忍者ブログ

「風の中の鳥」の紹介

「風の中の鳥」は、物語が半分、作者の駄弁が半分という「半エッセイ小説」で、フィールディングの「トム・ジョウンズ」という偉大な先例をその部分でだけは真似している。中身は実は「権力と政治」についての考察が基本なのだが、物語部分はかなりいい加減である。それに最初の部分は文章も固くて読みづらいし、エロ話めいた部分もかなりあるので、18歳未満禁止と断っておいたほうがいいかもしれない。また、この話は女がかなりひどい目に合う小説だし、大量に人が死ぬ。そういう話が嫌いな人は読まないほうがいいかもしれない。逆に、「そういう話」を期待すると、かなり期待外れになるはずだ。というのは、この話の中のエロも死体もいわば「統計レポート」的な報告にしかすぎないのであり、煽情的描写をする筆力など作者にはまったく無いのだから、それらはただの「思考材料」として書かれているのである。そういう変な小説だが、私にとっては書いていて楽しかった小説である。書いた本人同様にこの小説を楽しんでくれる人が一人でもいれば幸いだ。

拍手

PR

「軍神マルス」終了の挨拶

これで「軍神マルス」はすべて終わりである。以前に掲載した「天国の鍵」が「軍神マルス」のサイド・ストーリーというわけである。私の意図としては、「天国の鍵」が小学校低年齢向け、「軍神マルス第一部」が中学生向け、「軍神マルス第二部」が高校生向け、くらいの目安で書いてあるが、もちろん、それほど器用に書き分けられているわけではない。
まあ、騎士物語などが好きという人間は日本にはあまりいないようなので、私のこうした書き物も机の中に眠る運命だったのだが、こうしたブログにでも載せておけば、いつかある日、誰かの目に触れ、楽しんでもらえる機会もあるだろう。かのヘンリー・ダーガーも、現代に生きていたら、おそらくあの死蔵された膨大な作品をブログにでも掲載したのではないだろうか。
次回からは、気が向いたらだが、「風の中の鳥」というやや大人向けの作品を掲載する。

拍手

ブログ再開のお知らせ

パソコンを変えたので、しばらく更新ができませんでした。明後日くらいから、「軍神マルス」第二部を掲載していこうと思っています。ではまた。

拍手

次回からの掲載のお知らせ。

前回で、「軍神マルス」の第一部「少年マルス」は終わりである。ほとんど読む人もいないのに、我ながらよく続けていると思うが、ブログに載せておけば、いつかは誰かの目に触れる機会もあるだろう。次回から、「軍神マルス」の第二部「青年マルス」を掲載する予定である。「青年」とは言っても、話は「少年マルス」からすぐに繋がる内容であり、話の間にマルスが成長して青年期に入るという意味だ。では、また。

拍手

「我が愛のエル・ハザード」終了の挨拶と今後の予定

「我が愛のエル・ハザード」はこれで終わりだ。もちろん、これはOVA版「神秘の世界エル・ハザード」に基づく半創作ノベライズなので、主要設定やキャラクターなどは、ほとんど原作者に負うている。しかし、それを文章化するというだけでもなかなかの苦労はあったのである。
だが、言うまでもなく、原作OVAの素晴らしさに比べたら、こんな文章など足元の足元にも及ばない。この作品は、それに関わったすべての人間が、その最良の仕事をした結果生まれた、奇跡的な作品なのである。原案、脚本、キャラクター設定、原画、音楽、挿入歌の作詞、声優、etc、etc。
まあ、そう思うのは個人的な感想にすぎないかもしれないが、残念ながら、この作品の素晴らしさを知らない連中の手によって、「エル・ハザード」はスタッフを変えて低劣な品質の続編やその続編などが作られ、初期のファンたちからもあきれられてそっぽを向かれてしまったという不幸ないきさつがある。その中ではテレビ版エル・ハザードが比較的良い出来だったが、『異次元の世界エル・ハザード』は愚作であると私は思う。
成功した作品の続編を作るのに、なぜスタッフを変える必要があるのか、私にはさっぱり理解できない。制作会社上層部が阿呆揃いだから、としか考えられない。
これはアニメだけに限らず、日本の映画会社などでも同じであり、だからこそ日本映画は、最初から客が入るはずのない映画を延々と作り続けているのである。
まあ、『エル・ハザード』のように埋もれた名作は、ほかにもあるだろう。そうした作品に出会う喜びがたまにあるだけでも、人生は生きるに値する。

次回からしばらくは、天才作詞家枯堂夏子の作品を幾つか掲載しよう。残念ながら、「エル・ハザード」や「天地無用!」を知らない人には、その面白さが分からない可能性もあるのだが、まあ、興味のある人だけでも読んでもらえばいい。

ついでに、私のお気に入りの歌詞も幾つか掲載してみる。
GW頃から、大長編小説を掲載するつもりだが、それまでのちょっとした中休み的な記事としての掲載である。

拍手

次回作の案内

次回から掲載する小説は、OVA版「神秘の世界エル・ハザード」のノベライズである。ただし、細部の変更があり、元の作品のイメージを損なっているという批判を受けるかもしれない。著作権の問題もあるだろうが、いわゆる二次創作として大目に見てもらいたい。「エル・ハザード」自体が、もはや古い作品の仲間入りをしているのだから、その素晴らしさをもう一度多くの人に知ってもらいたいという意図でここにアップするのである。
この作品の原案の林宏樹、脚本の月村了衛の二人は、「天地無用」などの実績もありながら、アニメ業界で正当な扱いを受けていないと私は思っている。エルハにしても、天地無用にしても、彼らに続編を任せなかったために、竜頭蛇尾のブームに終わってしまったのだ。これは、会社上層部の人間の頭の悪さ、センスの無さのせいである。これは日本の映画会社全体にも共通する問題だ。
もう一つ、言っておきたいのは、エルハや初期の天地無用の挿入歌の作詞を担当した枯堂夏子という天才のことである。彼女の作詞センスの素晴らしさを理解できない馬鹿な人間が、彼女を使わなかったために、エルハや天地無用の新シリーズの魅力は半減したのである。
映画会社やアニメ会社の上層部に馬鹿がいると、その会社の作る作品のすべては駄目になるという例である。

付記:私は関西人ではないので、次から掲載する作品中の大阪弁や京都弁はでたらめである。しかし、この作品の魅力の一つは作中キャラクター達の言葉づかいにもあるので、大阪弁や京都弁を使わないわけにはいかないのである。

拍手

「夏への扉は閉まったまま」

「夏への扉は開いたか」は、実はここまでしか書いていない。だが、書いた本人が言うのも何だが、中々面白い話にはなりそうではないか。問題は、SFという奴はミステリー以上につじつま合わせが必要なことで、私はそれが大の苦手なのである。私の小説の書き方は、行き当たりばったり主義で、それでこそ小説に自由で気楽な雰囲気が生まれるという「トリストラム・シャンデー」式の作法なのである。
この話に関しては、最終的には福井聡史に渡したICレコーダーの中に録音されていた浅井助教授の言葉から福井聡史がタイムマシンの原理を理解して、未来に帰ることにしようかとも思っているが、無理に未来に帰らなくても、過去の世界で、たとえば、未来の世界でアイドルタレントになる美少女と恋仲になって幸せに暮らすとか、子供時代の浅井助教授と組んで、ビジネスをやるとか、まあ、どんな話にでも進ませることはできそうではある。
基本的には、少年俺の恋愛の手助けをするというプロットは入れたいとは思うが、何だか、SFにはならない感じがして、書き進むのをためらっているのである。
誰か、この先を続けてくれる人がいたら、喜んでお譲りするのだが。

拍手

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
13
14 19
28 29 30

カテゴリー

最新CM

プロフィール

HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

ブログ内検索

アーカイブ

カウンター

アクセス解析