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平凡こそが一番幸福

別ブログに書いた文章の一部だが、無能な人間、あるいは特別な才能の無い人間には「平凡な生活が一番幸福」だと私は思っている。死ぬほど努力して高い地位に上るのも結構だが、それで得られるのは単にカネだけであって、幸福そのものではない。カネが無くとも、野の花や日の光を見るだけで幸福なら、それに勝るものはない。
もちろん、才能のある人々の残した仕事によって世界は幸福度を増すわけだが、それは当人の幸福ではない、というのが皮肉である。極端に言えば、有能な人間の不幸(仕事優先のための家庭生活の犠牲)によって無能な人間(家庭生活優先の人間)が幸福になっている、とすら言えそうだ。

(以下引用)


私は、20代の最初のころに、有名人になること、あるいは出世することのプラスマイナスを考え、どちらもそう見えるほどのメリットはなく、デメリットは大きい、という考えに落ち着いた。
もちろん、自分にその能力が無い、という点も考慮してだが、「生活は中か中の上、そして無名人として生きる」のが理想的な人生ではないか、と結論したのである。有名人になることのデメリットは、コミュ障気味の私にはむしろ地獄だろう、と思ったわけだ。四六時中、他人の好奇の目にさらされるのが地獄でなくて何だろうか。金持ちになるのも、周囲の嫉妬を生み、詐欺師や犯罪者を呼び寄せるわけで、その中で自分の精神を守れる保証は無い。
つまり、華やかな存在はその背後に暗黒面がある、ということである。
或る意味、才能を天から与えられることすら不幸なことなのかもしれない。優れた才能の特徴は、偏執的な仕事への献身だが、それは家庭生活の犠牲の上に成り立つのである。


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