べた物は消化されるのである。そう思うと、胃袋自体が自分の消化液で消化されないのは、まさに自然の驚異の一つである。
これは、細胞が自分の細胞と他の生物の細胞を区別するシステムがあるからだ、と考えられるが、実は、胃袋の自己消化もあるらしい。それは、飢餓の最終段階だと思われるが、胃袋が自己消化を始めるその前に、体内各部の余分な脂肪やタンパク質から消化されていくのは当然だ。そして、癌細胞が不要タンパク質であるのは言うまでもない。
ならば、断食によって癌細胞が消化されていくという話は、理屈が合っていそうである。まあ、白血病などを「血液のガン」という言い方をするが、それには対応できない可能性もある。他の癌の場合は、これは試してみる価値は十分にある方法だろう。何より、金は一文もかからないし、断食自体が体に「緊急信号」を出し、生命力をアップさせることは多くの人が述べている。飯山一郎老人の「小食・粗食主義」も同じようなものだろう。実際、私の友人も粗食によって高血圧が治り、医者からは「一生飲み続ける」ように言われていた薬などまったく飲まなくなったという話をしていた。「多食・美食」が健康の大敵であることは確実である。
(以下引用)
ついでにもう一つの面白い話をメモしておこう。
日本にも日本の超天才の一人である、鈴木増雄博士という物理学者がいる。彼は、物理学会会長もしたことがある。東大の久保亮五博士のお弟子であった。
鈴木博士が、ブラジルに行った時、海水浴をしたら、あっという間に海の沖合に流されてしまったという。このままでは岸に戻れず溺れ死ぬ。私は物理学者だからここで溺れたら物理学者の名に恥じる。そんな場合にどうしたか?という話がこれにでていた。以下のものである。
「自然はゆらぎを好むが無駄を嫌う~熱エネルギー・エントロピーの魔力~」
海でおぼれて死ぬ事故の大部分はこの離岸流が原因で す。今日帰ってこの話をご家族に伝えるだけで、命が助かることが将来あるかもしれません。私 は数十年前に命がけの実体験をしました。ブラジルで泳いでいるときに、あっという間に数百メ ートル沖に流され、岸に戻ろうとしてもとても私の力では戻れないことが流速を計算してすぐに 分かりました。流速は秒速2m近くあり、私の泳ぐ速度では到底戻れない。
しかしここで死ぬわけにはいかないし、この現象は自然現象であり物理学の基本に従って起こっている現象なのだから、解決法を見つけられずに死んだら私の物理学は本物ではないだろう。 そう思い2、3分真剣に考えたところ、もしこの流れが海岸全体に起きているのであれば、海岸の水はすぐなくなってしまうはずだ、どこかに寺田寅彦の言うような自然界の縞模様的な構造が できているに違いない。
こう考え横に数十メートル泳いだところで、波が沖から来ているのに気が付き、ここは逆に流れていると悟って岸に泳ぎ着きました。ホテルに戻ってボーイにこの話をしたら、「あそこの海岸では毎年死ぬんですよね」とさりげなく言われたのが印象に残っています。
さて、仮に私が病気で死に淵にさまよった時、はたしてだれかが手助けしてくれるだろうか?まあ、そんなことはまずないはずである。むしろ、「早く死ね」と言われかねないかもしれない。
そんなわけで、私がガンを宣告された時、私のこれまでのリサーチで最も有効だと考えていることを行うことにしているのである。
何か?
この際だから、メモしておこう。
それは、断食である。すると、断食によって、身体の中で兵糧攻めになった普通の細胞たちが、余分なガン細胞を餌と間違えて全部食い尽くすのである。この現象をオートファジー(自食)という。
断食せずにすむことを祈るのみですナ。
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