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炭素悪玉説のナンセンス

田中芳樹の初期短編小説「いつの日か、ふたたび」より

(以下引用)

「四季の変化はなぜ起こる? クロフォード」
「それはお前、地球の公転軌道面と赤道面とが、23・5度開いているからさ。別の言いかたをすれば、地軸が太陽に対して23・5度傾いているからだ。したがって地球上の一点は太陽に対して遠くなったり近くなったりし、寒暑の差が生じる」
「ところが二畳紀の末までは地球に四季の変化はなかった。植物化石の年輪の有無でそれがわかる。二畳紀前半の植物化石には年輪がないのに、三畳紀を経てジュラ紀のそれになると、明確な年輪が現れる。つまり、この間に、地球上に四季の変化が生じたわけだ」

(以上引用)

「二畳紀の末まで地球に四季の変化はなかった」ということは、それまで地球の地軸は地球の公転軌道と垂直だった、つまり地軸の傾きはなかったということだ。それが23.5度と大きく傾いたのが三畳紀であったわけだ。ということは、その傾きの変化が再度起こる可能性は確実にあるということで、それが大きな気候変動を起こすことは言うまでもないだろう。
仮に、地球に大きな気候変動が起こるとしたら、それは「地球温暖化」などのためではなく、地軸の傾きの変化のためとなるだろうし、温暖化があろうとも、それは気候変動そのものであって気候変動の原因ではない。つまり、化石燃料の使用や牛のゲップが地球温暖化や気候変動をもたらすというのはナンセンスでしかないということである。
有機生物は炭素原子を必ず持つのであり、つまり炭素は生命の源と言っていい。炭素悪玉説ほどのナンセンスはない。植物は二酸化炭素と水と日光で光合成を行ない、それがほとんどすべての生物の食物循環の土台になる。二酸化炭素が無ければほとんどの生命は存在しない。

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