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自由についての妄言

仕事を辞めて、自由の身になったばかりなのだが、「自由」とは何か、考えてみたい。
自由は気持ちがいいことであることは確かだ。(その前に書いておくが、この文章は例によって酒を飲みながら書いている。酔っ払いの戯言だ。)
さて、自由とは何か。すべてが自分の思い通りになることだ。その意味での自由、真の自由など存在しない、というのは誰でも同意するだろう。我々は常に物理法則に従わざるを得ない存在だ。我々が物理という学問を畏敬する理由もそこにある。
だが、そんな拘束など糞食らえである。
我々は思考の中でいくらでも自由に振舞える。それがもう一つの自由だ。想像力のもたらす自由というのがあるわけだ。想像力の無いことほど不幸なことはない、とも言える。彼らには自由が無いのだから。
だが、現実世界の自由は、金がもたらすものだ。金が無い人間は、想像力に頼るしかない。
リラダンは、現実世界では金が無いために不自由そのものだったが、想像の世界ではどのような王族よりも思考の飛翔を楽しんだ。(リラダンは、エジプトかどこかの王位継承権の保持者だったと言うが、現実には拳闘を教えることでその日の糧を得ていたと言う。つまり、殴られることで金を得ていたのだ。)
このリラダンの逸話は、自由というものについて、我々に何かを示唆していないだろうか。金のもたらす自由、権力のもたらす自由、そして想像力のもたらす自由。あなたは、そのどれを望むか。
私は、言うまでもない。リラダンになれるなら、最高の人生だ。ロックフェラーだろうが、ロスチャイルドだろうが、惨めな人生だとしか思わない。俗物として生きることほど惨めな生は無い。

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HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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